2023年5月15日発売
魔法学校を揺るがした、帝国の襲撃。垣間見た三大魔術師の過去と、転生の秘密。そして苦楽をともにした学友たちとの別れー。大きな試練を乗り越えたマキアは、今は“救世主の守護者”として、トールたちとフレジール皇国へ向かう旅路にあった。その途中、前世の記憶を呼び覚ますため、世界樹を擁するヴァベル教国に立ち寄る。世界の始まりからあるという大樹にマキアが触れたとき、追憶の旅が始まるのだった。これは“世界で一番悪い魔女”になる、とある魔女の物語。いつか、誰かの、片想いが紡いだ物語。
「どうしたもんかなぁ」新米占い師・月麗は困っていた。占いが権力者の逆鱗に触れて生贄にされるはずだったが、人違いで神界の後宮の妃になってしまったのだ。早速皇帝・洪封から命じられ、恋愛運を占ってみるが、結果は「妻に見えず」。偽妃だから当然だ。それに生贄だとバレたら、月麗は喰われてしまうー。怯える姿を尻目に、皇帝は月麗を喰べるつもりもなく、たっぷり溺愛しようと後宮専属の占筮者へと任命した。だけれど後宮は一癖も二癖もある妃達ばかり。慌てる月麗の前に、モフモフの黒猫が現れて…?
高校生の透子は唯一の味方だった祖母を亡くした。伯母に虐げられ絶望する透子の前に、失踪した母の親族が現れる。「鬼狩り」を生業とする神坂家は透子自身が嫌ってきた「力」を歓迎するという。初めて自分を認められた透子は神坂の神社で暮らすことを決める。待っていたのは、同い年の少年・千尋や有能な術者・千瑛との共同生活。透子は神坂に生まれながら能力がない千尋の苦悩に触れ、正反対の二人は心を通わせていく。居場所をもらったように感じ始めた透子だが、頻発する行方不明事件をその力で探れと命じられー。
現代社会の裏側、呪術師たちのオークションへ、深凪は自身を売りに出した。その価値は、一夜にして滅んだ呪術界の名家・櫻木家の唯一の生き残りであること。対価に望むのは、櫻木家を滅ぼした怨霊『黒の御方』の調伏。会場の誰もが躊躇うなか、一人の青年・祀鶴が名乗りを上げる。彼こそ呪術師たちに忌み嫌われる術師殺しの一族・錦野家の現当主だった。「その覚悟に敬意を表して、お前を買ってやる」そんな祀鶴の手を取る深凪。調伏を望む『黒の御方』が、自分を虐げてきた義母の、怨霊と化した姿だと知ってー。
コンビニ弁当と缶ビールが夕食の定番で、自分を寿司ネタにたとえると「芽ネギ」(好きな人は好きかもね的な)、松沢夕夏30歳。そんな枯れきった一人暮らしの家に、台湾から18歳の留学生がやってきた。夕食作りを条件にルームシェアすることになったのは、料理上手でアイドルオタクな楊春美という大学生の女の子。年齢も趣味も違う彼女に不安を感じていた夕夏だけれど、春美の作るおいしいごはんに胃袋を掴まれてー。つまらない毎日が、しあわせな日々になる。ごはんから始まる幸せ異文化交流ものがたり。
若き賢帝の唯一の妃『最愛』を決めるため、後宮に集められた妃達。その中で最も格下の、五十番目の妃ソーニャには秘密があった。それは“死に繋がる不幸を招く呪い”と“死ぬと時間が戻る祝福”を持つこと。玉の輿を狙う妃達により魔境と化した後宮で、彼女は毎日『死に戻り』続けていたのだ。(早く『最愛』を決めてくれないかな。そして家に帰りたい)そう考えていたのだがー「貴様を私の『最愛』にする!」皇帝エルクウェッドが指名したのはソーニャ。その上『最愛』のはずなのに陛下は大層お怒りのご様子で…!?
借金返済のため、若くして余命わずかな高齢貴族のもとへ嫁がされた男爵令嬢クロネリア。社交界では『看取り夫人』と呼ばれ、もう幸せな結婚は諦めていた。だが3人目の夫を看取るために訪れた公爵家で美貌の令息イリスと出会い!?陰ながら支えてくれ「ずっとここに居て欲しい」と言う彼に、クロネリアはようやく居場所を見つけることができて…?
まもなく十四歳の誕生日を迎える莉杏は、暁月から「叉羅国で開かれるムラッカ国とバシュルク国の停戦会談に、仲介役として出席する」という大役を任される。赤奏国の使節団の責任者になった莉杏は、暁月に教えられた『秘密の合言葉』をお守りに叉羅国へ。道中、ワケあり王子、少女傭兵と奇妙な同行仲間が増える中、叉羅国で内乱勃発の危機が迫り!?
