著者 : 三嶋与夢
「また、私のマスターになってくれますか?」ついに火蓋が切られてしまった帝国との戦争。旧人類、新人類の末裔が生存をかけたこの戦い、どちらとも引くことはできなかった。リビア、ノエルの援護もあり、敵の本拠地であるアルカディアに乗り込むことに成功したリオンとユリウスたちだったが、行く手を阻む帝国の騎士たちに、一人また一人と落ちていく。仲間の犠牲で中枢部にたどり着いたリオンはそこで、友人であった敵国の騎士フィンと対峙する。お互い譲れない戦いの中、リオンの愛機ルクシオンもまた苦しんでいた…。
前世からの念願だった修学旅行に浮かれるマリエ。しかし、リオンはストーリーとオリヴィアの今後が気がかりだった。その嫌な予感は的中し、彼女に対する女生徒たちの不満はユリウス不在の中でついに爆発。強制的にカジノに連れていかれたオリヴィアはイカサマにより莫大な借金を背負わされてしまう。あまりにも理不尽な状況を目の当たりにし、ついに我慢の限界を迎えたリオンは「気に入らないな」の一言で静寂を破った。ギャンブルはしない主義だというこの男。マリエの白い目とルクシオンの嫌味も意に介さず、不遜な顔で「勝てる勝負」の席に着く!
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。彼の行方不明中に起こった領内の混乱も収束し、リアムは首都星での修行を再開していた。そんな中、案内人は新たな策を巡らせておりー「忌々しいリアムーお前の吐き気を催す感謝の気持ちとももうすぐお別れだ」軍事国家「グドワール覇王国」が帝国へ宣戦布告!今回は参戦しないはずのリアムも、何者かの思惑で前線近くの惑星に代官として派遣されることに。行方不明事件の反省から、天城達に出撃を禁止されたリアムだけど…?悪徳領主が目標だから「悪代官」にも憧れちゃう勘違い領地経営譚、第8幕!!
幼い頃に見た領主様に憧れて「正義の騎士」を目指す少女エマ。試作実験機「アタランテ」のテストパイロットである彼女は、母艦の軽空母「メレア」の改装のため第七兵器工場へと訪れる。メレアの「里帰り」を歓迎する第七兵工場のスタッフだけど、第三兵器工場のスタッフであるアタランテ開発チームとは険悪な様子。「マッド・ジーニアス」と呼ばれる変わり者の技術者も現れてー「この機体は駄目ね。欠陥機だから、降りた方がいいわよ」アタランテ開発中止の危機に!?さらにアタランテを狙う組織も暗躍し…!?落ちこぼれの少女騎士が成り上がる「星間国家」英雄譚、待望の第2幕!!
復活した新人類の切り札、知能を持つ要塞『アルカディア』。その傀儡となった帝国は、旧人類の末裔である王国を滅ぼすべく、留学中のヘリングにリオンの暗殺を命じる。それを察したリオンは、自身の進むべき道に葛藤する。このまま帝国との戦争に突入するか、親類縁者を引き連れ宇宙へと逃げるか。リオンの下した決断は…。
夏季休暇を経て、家族はもちろん友人からも「婚約者同士」と見られることになったリオンとマリエ。しかし、そんなマリエのことが気に食わないステファニーは、実の兄であるオフリー家のクズ長男との結婚を、借金の帳消しを条件にしてマリエの実家にもちかける。腐っても貴族の娘であるマリエはリオンに別れを告げるが、その去り際の笑顔と後ろ姿が前世の妹の姿と重なって…「あいつが俺より先に結婚するのが気に入らない」。人工知能にすら人間性を疑われる、ひねくれ男が花嫁奪還に動き出す!
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。連合王国の侵攻を退けたことで、その派閥は第一皇子のものより巨大になりつつあった。そんな中、突如出現した魔法陣に吸い込まれたリアムはー「どうかこの国をお救い下さい、勇者様!…え、二人いる!?」どうやら未開惑星の勇者召喚に巻き込まれてしまったようで、現代日本から召喚された女子高生カナミと一緒に魔王を倒してほしいと頼まれるのだった。一方、リアム不在のバンフィールド領では邪悪な思惑で暗躍する者達が…!?悪徳領主が目標なのに勇者として魔王と戦っちゃう勘違い領地経営譚、第7幕!!
