著者 : 村田天
教会で働く聖女・リゼルカは突然魔力を失った。焦るリゼルカを、魔法士のシャノンが保護しに来る。多くの浮名を流すシャノンとは幼馴染だが、昔から苦手だった。力がない自分は無価値だと悩むリゼルカに、研究者が提案した回復方法は、建国の祖の血を引くシャノンと“契る”こと。シャノンは堅物のリゼルカには無理だと言うが、少しずつ彼に慣れると決める。保護のための同居生活の中、リゼルカはシャノンと触れ合う練習を始める。初めての経験に戸惑うリゼルカだが、遊び人のはずのシャノンもどこかぎこちなくー?
大正十年。女学生の琥珀はハチワレ猫の案内で、ある屋敷に辿り着いた。実は琥珀は父から猫又の生まれ変わりだと聞いており、半信半疑ながらもどこか懐かしさを覚える、猫の沢山いるその四季島家に入ってしまう。縁あって猫のお世話係となり、なぜか大の猫嫌いの当主で陰陽師の御影と、持ち込まれる怪異に挑むことに。やがて前世のある記憶が明らかになり…?ほろりと泣けてキュンとする猫まみれ&ラブファンタジー!
夏、到来。家族水入らずな入鹿家にも、夏のイベントはたくさんやってくる。夏休みのお泊まりで花火をしたり、海に行ってみんな水着になったり、さらには夏祭りに浴衣で行ってーえ、両親が離婚の危機!?俺と久留里と四葉で、新しい家族に!?だが、そんなイベントや騒動で、いつも以上にはしゃいだり落ち込んだりしそうな妹の久留里の様子が、おかしい。いつもベタベタしてきたのに、大人しすぎる。だが、その理由は簡単だった。「私、この間ー戸籍騰本取った」俺達の血がつながっていないことを、知ってしまったのだ。秘密の決壊で、兄ガチ勢な妹との関係は、さらなる深みへー
妹の久留里は超絶ブラコンだ。俺と目が合うたび抱き着いてくるし、膝に乗ることや手をつなぐことをいつも狙っている。「えへへ。お兄ちゃん。大好き!」にへっと笑う久留里が俺と同じ高校に入学した日の深夜。両親から俺は、妹自身も知らない衝撃的な真実を告げられる。「光雪くんと久留里ちゃんは、血がつながってないんだ」え、俺と久留里が義理の兄妹なの!?それはヤバいー「お兄ちゃんと血がつながってなかったら…結婚するよ!」俺の妹は、常々こんなことを言うやつなのだ!兄ガチ勢な甘えん坊義妹との兄妹関係は、一つの隠し事で変化し始め!?
青の森の魔女・ネリは、母が連行されて以来ひとりで生きてきた。ある日、政略結婚から逃れたいと依頼人の令嬢が訪ねてくる。その結婚相手こそ宿敵・エルヴィンだった。ここ数年、魔女のしわざだとされる「化石病」が貴族の間で流行している。魔女と人の取引は厳しく取り締まられ、母は騎士のエルヴィンに連行されたのだった。母の行方を捜すため、ネリは魔術で令嬢に成り代わって嫁入りする。偽物のはずの結婚生活は、孤独なネリと頑ななエルヴィンを変えてゆく。正体を隠すネリの心が揺れる中、悪意が二人に迫りー。
無愛想だが、涼しげな美貌で一目置かれる幼馴染の月城碧。俺は彼女と同棲する中で、学校とは違う可愛い姿を知っていくー親の都合で、同居が始まった春。再会した月城はホラー映画に怖がっていた。そういえば、月城はビビりだった。夏はイベント盛りだくさん。特に海では、泳ぎが苦手な月城が赤面しながら頼ってくれた。秋の文化祭は、クラスから離れて二人だけの閉会式。小学生の頃も、同じように二人で居たことを思い出した。そして、冬。意を決した月城から、クリスマスデートに誘われてー友達から始まった関係が、段々と変わっていく。女性不信な俺とクーデレな彼女。二人の春夏秋冬を綴った、“同居青春小説”。
祖父が会長を務める会社で働く小鳩亜子。事務仕事は得意だが、人間関係は希薄で恋愛にも興味がない。ついたあだ名はロボ子。ところがある日、祖父に病気が見つかり、一年以内に社内で結婚相手を見つけるよう命じられてしまう。悩んだ亜子は、エレベーターを降りて最初に会った人物にプロポーズ。相手は、悪名高いチャラ男・城守蓮司だった。玉砕するも、見かねた城守が「婚活」の指南役を引き受けてくれてー。恋愛音痴のロボ子と結婚したくない恋愛マスター。二人による理想の王子様探しが始まる!!
学校イチのイケメン秀才と評判の佐倉総士と、天使の生まれ変わりと名高い美少女・西園寺ゆりあ。二人はその見た目から、学校中で大人気だったが、中身は極度の人見知りだった!ある日、二人は第二図書室の本棚背中越しに、お互いの顔を知らないまま、佐倉はネクラ、ゆりあはヒリアと名乗りあう。普段外には出せない自分の内面を出しあえる相手として、顔も名前も知らないまま距離を縮めていく二人だが、ある時、ひとさじの好奇心によって出会ってしまってー!?イケメンなネクラと美少女なヒリア。二人の距離は本棚二つ分。じれったくもあたたかい背中合わせラブコメディ。
仕事に疲れたOL・舞原留里は、吉祥寺の公園で一匹の猫となった。突然のことに混乱するも、仕事をしなくていい!と喜ぶ留里。しかし、猫では家にも帰れない。路頭に迷っていると、偶然、高校の同級生・岸田頼朝に遭遇する。人間嫌いとして知られていた岸田が苦手な留里だったが、そういえば彼には“猫にだけ優しい”一面があったことを思い出す。寝床確保のため彼の家に転がり込むと、高校時代の不愛想さとは異なる、甘い笑顔を向けられて…!?猫になったOL×偏屈な元同級生の、ペット生活ラブストーリー。