出版社 : 小学館
「全ての色彩を重ね合わせると、白になる。ぼくが目指すのは、全ての種族が共に暮らす『白き国』だ」。異なる種族同士が争いをつづける葡萄海。頭部に猫耳を持つ「ミーニャ」族が支配するガトランド王国の第二王子トトはある日、人質として送られた人間の少女アルテミシアと出会い、親交を深める。しかし人間とミーニャの間には根深い差別意識があり、ふたりの淡い恋にも残酷な運命が降りかかることに…。犬村小六が圧倒的筆力で描く超大型ファンタジー群像劇、ここに開幕!!
サラが芸能界にスカウトされ、惣助はサラと一緒に東京の事務所へ見学に行くことになった。親子で初めての旅行や夏休みの様々なイベントを通して、さらに絆を深めていく二人。そんな惣助を想う女たちも、それぞれの思惑で動き出すのだった。一方、ヤクザと半グレ組織とカルト教団を一手に束ね、岐阜の裏社会の帝王となってしまったリヴィアは、当然ながら警察からマークされる羽目になる。平穏な日常を取り戻すため、リヴィアは組織の健全化を図るのだが…。ついにあの人物の正体も明かされる、予測不能の群像喜劇第6弾!
“人外の仕業”と噂される事件の謎を解くことで、怪異を封じる力を持つ混河葉介。葉介の助手を務めるのは、義妹の夕緋。25年前に失踪し、「神隠しに遭った」とされていた虹野瑠依珠。彼女が当時の姿のまま、記憶を失った状態で発見されたとの報を受け、葉介たちは調査に赴く。現場となった洋館には、失踪事件を知る戸黒家の人々が集っていた。神隠しの真相を探ろうとする葉介を阻むように、洋館は霧で隔絶され、さらに惨劇のループが始まるー。ワケあり兄妹探偵が「ありえない」謎に立ち向かう、シリーズ第2弾!
「神去団地へようこそーそして、ご愁傷様」ここは神去団地。量産された建物が地を埋め尽くし、赤く奇妙な太陽が支配する。現世と幽世のはざま、閉じ込められた無耶師たちが太陽を巡って日夜争う異形の園ーそんな場所で、『獄門家』としての過去も、アマナとの記憶すら失って、撫子は目覚めた。人々の欲望が絡み合うなかで、撫子とアマナはこの異形の地の因縁を断ち、脱出できるか。そして撫子は、忘れてはならなかった約束を、思い出せるのかーうつくしくもおそろしい少女鬼譚、霍乱の第二巻。
高校生としての初めての夏休み。凪夏と付き合い始めた幹隆は、カラダを使って幹隆の心を繋ぎ止めようとする彼女と乱れた日々を送っていた。一方の眞耶は、幹隆と一度だけキスを交わした時のことを、繰り返し日記に書き綴っていた。そんなある日の真辺家での夕食後のこと。流南の失言をきっかけに、以前のお泊り会で寝ている幹隆にキスをした犯人が伊緒であったことが、いとこ全員に知れ渡ってしまう。おまけに眞耶とあやねえも幹隆と一度はキスをしていることまでも暴露されてしまい、そこから事態は思わぬ修羅場に発展する。
派出騎士の変死事件が発生。その陰で蠢くのは、偽造聖剣の製造元でもある“致命者”と呼ばれる謎の組織。キードとアルサリサは組織の痕跡を追うが、不滅工房より派遣された調整官に捜査線は歪められ、無実の魔族達が容疑者にされてしまう。正しい裁きを遂行しようとするアルサリと、違法でも魔族を救おうとするキード。思惑はすれ違い、両者は道を違えてしまう。過去の亡霊と、底知れぬ陰謀が襲いくるなか、騎士殺しの犯人に辿り着くことが出来るのか。そして、“致命者”の正体とはー世界破滅級クライムサスペンス第二幕。