著者 : 夢見里龍
後宮食医の薬膳帖2 廃姫は毒を喰らいて薬となす後宮食医の薬膳帖2 廃姫は毒を喰らいて薬となす
毒疫に覆われた帝国・剋の後宮食医となった慧玲。毒に侵された貴妃達を見事に治療し信頼を得ていくなか、謎めいた風水師・鴆の導きで、先帝であった父の不審な死の真相を探っていた。先帝の廃姫と現帝の風水師。敵か味方かも知れない危うい関係にありながら、やがて二人は強く惹かれ合いーだが、父の死への現帝の関与が浮上し、仮初の安寧は消え去る。禁じられた毒の存在に辿りついた時、ついに現帝が毒疫に倒れー使命か復讐か。揺れる慧玲に更なる悲劇が迫る。
後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす(1)後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす(1)
あらゆる毒を解す食医の中華後宮ファンタジー。暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪…先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していきー。だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。
死者殺しのメメント・モリア(1)死者殺しのメメント・モリア(1)
死は平等である。富める者にも貧しき者にも。だが時に異形となる哀れな魂があり、それを葬る少女がいた。モリア=メメント。かつて術師の血を継ぐ王族の姫だった娘。特別な力をもち、今は刻渡りの死神シヤンとともにあるものを捜し旅をしていた。シヤンのもつテンプス・フギトの時計に導かれ、あらゆる時と場に彼らは出向く。現代ニューヨーク、17世紀パリ、時代と場所が変わっても、そこには必ず、死してなお悪夢を見続ける悲しい亡霊たちがいたー。
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