病弱令嬢に転生した武闘派OLの呉葉は、隣国の皇子イザークに告白され戸惑っていた。けれど返事に悩む暇もなく、イザークの祖国が絡む事件が発生し、このままだと国際問題に発展!?この事態を打開する一発逆転の策としてクレハとイザークは偽装婚約することに!?しかも彼からの求愛は演技じゃなくてー前世が筋肉喪女には刺激が強すぎます!
小説の悪女に転生したグレース。戦争回避のため物語通りに公爵ゼインに別れを告げたはずが…破局作戦を見破られ「俺は君が思っているよりもずっと、君が好きなんだ」と逃げれば逃げるほどゼインの愛は増すばかり!さらに協力者だったランハートにも「俺のことを好きになって」と迫られる展開になり!?“死or溺愛?”追いかけっこラブコメ第2弾!
フリーターの私が影武者に!?平々凡々な正二は、双子の兄の病気を隠すため「村長代理」を頼まれた。村人たちの精神的支柱である“正一”として彼らとふれあううちに、この村のぬくもりに自分も魅了されていく。嘘の先で明かされる、おどろくべき秘密とはー。家族、隣人、恋人。大切な人たちとの絆を描いた、3つの物語。
鹿野森優花は、東京の老舗超高級ホテル、グランド・シーズンズの総支配人だ。この座を与えられてから1年、会長である祖父からホテルを譲り受け、社長となるには、今日行われるイベント・ミッドサマードリームナイトを成功させることが絶対条件だった。だが、対抗する旧勢力から、思いもよらぬ邪魔立てが…!清潔かつ華美なこの空間に、居てはならない“G”を相手に、支配人、グランシェフ、副支配人、新人ホテルマン、VIP客の歌舞伎役者、ピアニスト、そして影のある清掃員など、それぞれの立場と思惑が錯綜し、昇華する!!
トゥイリードの願いと賢人会議ーニナの真価が試される。お屋敷を追われ旅に出たメイドのニナは、旅先で出会った信頼できる仲間、エミリ、アストリッド、ティエンとともに旅を続ける。ニナに一目惚れをしたドンキース伯爵の要求を退けるため、名門「ルーステッド」のメイドであるキアラとメイド対決を行い、見事勝利を収めたニナだったが、今度は帝国皇帝から招集がかかり…。帝国では皇帝の在位50年を祝う式典があり、そこで行われる「賢人会議」のため、トゥイリードを含む「五賢人」が招集されていた。“歩く史書”鶴奇聖人、“吸血姫”ヴィクトリア、“教皇”マティアス13世、“魔塔の主”ミリアド。そして“導士の頂点”トゥイリード。トゥイリードを饗すために呼ばれたニナだったが、なりゆきで他の賢人の対応もすることに!?一癖も二癖もある賢人達VSニナ。ニナのメイド人生で一番長い10日間が始まる!!
この千年で得た記憶は、全て溢さずに持っていく。忙しくても、持て余し気味でも、楽しくても虚しくても、時間は流れていく。南の大陸への支援も終わりを迎え、エイサーは各地を旅する。ヨソギ流の行く末、大事な人が遺したものとの再会、きたるべき別れ、いろいろなことはあれど時は過ぎ、-ハイエルフとしての時間が終わるその時がやってくる。エイサーが最後に選んだもの、それは…。
「わたしも。好きだよ、諒くん」学園祭を終えお互いのすれ違いも解消し、晴れて恋人として付き合うことになった姫奈と諒。これまでの思いを溢れさせるかのように触れあい、恋人としての関係を深めていた。しかし、徐々に姫奈の芸能活動が忙しくなり諒とふたりきりの時間が取れなくなるにつれ、ふたりは恋人関係との両立の難しさに揺れ動く。「諒くんが嫌じゃなかったら、一段落するまで待っててほしい」恋人として後悔しないために奮闘するふたりの関係の行方はー。ただ彼女が隣にいてくれればそれだけでいい。幼馴染との甘い恋物語、完結の第8弾。
人を助けようとして命を落とした元社畜のトウヤ。それを見ていた神様の力で使徒として異世界へ転生することに。与えられたのは、若返った身体と卓越した魔法の才能。多忙な神様に代わり、異世界を見て回ることになったトウヤは、仕事ばかりだった前世からずっと憧れていた旅へ、いざ出発!異世界グルメを堪能したり、見たこともない街を自由に散歩したり。そして道中、困っている人や怪我をした動物を魔法で助けていく。すると、トウヤの周りには豪商や冒険者、さらに神獣まで集まりはじめ!?出会いと別れを繰り返しながら、穏やかな旅路はどこまでも続くー。のんびり気ままな異世界旅行、はじまりの街・フスト編!