ラーシェル神聖王国が周辺諸国と手を組みホルファート王国を包囲した。武力を背景にラーシェルが提示する和平の条件。それはリオンの持つ全てのロストアイテムを他国へ割譲せよというもの。そんな王国の窮地に王妃ミレーヌが一計を案じる。ラーシェルとの前線にリオンを配置し彼の国を抑え込み、その間に他国との交渉を進めるというのだ。しかし、それは彼女らしからぬ杜撰な戦略。複雑な思いを抱えながらも、リオンは前線ーフレーザー侯爵領に向かうのだが…。
妹に押し付けられ、死の直前まで攻略していた乙女ゲームの世界に転生したリオン。モブキャラとして平穏な生活を送ろうとしていたのだが、一人の女子生徒が物語の流れを無視し、主人公に成り代わろうとしている場面に遭遇。前世の妹によく似た雰囲気の少女・マリエを取り押さえたリオンは、その企みを阻止することに成功した。正しい選択をしたはず…なのにこの胸騒ぎは一体なんだ?「モブせか」本編のアンケート特典にして「厳しすぎる」と大反響の“ifルート”WEB小説、超大幅加筆でついに書籍化!
星間国家アルグランド帝国ーその辺境であるバンフィールド伯爵家で、騎士としての第一歩を踏み出した少女エマ。幼い頃に見た領主様に憧れて騎士を志した彼女だったが、初の実戦で失敗し、さらなる辺境惑星エーリアスに左遷されてしまう。やる気の無いお荷物部隊の隊長を押し付けられたエマだけどー「この程度で諦めるもんか。あたしは正義の騎士になるんだ!」真っ直ぐに頑張る彼女に、少しずつ感化される者も出始める。そんな中、エーリアスに海賊の拠点があることが判明。本星から精鋭部隊が送り込まれるが…!?落ちこぼれの少女騎士が成り上がる新たな「星間国家」英雄譚、開幕!!
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。彼は差し向けられた刺客から第三皇子クレオを守り抜き、第二皇子ライナスとの政争に勝利する。しかし政敵である第一皇子カルヴァンの策略により、帝国へ侵攻してきた連合王国との戦争を押し付けられてしまうのだった。帝国の内と外に敵を抱えた状況へと陥るリアムだが、危機はそれだけにとどまらずー「はじめまして、兄弟子」「お前を殺して、俺が師匠の一閃流を受け継ぐ!」一閃流を名乗る二人組が命を狙ってきて…!?悪徳領主が目標なのに剣の道も邁進する勘違い領地経営譚、第6幕!!
実家との板挟みでリオンの重荷になっていると感じたアンジェは、自ら身を退くことを考えていた。リオンもまた自分の存在がアンジェを縛っていると考え、いっそ婚約破棄をした方が彼女のためになるかもしれないと思い悩む。ぎくしゃくとした空気が流れる中、リオンは宝探しを目的とした冒険の旅を計画する。そこにマリエ一行やジェイクたちまで乗っかり、いつしか争奪戦へと発展していくのだが…。
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。彼は第三皇子クレオからの接触によって次期皇帝の継承権争いに巻き込まれる。そしてリアムは案内人が語った「真の敵」の存在を見極めようとするのだった。そんな中、軍での修行を終えたことで大学へ進学したリアムだがー「俺だって女遊びの一つや二つ、簡単にできるからな!」どうせ無理だと煽る友人達を見返すため、今度こそ女遊びをしてやると宣言。慣れないナンパに挑戦することに…!?悪徳領主が目標なのにナンパでいっぱいいっぱいな勘違い領地経営譚、第5幕!!
