著者 : 美和野らぐ
「私はね、探偵なの。それもただの探偵じゃなくてね。この私、推川理耶はー本格的名探偵なんだよ」ミステリ好きの高校生・福寄幸太は、自称名探偵の美少女・推川理耶から一方的に助手に指名される。するとなぜか、目隠しをした幼女、二重人格のお嬢様など、助手希望者が続々と集まってくることに。そんなある日、校内で発生した事件において、空想上の怪物が犯人だという「迷推理」で幸太を呆れさせる理耶。しかしその夜、幸太は空を飛ぶ怪物を目の当たりにし、理耶に隠された秘密の一端を知るー名探偵は絶対に間違えない、「真実を生み出す」ことによって。美少女名探偵と5人の助手が紡ぐ非日常系ミステリラブコメ!
十月■日。文学研究会に所属する俺・天内晴麻は校舎で死体を発見する。彼女は冷堂紅葉の旧友だった。「犯人を…必ず突き止めます」「あぁ、俺と冷堂ならできるさ」不死探偵と普通の相棒。二人は真相究明を決意するがー。“喫茶店の密室。同時刻連続殺人。ダイイングメッセージ。ショッピングモール爆破。冷堂父の不可解な死。”連鎖する事件。付き纏う死の影。運命のいたずらか、それとも…。「生きてほしいです、一秒でも長く」謎めいた事件に挑む学園ミステリ、衝撃の結末が待ち受ける第二弾!
“仮面舞踏街”にばら撒かれた“闇サプリ”は史上最悪の混乱をもたらした。零士と月の二人は本腰を入れて一連の事件の黒幕を追う。しかしその矢先、突如舞い込んだBT本社・CEO危篤の報。“怪物サプリ”の根幹を担う彼女が死ねば、その影響は計り知れない。後継者として白羽の矢が立ったのは“調薬の魔女”である蛍。彼女を狙い、闇サプリをキメた合成人獣や古の怪異が追い迫り、悪夢のような逃避行が始まる!少年少女はかけがえのない友人を守りぬくことができるのか?-過剰摂取禁物のオーバードーズ・アクション第三夜!
七月■日。謎の美少女・冷堂紅葉が転校してきた夏の日、クラスメイトが殺された。密室殺人だった。「私達で解決しましょう、天内くん」「まるでミステリ小説の名探偵だな」廃部寸前の文学研究会に所属する俺・天内晴麻は、なぜか転校生に事件の調査を依頼される。そして冷堂も殺されたーはずだった。解かれることのない密室で。「私を殺した犯人を見つけて下さいねー探偵さん」不死探偵と普通の相棒。再現不可能な殺人事件に挑む学園ミステリー、堂々開幕!第15回GA文庫大賞受賞作。
ここは人々が獣に還り自由と匿名を謳歌する“仮面舞踏街”。国が認めた唯一の“官製スラム”だ。『Beast Tech社』から流出した規格外の“怪物サプリ”は、街の在り方すらも変えようとしていた。“吸血鬼”の零士と“人狼”の月は新メンバー達と共に事件の真相を暴くため夜の街を駆ける。誘われる死人形の廃ビル。SNSで伝染・増殖する最悪の都市伝説ーそして。少年少女の前に待ち受けるは、未曾有の惨劇。怪物以上人間未満の彼らは、残された尊厳を守るために闘い続ける。超管理社会の歪みが産む最新の御伽噺ーオーバードーズ・アクション第二夜!
元アイドルのミルを“普通の女の子”にプロデュースすることになった蓮。そんななかミルは蓮への想いに気づきながらもはじめて抱く恋心に戸惑っていた。新たなミルらしさを見つけるため、蓮はミルとともに夏休みを過ごす。プール掃除や、小旅行に花火。ありきたりで、しかしかけがえのない思い出は一つずつ増えていき…。「ねえ、この先も君が、いっぱい私に教えてよ。-アイドルじゃない、これからの香澄ミルを」そっと変わりはじめた二人の関係。一方、同級生で親友の琴乃は、蓮の変化に揺れていてー!?
