著者 : 硝音あや
少年皇帝・紫釉のお世話係となった凛風は、紫釉の成長を見届けるために後宮女官を一生続けたいと思っていたところ、同じく紫釉を大切に思う最高位執政官の蒼蓮と惹かれ合い、彼の許嫁となる。女官として、柳家の娘として立派になりたいと思う凛風。そんな中、紫釉が六歳を迎え盛大に開かれた生誕節で、後宮へと戻ってきた太皇太后との再会によって蒼蓮の過去が明らかになりー。国を蝕む陰謀、兄・秀英の縁談など様々な出来事に奮闘する凛風と蒼蓮、二人の絆は深まっていく。ところが、柳家の父から予想外のことを聞かされて…。
王子たちとお見合いするため、隣国からフロレンシア姫がやってきた。一旦アランが婚約者候補となるものの、サイラスも無関係とはいかず、婚約が内定しただけのオリヴィアは落ち着かない。アランとフロレンシア姫の婚姻を阻止したい王からは二人の仲を邪魔するように言われ、とりあえず姫とその護衛騎士・レギオンを観察するうちに、オリヴィアはあることに気がつく。この違和感を紐解くことは、果たしていいことなのか。より多くの人が幸せになる解を求めて、オリヴィアが奮闘する第二感。
少年皇帝・紫釉のお世話係となった凛風。紫釉の成長を見届けるために後宮女官を一生続けたいと思っていたところ、同じく紫釉を大切に思う最高位執政官の蒼蓮と惹かれ合い、彼の許嫁となることに。そんなある日、紫釉や蒼蓮と共に街へ視察に赴くことになり、途中で立ち寄った実家で久しぶりに家族と対面した凛風。母親の前で蒼蓮から改めて真剣な想いを告げられ、幸せなひと時を過ごすが、その帰路で凛風は何者かに命を狙われて…!また、蒼蓮には隣国の公主との縁組が水面下で動き始めー。中華風後宮ファンタジー波乱の第二幕!
右丞相の娘である凛風は、五歳の皇帝の妃を選ぶ「皇后選定の儀」に参加することに。しかし、自分のことは二の次で候補者の少女たちの世話をしていたところ、凛風の子守りと二胡の腕が最高位執政官・蒼蓮の目にとまり、少年皇帝のお世話係を命じられて!?「これでどこへも嫁がずに済む!全力で働かせていただきます!!」父の管理下から逃れた凛風は、可愛い陛下のためにいきいきと働き始めるが…!?
突然城に呼び出されたオリヴィアは「教養がない」ことを理由に婚約破棄を告げられて、唖然とした。視線の先では婚約者であった王太子アランが、伯爵令嬢ティアナとともに立っている。オリヴィアに「バカのふりをしろ」と言ったのはアランなのに、過去に自分が何を命じたか忘れてしまったのかしら。あきれて婚約破棄を受け入れたオリヴィアの前に、颯爽と現れたのは第二王子サイラス。婚約破棄の衝撃も冷めやらぬ大勢の聴衆を前に、彼は突然求婚してきて!?書き下ろし番外編「サイラスの頓珍漢な計画」「アランの後悔」も収録。
街の台所を任される厨師・天矢は、一つの依頼を受け後宮厨師となり後宮に侵入していたーそれも故あって女装をして…!?化粧にもようやく慣れた頃。後宮に生る果実をつまみ食いしたところ皇位継承者である公主・麗珠に見つかり、後を追われる。一悶着の末、甘いものに目がない公主のお菓子作り担当となってしまう天矢。開口笑、杏仁豆腐、ゴマ団子など数々の菓子を頬張る姫君を横目に、元々の依頼ー然る人物の暗殺計画の謎へ挑むが!?その料理の腕前を駆使し、後宮内の闇を額けるか!
