出版社 : パレード
アネモネには、100以上の品類があります。古い歴史を持つ、ユニークな花です。是非みなさま、アネモネを愛してください。アネモネの花言葉にまつわる6つのあたたかい物語。
東日本大震災後仙台郊外の閑静な住宅街でつつましく生きる一人の女性が殺害された。そこから明るみになる周囲の不穏な動きとは。行き詰まった状況から急転直下する展開。県警の敏腕刑事たちが扉の向こうの真実に迫る。
障がい者支援施設「サニーガーデン」で繰り広げられる物語。閉ざされた世界と思われがちな障がい者施設。実は笑顔があふれていて和気藹々とした時間が流れています。時には泣いたり怒ったり、一筋縄ではいかないことも。そんな日常をお届けします。
理性と本能の狭間で揺れ動きながら、未知の世界へと溺れていく二人。深く愛し合い、互いに抜け出せなくなった矢先、手を差し伸べ待っていたのは、彼女の母だったがー。愛の着地点を探し求め、それぞれの強い想いが絡まり合う。藤恵研、待望の三作目。
夜の街を流離う青年。あてもなく。何かを求めるように。朧げな電燈に照らされたそこで、哀しき殺人者の姿を見た。ナイフが彼の心臓をとらえ、僕の目の前で彼は死んだ。人が死ぬという瞬間を初めて見た。深淵に滴る朱殷にどうしようもなく惹きつけられた。その美しさに夢を見たような気がした。霞んでいた星が初めて輝いて見えたような気がした。生命の螺旋が解けるとき、僕はとろけるほどの快楽に満たされる。生きること。生きていること。たったそれだけのことが。たったそれだけのことなのに。たまらなく苦しいと感じてしまうのはなぜだろうか?これは、純粋な悪に陶酔した青年の物語。
画家の歌楽は、旅先で旧友の川東とその妻文絵に再会する。文絵は35年前に歌楽の出世作のモデルになった芸者だった。川東に再び文絵を描くよう頼まれた歌楽だが、突然川東に襲われて刺し違えてしまう。その時、キャンバスの中に描かれた文絵の顔は、まるで鬼のように変化していた…。事件の後、自身の絵と共に姿を消した文絵。
野球が必要とされない時代があったなんて、しらなかった。八月六日のことも、しらないことがいっぱいあった。ふしぎなスケッチブックがギラリと光るとき、過去と現在がつながって…。ショウと伊介の時空を超えた友情の物語。
動物公園のオオカミ放餌場で、服を着た若い女性の白骨遺体が見つかった。次々に各地で発見される同様の遺体と、ボイスレコーダーに遺された「レッド・マウンテン・ストーン」という謎めいた言葉。その裏に渦巻く現代社会の闇と因襲とは。弁理士探偵羽生絹シリーズ、ここに開幕。