著者 : 大森藤ノ
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片ー。「会いに行きます…アストレア様」迷宮都市がヘスティアvsフレイヤの『戦争遊戯』の準備に沸く中、リューはひとり、都市を発った。向かうは遙か東、剣製都市。その地で待つ女神に会うため、力を求めるため、そして自らの時計を前に進めるため、五年分の決意を秘めて再会に臨むリューだったがー。「貴方のこと、絶対認めないんだから!!」正義の女神を慕う『後輩』達と衝突してしまう。更にアストレアにも帰還を許されず、剣製都市への滞在を言い渡され…。「リュー、貴方の答えを聞かせて?」今一度、正義を試されるクロニクル・シリーズ第三弾!
「学区が帰ってきたぞぉぉぉ!!」美神の派閥との戦争遊戯が終結し、慌ただしく後始末に追われる迷宮都市に、その『船』は帰港した。『学区』。ギルドが支援する、移動型の超巨大教育機関。ひょんなことから学区に潜入することとなったベルだったが、ある人物と似たハーフ・エルフの少女と出会う。「私、ニイナ・チュールっていうの。よろしくね、ラピ君!」様々な出会い、『騎士』との邂逅、そして学園生活。新章とともに新たな冒険が幕を開ける迷宮譚十九弾!これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”
綴られるのは、一人の男の軌跡。人に騙され、王に利用され、多くの者達の思惑に振り回される、滑稽な物語。友の知恵を借り、精霊から武器を授かって、なし崩し的にお姫様を助け出してしまうような、とびっきりの『喜劇』。道化が自由に踊り、自由に謳う、とっておきの茶番。愚物から愚者へ。愚者から世界へ。世界から未来へ。正義が巡るように、神話もまた巡る。「神々よ、ご照覧あれ!私が始まりの英雄だ!!」だから、そうーこれは道化の『英雄譚』に違いないの。
『アルゴノゥト』『神の恩恵』など存在しなかった、古代初期を舞台にした物語。今も数々の説話として受け継がれる、一人の男の英雄譚。歴代の英雄の中でも、圧倒的にひ弱で、冴えない英雄。しかし彼を『始まりの英雄』と呼ぶ者もいる。何故、アルゴノゥトは『始まりの英雄』などと呼ばれるのか?これは、とある滑稽な男の話。不相応な望みを持ち、幾多の思惑に翻弄され、それでも愚者を貫いた一人の道化の物語。
アポロン・ファミリアとの戦争遊戯、イシュタル・ファミリアとの抗争、そして、言葉を解するモンスター、異端児との出会い…。急成長する少年が巻き起こしてきた大騒動。その周囲で翻弄される人々との記録と記憶の数々-。「英雄と娼婦」「異端児からの手紙」に加えてベルとリューが37階層に再び赴く書き下ろし小説を収録した短編集。
“剣姫”アイズ・ヴァレンシュタイン。最強と名高い女剣士は今日も仲間達とともに、広大な地下迷宮『ダンジョン』へと繰り出していく。-そして訪れる少年との『出会い』。迷宮都市オラリオの地で少女と少年の物語が交差する約半年間に描かれた小さな挿話。「ダンまち」外伝ソード・オラトリア、ファミリアクロニクルシリーズの店舗特典ショートストーリーや限定版収録の短編のほか、書き下ろし短編も収録した掌編集第2弾!
迷宮都市オラリオー「ダンジョン」と通称される地下迷宮を保有する巨大都市。夢を追ってやってきた少年が、一人の小さな「神様」と出会ってからの半年間に散らされた、小さな挿話の数々から振り返る、少年の冒険の軌跡。「ダンまち」本編シリーズの店舗特典ショートストーリーや限定版収録の短編のほか、書き下ろし短編も収録した掌編集第1弾!
「フィン、リヴェリア、ガレス!Lv.7到達おめや〜〜〜〜〜〜!!」“ロキ・ファミリア”三首領、都市最高位に到達すー。激震とともに走り抜けた一報に、都市が、学区が、そしてアイズたち冒険者が驚きと歓喜に包まれる。更なるステージに上り詰めるフィン達に多くの者が祝福の声を上げ、希望の未来を夢見る中、彼等の主神は提案する。「うちからのお願いや。後悔も喜びも思い出して、いったん、初心に戻らんか?」それはパルゥムの冒険。それはハイエルフの旅立ち。それはドワーフの雄飛。“ロキ・ファミリア”を生んだ、始まりの三人の物語が今、明かされる。これは、もうひとつの眷族の物語。-“剣姫の神聖譚”-
語り継がれることのない破壊者の争乱、『狂乱の戦譚』の幕が閉じ、日常を取り戻しつつある迷宮都市。そんな中、喪失を経たレフィーヤは過去の自分と決別し、新たな力を求める。千の妖精が志すのは、『魔法剣士』。急激な成長、たゆまぬ研鑽の末の覚醒、誰よりも生き急ぐ少女に白き同胞の面影が重なり、アイズたちの心配が募る中、『その時』は訪れる。「学区が帰ってきたぞぉぉぉ!!」懐かしき学び舎にして、もう一つの故郷の帰港が、新たな始まりを告げる!これは、もう一つの眷族の物語、-“剣姫の神聖譚”。
白妖精は誓う。女神に捧げる忠義を。黒妖精は刻む。ただそれだけの想いを。小人は哭く。四つの後悔を力に変え。戦車は進む。女神以外全てを切り捨て。そして、猛者は問う。夢想でも詭弁でもなく『力』の証明を。「この身を超えられぬ者に、『女神』を救う価値などなし」誰も、何も間違っていない。ただ女神を想い、己を貫いて、かつてない『大戦』を駆け抜ける。だから、誰よりも傷付き果てる少年はー黄昏の空に、『偽善』を告げた。「あの人を助けるって、約束したんだ」これは少年が歩み、女神が記す、-「眷族の物語」