小説むすび | 著者 : 小林ルミ子

著者 : 小林ルミ子

スター作家傑作選〜シンデレラは身代わり母に〜スター作家傑作選〜シンデレラは身代わり母に〜

幼い頃から護衛隊長の父と宮殿で暮らし始めたアビー。ヴィンチェンツォ皇太子を慕っていたが、身分差は明らかだった。やがて彼が近隣国の王女と結婚したのを機に、密かな恋心を封印した。しかし28歳になった今、子宝に恵まれぬ皇太子夫妻のために、アビーは代理母として皇太子の子を身ごもっていた。不幸なことに妃は先日、不慮の事故で亡くなってしまった。彼を励ますためにも、元気な赤ちゃんを産まないと!だがアビーが宮殿にいられるのは出産までという契約。愛する皇太子との別れが、刻一刻と近づいていた…。『殿下に捧げる初恋』義姉を亡くしたアイビーは、勇気を出して義姉の婚約者だったデミアン・アリステデスを訪ねた。プリンスの称号を持つイギリス人の彼は、ハンサムだがどこか非情な雰囲気を漂わせている。彼の婚約者の義妹だとアイビーが自己紹介しても信じず、金目当ての女と決めつけようとした。「わたしのお腹には、あなたの赤ちゃんがいるのよ!」そう告げた彼女に、デミアンは言った。「ばかばかしい。君とは初対面なんだぞ!」この人は本当に義姉から聞いていないの?わたしが義姉の代理母として、プリンスの子を宿していることを。『愛に怯える花嫁』

祝福のシンデレラ・キス祝福のシンデレラ・キス

15歳の頃から恋い慕う親友の兄アントニオ皇太子と婚約したクリスティーナ。しかし4年も無関心を決め込まれ放置されたことで、この婚約はきっと解消されると覚悟していた。周囲から密かに“醜いあひるの子”とあだ名されてきた私だから…。ところが、ようやく結婚式が盛大に挙げられることになったー彼の妹に降って湧いた醜聞から衆目をそらすためだけに。(『名目だけの花嫁』)。絶世の美男ジェレドと知り合い、強く惹かれたケイは純潔を捧げた。だが、一夜で新しい命を身ごもったことを、著名人の彼に知らせる術はなかった。やむなく独りで子を産み育て、6年が過ぎたある日、片時も忘れたことのなかったジェレドが現れ、ケイの心は愛と戸惑いのはざまで揺れるー我が子の存在を偶然知った彼が、息子を奪うつもりでいるとも知らずに。(『プレイボーイの真実』)。エミリーは結婚して3年経った今も大富豪の夫フィンに夢中。だが彼は前妻といまだに親しく、毎晩帰宅も遅いので、結婚生活は不安に満ちていた。今日は3度目の結婚記念日。腕によりをかけて作った食事は食べる人もないまま冷めてしまった…。とうとう彼女は思い余って夫の会社に乗り込んだ。そこには、一緒にシャンパンを飲む夫と前妻の睦まじい姿があった。(『悲しい嫉妬』)。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP