著者 : ヤスダスズヒト
「モンスター……ヴィーヴル?」 新たなダンジョン階層域『大樹の迷宮』に進出したベルは、竜の少女ウィーネと出会う。 人語を話し、人からも怪物からも襲われる孤独な少女を保護することを決めるのだが……。 「竜女か──久々の上玉だ」 忍び寄る暴悪の狩猟者達の魔の手、覆すことのできない人と怪物の軋轢、そして動き出すギルドの真の主。 一匹の竜の少女を巡り、都市に波乱がもたらされる。 人と怪物、神々を揺るがす異常事態──ダンジョンの異変に迫る迷宮譚第九弾! 「ベル……大好き」 これは、少年が歩み、女神が記す、 ──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
模型店の息子である僕、イオリ・セイはガンプラビルダーとして父のようにガンプラバトル世界大会へ出場することを夢見るがバトルの腕はからきし。そんなある日、僕の前に卓越した操縦技術をもつ少年レイジが現れる!
地方都市に現れたとある情報屋。 彼がする事はただ情報を流し、誰かの背中を押す事のみーー。 「まったく、人間観察も一苦労だよ」 自分は情報屋である。そんな事を嘯く、一人の男がいた。ただ、本当に『情報屋』と呼ぶべき生業をしているのかどうかはさておき、彼が数多の情報を手にする力を持っている事だけは確かである。 彼は決して正義の味方などではなく、さりとて悪の手先というわけでもない。自分がないのではない。ただ、彼は平等なだけだった。己の欲望に、果てしなく素直なだけだった。『人間』。そんな単語のすべてにくるまれた有象無象の玉石達を、彼はひたすらに愛し続ける。 彼はただ、人を愛しているだけなのだ。たとえその結果、愛する人間を壊す事になったとしても。情報屋は、壊れてしまった人間も平等に愛でる事ができるのだからーー。
──王国(ラキア)軍出兵。 軍神アレス率いる王国軍の突然の来襲。迷宮都市へ進撃する軍勢その数、三万。 迫りくる軍靴の音に、オラリオは──何も変わらなかった。 「せっかくだし、たまにはベル君達には羽を伸ばしてもらうさ」 強過ぎる冒険者達の手によって市壁の外で侵略者達の悲鳴が上がる中、オラリオは平穏な日々を過ごしてゆく。 小人族(パルゥム)の求婚、愛しのボディガード、街娘の秘密、神々への恋唄──そして女神が紡ぐ愛の歌。 神と子供達が送るささやかな日常編! 「ボクはずっと君の側にいるよ、ベル君」 これは、少年が歩み、女神が記す、 ── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
新生【ヘスティア・ファミリア】始動! 『戦争遊戯(ウォーゲーム)』という激戦を乗り越え新に眷族となったリリ、ヴェルフ、そして命。 ベルのもう一つの家族。深まる絆。だが、 「ここは私達のホーム、女主の神娼殿さ」 命を追ってベルが迷い込んでしまったのはオラリオの歓楽街。【イシュタル・ファミリア】が管理する『夜の街』。 「私はこの歓楽街に買われた身です」 そこで少年は囚われの身である極東の少女、春姫と出会う。 蠢く陰謀に呑み込まれるベルが下す選択は──。 『これっきりでいい、なろう、あの人の英雄に──』 これは、少年が歩み、女神が記す、 ── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
