出版社 : 実業之日本社
怪異を信じない刑事vs.怪異が大好物の怪談師奇妙な未解決事件の真相はー。警察庁の本庁地下4階に存在する「第二種未解決事件整理係」。怪奇現象めいた未解決事件を再調査する部署で、「呪われ係」とも呼ばれる。ここに突然配属されたベテラン刑事・只倉恵三は渋々調査を引き受けるが、愛娘の彼氏である怪談師が現れてー!?
それは普通の殺人事件のはずだった。都内で起きた密室殺人。北欧の小国のプリンスがなぜか事件現場に現れた。協力を命じられたベテラン刑事は共に捜査に乗り出すが、連続する不可解な事件の裏には予想外の黒幕が…!?
六本木のセレブ妻という設定で、SNSにマンガ“保護犬さくら、港区女子になる”を投稿している梨沙。ある日、出版社の編集者から書籍化のオファーが。動画サイトで人気になれば億単位の収入も夢ではないという。年収一億円を夢見る梨沙は大胆な行動に出るが、想定外の“事件”に巻き込まれ…。事件解決のカギは「犬」。殺人者は誰か、嘘をついているのは誰なのかー?
希望と絶望、羨望と嫉妬…これは、ふたりの女性作家が才能を信じて生きた物語。若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断ったー。やがて三十年の時が経ち、冴理のもとへ、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。-そして、この時を待っていたというように、冴理は語り始める。「あなたは、誰かを殺したいと思うほどの絶望を味わったことってあるかしら」。『みんな蛍を殺したかった』の俊英女性作家による最高傑作、降臨!!
山根七海から息子で会社員の勇一郎の素行を調査してほしいとの依頼を受け、私立探偵・小仏太郎は尾行を進める。そこで勇一郎の交際相手・門島淡路の不審な行動に着目する。調査を進めたところ、彼女の祖母が轢ぎ逃げされた事件の犯人を突き止めようとしているらしい。轢き逃げしたのは東京と長野で暮らす兄弟のようだが、彼らには見過ごせない裏の顔があってー。
信濃追分で土産物屋を営む丸岡一枝。ある冬の夜、一枝には見憶えのない男の死体が店の前に遺棄され、信濃のコロンボこと竹村岩男警部が捜査を開始した。同じ頃東京で、かつて本郷追分と呼ばれた場所にある「八百屋お七の墓」で男の変死体が発見され、警視庁の岡部和雄警部が捜査に乗り出す。二つの事件の共通点「追分」に着目した竹村が岡部を訪ねて上京。手掛かりも少なく捜査が難航する中、被害者は夕張炭鉱で働いていた、という情報が寄せられ、捜査陣は北の町へ飛ぶが…。
徳川家康から南部藩が拝領し、盛岡城内で飼われていた虎二頭、乱菊丸と牡丹丸が檻から飛び出した。徒目付の米内平四郎は城下町に逃げた乱菊丸を見事に生け捕りするが、牡丹丸は傍若無人の若殿・南部利直に鉄砲で撃ち殺されてしまう。檻の見張りをしていた番人の自刃には不審な点が、さらに檻の中にいるはずの囚人の死体は消えていた!若殿の乱心か、領内のキリシタンの仕業か、それともー!?密命を受けた平四郎が藩を揺るがす大騒動の謎に挑む!
心眼で人を観察しろ。本質だけが浮かび上がる。街頭に立ち、顔を見続け、指名手配犯を炙り出す“見当たり捜査班”。新米刑事・片桐は、犯人を見つけられないー。一方、ベテラン刑事・稲本は、圧倒的な結果を残す。新たに就任した捜査一課長は、ハイテク捜査を実施、「見当たり捜査班不要論」をぶち上げた。絶体絶命のピンチを、片桐は脱することができるのか?
生まれつき左眼だけ翠色、オッドアイの女子高生・小鳥遊唯は、右目に緑色のカラコン、黒いマントの二八歳独身男性、暗黒院真実(本名・田中友治)が営む探偵事務所で助手を務めている。ある日、探索中に日が落ちて山奥から帰れなくなった二人は、蛇怨館と呼ばれる洋館に泊めてもらうが、翌朝一室で死体が見つかる。ところが探偵として推理しようとした田中が暴いたのは犯人ではなく、決して解いてはいけない謎で…。異能の著者が贈る新感覚本格ミステリ開幕!
