音楽むすび | 制作・出演 : いしだ壱成

ボヘミアン的な軽やかな佇まいを見せる新作。ほぼ全曲の作詞作曲を本人が手がけていることから、彼自身の気分がそのまま反映しているのではないかと思う。気ままに旅を続ける主人公の心象風景を描いたロード・ムービーの架空のサウンドトラック盤。

4年ぶりになるいしだ壱成のマキシ・シングルは、本人の詞曲にアレンジの中原信雄と外間隆史、ラガマフィンのナーキを迎えて制作されている。サウンドの方はアレンジャー・コンビでもわかるように、サイケデリックな味付けのフォーキーなポップス。

アイドル／俳優でもある彼の、約1年半ぶりの2作目。飛行機の音に始まる当作、旅をテーマにしたもの。シングル(4)はエキゾチック&ミステリアスな浮遊感が気持ち良かったが、その他も、レゲエ、ボサ・ノヴァ…様々な匂いのグルーヴが詰まってる。NY録音。

いしだ“時の人”壱成のデビュー・アルバムは、サウンドの根底に彼自身影響されてるというレゲエのスタイル・持ち味をくっきり提示。自己プロデュースが上手くできてるようで、借り物ミュージックにはならず、ヴォーカルにいいフィーリングがある。