互いに熱狂しあうのは、とてもいいものだ。例え法律や社会が否定しても俺だけは認めるよ。だから君も、安心して熱狂すればいい。人を愛するなり憎むなり、無関心を貫くなりね。 それはどれも等しく、とても価値のある事なんだから──。 ダラーズの終焉から一年半。池袋では今、通り魔による連続傷害事件が起きていた。そしてその犯人はーー池袋を舞台にしたアニメのキャラクター!? 一方、『スネイクハンズ』として池袋の揉め事解決に乗り出した八尋たち来良学園の新入生三人。そんな彼らに通り魔の犯人捜しの依頼をしてきたのは遊馬崎と狩沢だった。かつての切り裂き魔を彷彿させるかのようにエスカレートしていく事件に、徐々に巻き込まれていく首無しライダーの心の内とは──。 池袋に再び帰ってきた、キレた奴らの物語。
『戦争遊戯』-対立する神々の派閥が総力戦を行う神の代理戦争。勝者は敗者の全てを奪う。そして敵神の狙いはー「君の眷族、ベル・クラネルをもらう!」戦争開始まで期限は一週間。更に追い打ちをかけるように今度はリリが“ソーマ・ファミリア”に捕らえられてしまう!もはや絶望的な状況。それでも少年と『出会い』、幾多の『冒険』を経た絆が今ここに集結する。全ては勝利のために!『上等だ、アポロン!僕等は受けて立ってやる、この戦争遊戯を!』これは、少年が歩み、女神が記す、-“眷族の物語”-
「明らかに首無しライダーは異常な存在だという事は解るだろう? 首無しライダーはね、ある種の人達にとっては希望なんだ。彼らは求めるのさ。どんな些細なものでもいい、世界が裏返る為のきっかけを──」 ダラーズの終焉から一年半。池袋では今、首無しライダーに関心を持つと消されていく。来良学園の新入生である三頭池八尋と琴南久音は、姉と妹が行方不明になっている辰神姫香のため、失踪事件を追い始めたのだが……待っていたのは首無しライダーことセルティ・ストゥルルソン本人との衝撃的な出会いだった。 平和島静雄と対等にやり合った八尋の噂も駆け巡り、池袋のざわめきが大きくなり始めた時、ついには粟楠会の幹部や八尋の仲間まで姿を消していく。非日常を求めて再び動き出した池袋の行方は──。
人から生まれる一つ目の物体『オンガク』。衝動ハルトはある日、オンガクを操り異形の怪物と戦う謎の少女・鉄風ナツキに出逢ったのだが……。叫べ! 魂を震わせる衝撃のバトルエンターテインメント開幕!
【私の心は鍋模様】セルティと新羅の家に集い、なぜか鍋をつつくことになった帝人&杏里、静雄や門田たち。鍋をかこみいつしか始まるそれぞれの過去話で、明らかになっていくそれぞれの出会いやエピソード。その時、臨也は一体──!? 【デュフフフ!!】沼袋からやってきた偽静雄に、池袋はちょっとだけ大混乱に……? 【成人式は突然に】臨也や静雄に加え、新羅や門田が迎える成人式の行方は──!? 【世界の中心で、愛を避ける】池袋に現れた夢魔のおかげで、それぞれの妄想と現実が交差することに……。果たして帝人や遊馬崎たちの願望とは!? 書き下ろしに加え、「電撃文庫MAGAZINE」や公式海賊本に掲載された短編などを収録!!
「リリ達は囮にされました!すぐにモンスターがやって来ます!」「…そんなっ」「おいおいっ、冗談だろ?」鍛冶師のヴェルフを加え中層へと進んだベル達。しかし他パーティの策略により一転、ダンジョン内で孤立してしまう。ヘスティアはベルを救うため、Lv.4の元冒険者・リュー、さらには神・ヘルメスと共にダンジョン侵入を試みるが…「-階層主!?」立ち塞がる最凶の敵が、ベル達を更なる絶望へと追いつめる。希望を求め、決死行が繰り広げられる、迷宮譚第五弾!
