著者 : 大木戸いずみ
最後に一目、恩師ウィルに会おうとデュークと共にデュルキス国に戻ったアリシアは、悪女らしく(?)ウィルを見送る。懐かしの面々とも再会し、彼らの変化に驚きつつ束の間の休息を楽しむアリシアだったが、彼女の周囲でやたらと恋の話が浮上!数々の“恋バナ”を機に、これまでデュークの気持ちに向き合えなかったアリシアはある決意をすることに!?
ラヴァール国で為すべきことがある。その一心で崖の上に咲くマディ採取にやってきたアリシア。難所を乗り越えどうにか手に入れたと思いきや、魔力が尽きて崖から転落!!そんなアリシアを助けたのはーどうして彼がここに!?一方、デュルキス国では、アリシアの師ウィルの死期が迫っていた。その事実をアリシアが知る時、悪女の歴史がまた動く!
ラヴァール国で第二王子ヴィクターにこき使われるアリシアは、さらに第一王子ヴィアンの弱点を探れと命を受ける。兄弟仲を不審に思いつつもヴィアンの下にやってきたアリシアは、彼に異様に気に入られ「皇后にならないか」と誘われ!?一方、デュークとジルは聖女リズだけが使えるという誘惑の魔法を解除すべく奔走。ついに聖女と直接対決の時!
デュークから突然アリシアの記憶だけが消えた。今まであんなに情熱的な目を向けていたのに…。記憶を奪った犯人の疑いをかけられたアリシアは、さらに聖女リズへのこれまでの振る舞いを糾弾され、とうとう国外追放されてしまう!しかし当の本人は“悪女として最高の展開”と大興奮!!令嬢だとバレないよう男装してラヴァール国へ向かうが!?
聖女の力を持つヒロインと対等な悪役となるべく、魔法のレベルアップに挑んだアリシアは15歳に。久しぶりに学園に行ってみると、王子をたぶらかしたとして注目の的にー私今、めちゃくちゃ悪女じゃない!?と喜んだのも束の間、その王子のデュークに「今度こそ我慢しない」と宣言され、距離を詰められ…悪女ってこういう時どうしたらいいの!?
正統派ヒロインにありがちな“いい子ちゃん発言”。それが大ッ嫌いな私が、念願かなって悪役令嬢に転生!!誰にも文句を言わせない悪女になるためには、体を鍛えて猛勉強し、魔法の腕も磨かないとね!-と頑張っただけなのに、悪役になろうとすればするほど周囲の好感度が上がるようで!?いいわ、悪女としてその期待、全力で裏切ってみせます!