人々は獣に還り、理性を解き放ち、自由と匿名を謳歌するー“怪物サプリ”を飲んで誰もがカジュアルに獣人に変身し、好き放題にやらかしていい街、それが“仮面舞踏街”。国が完全監視社会の中で唯一認めた“官製スラム”だ。そんな街で、本物の怪物たる吸血鬼の少年・零士は、相棒の人狼・月とともに街の掃除屋として『害獣駆除』を請け負っていた。轢き逃げ人馬の捜索、JKバニー狩り、顕現した都市伝説との死闘。そして“調薬の魔女”との出会いが零士たちの運命を大きく変えていくー。真贋入り乱れる街で巻き起こる、過剰摂取禁物のオーバードーズ・アクション!
転入してきた元アイドル・香澄ミルは普通じゃない。「初めまして。あなたの瞳を独占中、みるふぃーですっ」「いつもありがとう!サインは制服でいいかな?」抜群のスタイルに、宝石みたいな瞳。何より日常生活とかけ離れたこの圧倒的なアザトさが“異様”だ。-と思ってたら。「あれ、いまのファンサで真っ赤にならない人、初めてかも」「ねえ君、私を“普通”の女の子にしてくれないかな」そして始まるプロデュース。週末の娯楽探しや、文化祭。香澄に普通の高校生活を教えるにつれ「そこそこ」だった俺の日常も変わっていき…これは俺と彼女の、青春と再出発の物語。
「どうして出張先にもついてくるんですか、姫様?」王都に渦巻く陰謀を撃ち砕き、元の日常に戻ってきたレイズ。(相変わらず姫様からの視線を受けつつも)任務をこなしていると、同僚の宮廷魔法士アリナと共に東部の農園地帯への出張を命じられる。そこに待っていたのは、以前レイズがケーキを通じて知り合った公爵令嬢レナでー何で隣に姫様までいるんですか!?ついてきたんですか?困惑しつつレイズは任務に挑むことになる。のどかな農園に潜む闇を果たして解き明かせるのかーてっ、だから、姫様、視線バレバレですってば!姫と少年の“じれ甘”王道ファンタジー、第2弾登場です。
「っ!買ってくれるのか!」魔王の剣ティフィンを弟子として、旅をする商人エドは、酒の祭りで賑わう町で、彼女の初商売を見守つていた。しかし、その町でエドの旧知の酒職人は名前も、造る酒も全て奪われており、誰もその事に気付いていないという…。そして、それには人外の魔法の気配がー。名前を売買するという噂を追い、隣町にやってきたエドは、妹弟子、エーテルと出会う。その町のオークションで、ティフィンの探している人外の鍛冶師の手がかりをエド以上の額で落札した彼女は告げる。「勝負しましょう、エド兄さん」蒼機純×美和野らぐが贈る、金貨と旅と世界の物語シリーズ第2弾!
努力しても報われなかった少年は、交通事故に遭い命を落とし、異世界のハイラント皇国の大貴族、ファーレンハイト辺境伯家の長男エーベルハルトに転生した。転生した先の世界では魔法などが存在し、ステータスも存在した。自分のステータスを確認してみると、固有技能“継続は力なり”という努力すればするほど強くなれる能力を持っていた。前世では努力しても報われなかった少年が今世では努力しても裏切られないことに歓喜する!そして、可愛い婚約者のリリーや、幼馴染で鍛冶屋の娘のメイル達と楽しく過ごしていた。しかし、そこに魔の手が迫ってきていてー。努力することで無限に成長できる少年の物語が今始まる!