あの乙女ゲー三作目の時系列に突入し、今度こそはゲームのシナリオ通りになるように画策するリオン。だがその目論見はすでにほころびを見せていた。なんと攻略対象の一人が性転換し、女の子へと生まれ変わってしまったのだ。しかも主人公は主人公で、ゲームには登場しなかったお付き騎士といい雰囲気という有様。さらに王都では謎の組織の暗躍に連続殺人事件まで起き、収拾のつかない状態に。果たしてリオンは、ゲームの正常なルートに戻すことが出来るのか!?
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から「悪徳領主」を目指すリアム。彼は一人前の帝国貴族と認められるため、今度は軍人となるべく士官学校へ。優秀な成績を修めながら、卒業後の研修や軍務を見越した計画を立てるリアムだがー「私が力を蓄えている間に、面白いことになっていますね」復讐に燃える案内人の暗躍により、リアム包囲網が完成しつつあった!海賊貴族のバークリー家はバンフィールド家を潰そうと動き出し、軍人となったユリーシアも復讐のためリアムに近付こうとしていて…!?悪徳領主が目標なのに軍人としても大活躍しちゃう勘違い領地経営譚、第4幕!!
半ば強制的に休養をとることになったリオンは、嫁3人との騒がしくも穏やかな時間を過ごしていた。だが、やはりトラブルはやってくるもので…。なんと伯爵家がお見合いのために、リオンたちのもとへと訪れたのだ。その伯爵家ーローズブレイドはリオンの先輩であるディアドリーの生家である。すわ、活躍著しいリオンの4人目の嫁候補かと思いきや、それは違っていた。目的はディアドリーの姉であるドロテアと、リオンの兄であるニックスとの縁談だという。首輪(犬用)が結ぶハートフル・ラブストーリーが今始まる!?
善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、奪う側である「悪徳領主」を目指すリアム。貴族の子弟が集まる幼年学校で彼が出会ったのは、気が強そうな公爵令嬢のロゼッタ。悪徳領主たるもの、高慢なお嬢様の「くっころ」を見たい!リアムは積極的にロゼッタに絡んでいくがー「たとえ落ちぶれても公爵家の娘。お前なんかに礼など言うものですか!」ロゼッタの家はある理由から帝国内で虐げられていた。そんな境遇から気丈に振舞い周囲と距離を置くロゼッタだが、リアムは気にせず踏み込んできて…?悪徳領主が目標なのに悲劇のヒロインを救っちゃう勘違い領地経営譚、第3幕!!
善良さ故に奪われ続けた前世を反省して「悪徳領主」を目指すリアム。貴族教育として他家へ修行に出るリアムは、修行先で贅沢するために賄賂を贈るがー「ついに復讐の時が来た!これでお前も私の悪意に気が付くだろう!」案内人によって他の貴族と扱いを入れ替えられ、貧乏貴族向けの厳しい扱いを受けることに!それを「賄賂が通じない清廉な貴族」と勘違いしたリアムは、自分と同じ扱いの貴族を「悪徳領主仲間」とさらに勘違い。同室の美少女クルトや妙に距離が近い美少女エイラといった「悪徳領主仲間」と友情を深めて…!?悪徳領主が目標なのに他家から名君と尊敬されちゃう勘違い領地経営譚、第2幕!!
元聖女セルマを救出したライエル一行。セレスと戦うために、セルマを旗印に宗教国家ザインを手に入れると息巻く歴代当主たちだったが、ライエルには率いる兵士も資金もなかった。そこでライエルと歴代当主たちは、パトロンを得るために自由都市ベイムの商家トレース家に目を付ける。しかし、ベイムでは無名の冒険者に過ぎないライエルたちを大商人が支援してくれるはずもない。そこで、六代目が思い付いた作戦はトレース家の長女であるヴェラを口説き落とすというものだった。戦争をするための資金を支援してもらうため、ヴェラを口説き落とすことに悩むライエル。中途半端な気持ちでヴェラを口説くも、呆気なくフラれてしまうことに。そして、ライエルがヴェラを口説いたことは仲間たちにも知られてしまうのだがー。