出版社 : 風詠社
源氏物語に傾倒した現代の女官がつづる京都滞在の日記物語。主人公は皇族の若い女宮さま、乗り越える壁はマスコミ・バッシング。国民的議論の呼び水にもなるよう、提起と私論も織り込み。大阪の出版社による京ことばと大阪弁がたびたび顔を出す展開。
左遷のぼく。抜擢の室長。そして熟練ツアコンのマリアさん…苦情・事件を熱烈解決!入社一年足らずの新入社員、「ぼく」こと越生岳志の異動先は、まさかまさかの社長直属カスタマー室!?食堂のおばさんの苦情対応から議員先生のトラブル解決、街のチンピラのクレーム処理まで、ぼくらの仕事はひっきりなし!関急旅行社カスタマー室一同は、今日もお客さまの笑顔のために真心こめて業務に励んでまいります!
探偵シリーズ二作目の舞台は、みなと横浜。台風が接近していたある日、行方不明になっている姉を捜してほしいと、女子高生から依頼があった。管轄の刑事の話では、他にも捜索願いの届け出が続いているという。竜次が依頼者の自宅を訪ねると、そこには酒乱の家主が…。
“FINAL CURTAIN”(1947年)は、ロデリック・アレン警部をフューチャーしたシリーズの第14作。前半はアレン警部の妻トロイの視点でアンクレトン館の様子と事件の推移が描かれる。アンクレトン館の人々のやや異様とも思える人間関係の微妙な均衡が崩れ、まるで運命に導かれるように悲劇的な結末へと進んでいく。アレン警部は丁寧な聴取を重ね、ついに驚くべき真相にたどり着くのだが…。英国女流推理作家“ビッグ4”の一人、ナイオ・マーシュのベストとの呼び声も高い傑作、ついに初邦訳!
最悪?と思った中古マンションには女神が棲んでいた。突然持ち上がった立ち退き話をきっかけに入居者たちが組合を作って個々の負担なし、外断熱で管理費もカバーとあらゆる知恵を絞って新しいマンション建設に至った。コーポラティブハウス完成までの笑いと文殊の知恵の物語。