2024年12月10日発売
弊社の営業課には美人と評判のエースがいる。名前は秋津ひより、俺の同期である。「入社時期が同じ」というだけでなく、なんと高校時代の同級生でもある。人気者の彼女と学生時代からの知り合いだなんて、周りにバレると面倒だ。なるべく彼女とは関わらないように過ごしているが……。 『昼一緒に食べられそうだけど、どう?』 なぜかランチを一緒に食べたり、帰り際に飲みにいったり、はたまた自宅で夕飯を食べるような仲になっていた。これは社会の荒波に飲まれた残業モンスター達が美味しいご飯を食べるだけの話。 そして、同期社員がほのかに宿した恋心をゆっくりと育む話。
「夜を統べる者。その神名はーー」 世界に安らかな朝と夜を授ける為に三百六十五日空に矢を射る者。神の御業を託された『巫の射手』。 大海原に浮かぶ大和と呼ばれる列島の国では、射手はこう呼ばれている。 朝を齎す者、『暁の射手』。 夜を齎す者、『黄昏の射手』と。 黎明二十一年五月、黄昏の射手・巫覡輝矢は囚われていた。目覚めたとき、そこは自分の部屋ではなかった。春夏秋冬の代行者達と同様に神に力を与えられた彼が、なぜ見知らぬ地に? 加えてなぜ、彼を守る従者・慧剣は傍にいない? 「輝矢様」 そして響く少女の声。それは現人神たちに降りかかる新たな苦難を告げるものだったーー。
普通の高校生・海以蒼太と、【氷姫】と呼ばれる他校の美少女・東雲凪。苦難を乗り越えた二人は晴れて恋人同士となった。 【氷姫】だった頃の彼女が嘘かのように、甘く溶け切った態度でまっすぐに好意をぶつけてくる凪に、日々悶絶する蒼太だったが──。 「父さんと母さんが近いうちにこっちに来るらしいんだ」 蒼太のことを同じく溺愛する彼の両親が二人のもとに来ることに。凪は、蒼太への想いを両親に話す覚悟を決める。そして──。 「私ともう一度、あの遊園地に行ってくれませんか」 一度は別れたあの遊園地で。クリスマス、二人の恋をやり直す思い出の上書きがいまはじまる──。
「ごめんなさい、ちょっと、今日の星良さん怖い、です」 将人をアフターへ誘うも、拒否されてしまう星良。優しい彼に嫌われたと絶望して、もう近づかないと決意するも……!? 夏は女の子を積極的にさせる。その法則は、どうやらこの世界でも変わらないみたいで。 夏祭りデートに誘う由佳。波打ち際の水着でアピールする恋海。汐里はオタバレの危機に瀕した結果、とある”癖“に目覚めてしまって!? そんな中、運命の人の正体を探すみずほにも、急展開が訪れてーー。 「それ俺のハンカチじゃん」「--え?」 もう無自覚じゃいられない!加速するヒロインダービー第3弾!!
渡辺風花は園芸部の部長である。クラスでは目立たないものの、笑顔が魅力的な心優しき少女。 「俺、好きだ。渡辺さんのことが!」 「じ、実は私も……」 こうして悩める高校生・大木行人の青春の1ページは無事に彩られるーーはずだった。 初恋が成就する寸前、彼女の姿が一変。目の前に現れたのは《エルフ》!? 「もしかして私の……見えちゃった?」 渡辺風花はエルフである……らしい。とある事情で異世界《ナチェ・リヴィラ》から現代日本の東京へ逃げてきた呪われしサン・アルフ族の少女。 「じ、実は私も……ずっと大木くんが、気になってたの。大きな木で行人、ユクト。……なんだかユグドラシルっぽいな、って!」 「告白、仕切り直していいかな!?」 かくして大木は“エルフの渡辺”とのちょっと不思議な現代日本ライフ、そして異世界の命運を巡る大スペクタクルに巻き込まれることになりーー。