先のミノタウロス戦での勝利により、Lv.2到達、世界最速兎となったベル。一躍オラリオ中の注目・羨望を集めることとなった少年の元には、仲間への勧誘が絶えない。廻り巡る環境。そんな折ー「俺と契約しないか、ベル・クラネル?」偶然にも自身の装備“兎鎧”を創った鍛冶師のヴェルフと出会い、仲間を組むことに。しかも、彼は圧倒的な力を誇る“魔剣”唯一の創り手らしいのだが…?犬人ナァーザ、そして女神ヘスティア、ベルが交わした2つのアナザーエピソードも収録!これは、少年が歩み、女神が記す、“眷族の物語”-
『やあ、シズちゃん。あれで死なないなんてね。君は本当に、大した大した化け物だよ。そんな君が、人間を庇うなんて滑稽以外の何ものでもなかったけどね』 壊れ始めた街、東京・池袋。罪歌で刺され自我を失っていく新羅。そして新羅を奪われた首無しライダーは怪物と化していく。正臣は泉井の手によりケガを負い、杏里の家を訪れた沙樹は彼女を問いつめていく。意識を失っていた門田は病室から消え、セルティの首は人の手を彷徨っていく。 誰の意図かもわからず混沌とする池袋で、帝人が手に入れた力とは!? そして戒めを解かれた静雄が、ついに臨也の元へとたどり着き──。 さぁみんな一緒に、デュラララ!!×12
「竜ヶ峰君や紀田君には、俺は直接絡んじゃいないよ。だって、これから絡んで引っかき回すつもりなんだから──」 東京・池袋。この街を襲う様々な謀略で、ダラーズに関わる者たちが消えていき、吸い寄せられるかのように一つの所に集っていく。門田を心配する遊馬崎と渡草、マイペースに愛を語らう美香と誠二、大人の事情に巻き込まれた波江、そして部屋の主である療養中の新羅たち。 一方、意識不明の門田を見舞う杏里の前に現れたのは、捕まったはずの情報屋だった。帝人と正臣を煽る彼の発言に杏里の心はかき乱されていく。そんな混乱する池袋の街中に投下された、セルティの首。様々な騒ぎの中、首無しライダーが下す判断とは──。
「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん? ──でも、もう二度とお仕事とかできなくなるしねえ」 東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。それは闇カジノの裏を探るというもので、その結果、暗躍する臨也を狙い複数の組織から目を付けられてしまう。あげくついに監禁されてしまうのだが、魔の手はさらに双子の妹たちまで伸びていき……。 不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは? 臨也の過去に何があったのか? そして、新羅を看病中の首無しライダーは──!? さぁ、みんな一緒に、デュラララ!!×9
血塗れの鉄パイプを持った少女が、眠たげな瞳を揺らめかせーーただ、語る。 「島、今日も銃声が響いてる。いつもどおり。人、死ぬ。いつもどおり。犬と犬、戌井と狗木さん、殺し合う。いつもどおり。東区画のボス、変態。いつもどおり。昼寝仲間の殺人鬼、東区画の猫と刀使い、麗鳳兄さん、探偵の可愛くない弟、みんな、恋に不器用。いつもどおり。島、酷く混乱してる。……いつもどおり。 結局、いつもどおり。島、今日もいつもどおり。ただそれだけ。だから私、いつもどおり、可愛い子、たくさん抱きしめる。ギュウ。暖かい。ぽかぽか。……眠い。寝るぅ。むにゅ……Zzz……」 渾身の越佐大橋シリーズ短編集、登場!
「数年前から目撃されている黒バイクというのは、貴方の事で宜しいんでしょうか? 何の目的でこんな危険なバイクで街を走行しているんですか? 犯罪を犯しているという意識はあるんですか?」 東京・池袋。そこには様々な火種とそれに振り回される人種が集う。池袋の都市伝説を放送するテレビ局、服装と特性がバラバラの奇妙な双子の新入生、兄とは正反対の有名アイドル、ダラーズの先輩に憧れる少年、果ては殺し屋に殺人鬼、そして一千万の賞金が懸かった“首なしライダー”。 そんな彼らが過ごす賑やかな池袋の休日は、今日も平和なのだろうか──。
埼玉県所沢市に住むその男の名前は、針山真吉。 眼鏡をかけて憎めない顔をしている普通の人。 父・母・姉・弟の四人家族の世帯主。 他に特徴は──── 特になし。 そんな一般人の針山さんの周囲では、毎度毎度様々な事件が起きている。 狂気の出来事に遭遇するタクシーの都市伝説、ヒーローよりも強い無敵な雑魚戦闘員の悲哀、殺し屋と死霊術師と呪術士のゾンビ戦争、そして、様々な人々が絡み合う惨劇の結末──。 人気イラストレーターコンビで贈る短編連作、待望の第2弾が登場です!
「あんたは人を殺せるか? 新宿で情報屋なんかやって、何人もの人間を好きなように弄んで。折原臨也、あんたは、人を殺せるのか? 自分の手で、直接な。ナイフで死なない程度に刺して、お茶を濁し続けやがって。まあ、何を言っても……結局をお前は誰か他人を使うんだろう? 笑える程に、卑怯な奴だなお前は」 東京・池袋。そこには寂しがり屋な過去が集う。現実から逃避し続けるボス、責任を感じている女子高生、友人の想いに気づけない少年、乗っ取りを図る男、未だ情報で人を操る青年、そして漆黒のバイクを駆る“首なしライダー”。 そんな彼らが過去を乗り越え、三つ巴の哀しい現実に立ち向かう──。