文芸編集者の春川澄香は、新人作家の山科和美と打ち合わせをするため岩手県に向かった。半日かけてやっとたどり着き、温泉宿の部屋で一息ついていると赤い封筒が目に入る。中に入っていた便箋を読むと歓迎の言葉が綴られていた。その時、窓に何かがぶつかる音が。おそるおそる確認してみるとカラスがぶつかり、血を流していた。それをきっかけとするように老人の幻影が現れ、何かを訴えようとしてきたのだ。和美の友人の不審死、ベストセラー作家の失踪…。全ての真相が暴かれた時、澄香が町を訪れた本当の理由が明らかになる!
刑事と容疑者が、同じ日、場所で挙式。二人の花嫁の運命は?刑事の小堀有里は結婚式当日を迎えていた。そこに部下から女子大生殺人事件の容疑者が見つかったと報告。驚くことに容疑者も結婚式当日、式場も同じだと言うのだ。有里は、式直前だというのに捕まえようと控室を飛び出す。容疑者の新婦・みちると友人の塚川亜由美はいたが、肝心の容疑者は逃してしまう。後日、みちるに「夫を助けたければ、小堀有里を殺せ」と謎の人物から脅迫電話がありー。表題作のほか「花嫁の夏が終る」を収録。シリーズ第36弾。
大ヒット『6月31日の同窓会』に続く、“日付シリーズ”第2弾!東京都S区の分譲住宅「畝目4丁目プロジェクト」。念願の新居に胸膨らませ引っ越してきた住人たちだが、ある家から死体が見つかった。この土地にはかつて、昭和30年代に往年のスター・未唯紗英子が建てたアパートメントがあり、大量殺人事件が起きたという噂がー。怖いけど、やめられない…中毒性100%ミステリー!
深川の縫箔(刺繍)屋・丸仙の娘、おちえの竹刀が盗まれた。おちえの父が大店のため縫い上げた花嫁衣裳にも不穏な影が忍び寄る。剣を捨てた職人・一居も気づけなかった賊の正体は!?おちえにも突然求婚者が現れ…風雲急を告げるシリーズ第3弾!
赤坂のホテルで映画俳優の宿泊する部屋に侵入したホテル荒らし。しかし、彼が見つけたのは金ではなく女の死体だった…(「ホテルの鍵は死への鍵」)。変装で人生観が変わった中年男(「仮面の欲望」)、受験当日に寝坊をした受験生(「受験地獄」)、新幹線で女性との出会いを求めた男(「危険な道づれ」)、愛人の遺産を狙う女を追い詰める十津川警部(「死体の値段」)など、衝撃の結末があなたを待ち受ける…トラベルミステリーだけではない、西村京太郎の魅力満載の初期傑作ミステリー&サスペンス集!
浅見家恒例の新春カルタ会に「カルタの女王」朝倉理絵が参加、光彦と決勝で対決した。宮城県多賀城市出身の彼女は、三年前、歌枕「末の松山」の地として名高い宮城県・宝国寺の松の下で父親を殺されたと、光彦に打ち明ける。しかし物的証拠も乏しく、事件は迷宮入り目前。話を聞いた光彦は、短歌や俳句が趣味だったという理絵の父が手帳に遺した言葉「白浪、松山を越ゆ」を手掛かりに真相を探る旅に赴くが、現地では新たな謎が待ち受けていたー。
路線バスで小さな旅に出る。各地を巡りながら、人と出会い、日常の謎を追う。津軽で少年たちが見た男、亡き夫が呟いた女の名前、博多のストーカー…。謎を解き明かすのは、元刑事・炭野の妻・まふる夫人。最後に彼女が挑んだのが、インターネットの情報を盗み出すフィッシング詐欺常習犯の行方。バスを駆使して逃亡する犯人は、いったいどこへ。彼女は解き明かせるのか!?
61歳の男が介護問題で揉めて妻を殺害ーニュースを聞いたおれは驚愕した。被害者も加害者も学生時代の旧友。しかも妻の方は34年前、挙式当日に新郎を殺され、犯人も見つからずじまい。そして再婚した夫に殺されたというわけだ。おれは不安な気持ちを吐露したくなり、「リモート相談窓口」に向かうが…(「異分子の彼女」)。コロナ禍の櫃洗市で発生する奇怪な事件の謎を、公務員探偵がオンラインで解決するミステリ作品集。