建国から千年の歴史を持つディアモント王国の第一王子・マルスは、城に夜襲をかけた盗賊団の正体を突き止める。どうやら彼らはそれぞれに事情を抱えながら、日中は正体を隠して城下で食堂を営んでいるらしい。マルスは賊を率いるアダムに対し、「捕縛や断罪はしない」ことを交換条件に、自分を盗賊団の一員に加えるよう迫るが…。盗賊と王子が共犯関係になったとき、千年王国を揺るがす大事件が起きる!
「青丞、何もかも終わったら、聞いてほしい話があります」帝の前で女だとバレてしまった白桜。自宅謹慎している間に、彼女を陥れた扇夕が宮廷内で勢力を伸ばしていく。それを止めるために、白桜は女官に変装して宮中に潜りこむ。誰かに気付かれたら一族処刑の絶対絶命の綱渡り…だけど「大人しくしていろと言っただろう!」さっそく青丞に出くわしちゃった!?ついに恋の行方の決着もー!?大人気シリーズ感動の完結巻!!
「二人だけの時は、里桜姫として接したい」鵬玄に続き、青丞からも告白されて動揺する白桜。そんな中、四神の跡継ぎたちは帝から四神祭で奉納舞を踊るよう命じられる。だけど舞が初心者なのは白桜だけ!さらに舞台が壊れたり衣装が破れたりと災難続きで「跡継ぎにふさわしくない者がいるから、四神が祭りを拒否している」という噂が流れ…!?鵬玄と青丞、どちらかを選ばなくてはいけないの!?クライマックス直前の第9巻!!
白虎家の跡取りの男子・白桜は実は女の子…という秘密が青丞にばれてしまったけれど、そうとは知らない白桜。青丞の様子がおかしいと思っていたところに、突然帝から青丞と里桜の結婚を命じられる。白桜は鵬玄と協力して結婚阻止のために奔走する。そこに青丞も加わるけれど、この結婚、何やら裏がありそうで!?白桜を巡る恋嵐が吹き荒れる、ドキドキ必至の第8巻!!
「お前は今日この時より、女を捨てて、男として生きるのだ」帝のもと、青龍・白虎・朱雀・玄武の四家が治める陽真乙国。貧乏貴族の娘・里桜を、白虎家の当主が訪ねてくる。突然跡継ぎだと言われ、里桜は病弱な姉の薬と引き替えに、男として帝候補の男性たちと生活することに!さらに、端正な美貌の青龍家の跡継ぎに「さっさと都から出て行くがいい」と脅されて!?女とバレれば一族追放!危ない男装生活、開幕。
“白”の姫にキスをしたら、“黒”の王子は魔力を失うー。その事実を知ったキリアンは、“白”の魔族の片鱗を見せ始めたレティシアへの気持ちを押し隠し、自らの手で彼女を守ることを決める。一方レティシアは、自分を育ててくれたレオンが突然姿を消したことが気になって仕方がない。キリアンの廃嫡を企む組織が怪しいと探りを入れるが…。“暗殺姫”の宿命が、真実を告げる最終巻。
殺すはずだった“黒”の王子キリアンを守ると決めた元暗殺者のレティシア。けれどその彼は、レティシアをできそこない呼ばわりした挙句、冷たく接するばかり。それでも時折触れてくる指先は優しく、レティシアの胸中は大混乱!そんななか、キリアンを憎む弟のユーシスが、突然城を訪れる。彼はキリアンに、レティシアを自分にくれないかと言いだして…!?“暗殺姫”の宿命が巡る第2弾。
初めての標的は、“黒”の王子・キリアン。レティシアは、まだ血に染まったことのない短剣を携え、城に忍び込み王子を狙う!ところが彼には、魔剣を操る強大な“魔力”が備わっていた!!-「これで終わりではないだろう?」愉しそうに微笑を浮かべたキリアンが、彼女に止めを刺そうとした瞬間!その手を阻んだのは、レティシアを切り裂くべき魔剣だった!?青年の姿となった魔剣は「姫君を殺しちゃダメなんです!」と、突然何を言い出すの!?暗殺相手“黒”の王子と“暗殺姫”、宿命の輪が動き出す。