「相変わらず意味が分からない魔法の精度ね、化け物?」「化け物は酷くないですか?僕は仕事してるだけです!」宮廷魔法士の少年レイズは、先輩に弄られつつ圧倒的な精度の遠距離魔法で次々と任務をこなしていたが、一つ悩んでいた。それはーこの国の姫様がじぃーっと見つめてくること。「姫様、どうかしましたか?」「ひゃいッ!失礼しました!」目が合ったり話しかけたりすると、姫様は顔を真っ赤にして走り去ってしまう。その、どうして僕を見つめてくるんです?戸惑いながらもレイズは、魔法士として頭角を現していく。ちなみに姫様、見てるのバレバレです…。第5回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞受賞。
欲には金貨を。願いには勇気を。だが、金貨で刃は防げないー。若き商人エドモンドは人外の剣に出会い、“彼女”を助けてしまう。「吾輩は魔王の剣、ティフィンだ」美しい女性になった魔王の剣は、商人エドとともに北へ向かう。「吾輩は再び封印されなければならない。そうすれば魔王の復活を防げ、勇者をこの世界に生ませずに済むのだから…」だがエドたちの前に現れる凄腕の傭兵少女、そして勇者とその剣…。魔王の剣が、世界の敵となる前に、エドは語り出す。「俺は商人だ。ここからは楽しい話をしよう。互いが儲かる話を」そんな、金貨と旅と世界の物語。第12回GA文庫大賞銀賞受賞。
「大丈夫。隼人は何の心配もいらないよ」とある事情で裏の連中に身柄を狙われている高校生の俺、幸村隼人のボディーガードをしている桐谷紡はかっこいい。完璧な身のこなしで俺を守ってくれるだけでなくクラスでも人気の男子生徒だ。しかし、二人きりになるとー「あううううぅ〜…こっち向いてよ、かまってよぅ、隼人くぅん…」男装をといて、甘えたがりの美少女に大変身。可愛すぎる彼女の甘え方に俺の心臓が逆に危ねぇ!さらに、俺を狙う刺客も変わった女の子(?)ばかりでー自分にだけ見せてくれるギャップがたまらない美少女達が集うラブコメディ!
大翼鳥に乗って戦う“王禽騎兵”が戦場の花形とされる時代。多くの優秀な騎兵たちが鎬を削る中、風よりも速く、竜よりも力強く、誰よりも蒼空を華麗に舞う少年と少女がいた。ジュスト共和国が擁する第五七王禽騎兵隊の隊長、ラゼル。ガサツで好戦的ながら、どこか憎めない真っ直ぐな少年。アンケルニア帝国が誇る白銀乙女騎士団の隊長、ミスラ。気さくで面倒見もいいが、ひときわ負けん気が強い少女。背負う国家も、生まれ持った性格も、まったく異なる二人が、譲れない信念をぶつけ合いながら戦う、爽快かつ痛快なスカイバトル・ファンタジー!
小説が書けない文芸部員・シュウ。ある日、彼のスマホに、詠名という少女から謎のメッセージが届く。きっと悪戯だろうーはじめはそう流していたシュウ。しかし、“もうダメだ。死のう”送られてきたそんな言葉に、死ぬなーと思わず反応してしまったことから、メッセージを介しての、シュウと詠名の交流が始まった。互いの趣味である小説の話などを通じて、親しくなっていく二人。だが、いざ二人が実際に会おうとしたとき、衝撃の事実が判明する。詠名が生きているのはー現代ではなく、なんと五年前だったのだ!五年ぶんの夜にさえぎられた、時を超えた二人の恋愛の行方は…!?
街にクリスマスソングが響く季節。ユミたちの問題を解決した俺は、また普通の日常に戻る、そう思っていた。なのになぜ、お前が俺の学校にいる?なぜ俺との記憶を喪っている?いや、それよりもなぜ、ハルカの本性が消失しているんだー?初の事態に俺は、解決の糸口を探す為、驚くほど優しいハルカへの接近を試み、一緒にテスト勉強や、クリスマスパーティーの準備をしたりと、暖かさと違和感を覚える毎日を過ごしていたが、クリスマス当日、今のハルカからありえない筈の言葉を投げかけられー「篠山くんが『篠山マサキ』だったんだね」こいつは…とびきり面倒な現象に巻き込まれたらしいな。
木々が紅く染まりゆく季節。俺、篠山マサキは風間ハルカと真の出会いを果たした。平穏な時間を取り戻したと思ったのも束の間で、ある日から俺の携帯に奇妙なメールが届き始める。「あの男、私にこんな恥ずかしい格好を…!」「マサキが風呂場のことを忘れますように」身に覚えのない文章が届いた後、確かに俺はハルカにエロい和服を着せて文化祭を盛り上げ、幼馴染みの入浴姿を目撃した。まるで、メールが未来を予知しているかのように…。ハガキの次はメールだってのか?更に、俺の昔の野球仲間で、今のハルカと同じ学校に通っているという少女が現れてー。キミとの時間を紡ぐ青春譚。