出版社 : KADOKAWA
世界大戦終結から五十年。フェルザ帝国は強大な軍事力を背景にアルトスタ王国に領土の割譲を迫り、再び戦乱の時代が訪れようとしていた。 そんなある日、王国大使館に亡命希望の少女・ラジャが駆け込んでくる。通訳に任命されたのは、窓際外交官の青年・サピン。国家の利益のために誰かを犠牲にすることが許せない彼は、引き渡しを迫る帝国を、持ち前の知識と交渉力で追い返し、彼女の身柄を守ることに成功する。 その活躍を買われ、帝国との交渉メンバーにも抜擢されたサピンは、ラジャからこの世界の真実と彼女の正体を明かされてーー 「だから、ラジャ。生きて、一緒に、アルトスタへ行こう」 世界平和のため、重い使命を背負う少女を救うための"交渉"が始まる!
今度はこっちの番だ。 瀕死状態の上条だが、彼の目には闘志の炎が燃え上がる。大悪魔コロンゾンを完全に打ち倒すため、ツンツン頭の少年は再び拳を握る。 しかし、大悪魔コロンゾンにはまだいくつも切り札があった。そう、世界の破滅は学園都市の中にいなくとも起こせるのだから……。 あと一歩が足りない上条の元に、仲間が集ってくる。インデックスと御坂美琴、滝壺理后、イギリス清教、アンナ=シュプレンゲルにアリスら超絶者たち、そしてアレイスターーーかつては敵でもあった者たちによる総力戦だ。 今夜、この街で終わらせる!
皇族が住まう宮殿で、元騎士団長テッサに酷似した亡骸が発見された。 しかしレミナを除く騎士団の誰もが、テッサを覚えてはいなかった。 テッサの記憶が神国中から消え去ったなか、レミナはただひとり、その真相を追い始める。 そしてもう一人、テッサのことを覚えている者がいた。 それは、かつて彼女を死の淵へと追い詰めた罪人・シマリク。彼女は協力してもいいと告げるが、その対価として独房からの解放を要求する。 「さあ、テッサのいない世界を、私にも見せて」 --これは英雄を失った世界で生きる、残された罪人の物語。
ラブコメ主人公、天田照人の二度に渡る謀略を打倒し、気づけば俺の高校生活は一度目の人生とは大きく変わっていた。まさか脇役の俺が、美少女達と海に行く計画を立てている、なんて自分でも驚きだ。 少しだけ楽しみにしつつーー否応なくトラブルにも巻き込まれる。 「聞いてほしい話があるの。バイト終わったら、時間作って」 元天田ヒロインの一人、蟹江心の相談。正直スルーしたいが『美少女が困っているイベント』な以上、天田が介入する可能性は排除したい。 さらには『がっかりプリンス』月山王子の人気が再燃。だが、人気者に返り咲いたというのに、どうしてお前が脇役の俺にグイグイくる? 家で二人きりで話したい? ……お前は俺のこと好きじゃないよな?
魔術都市ロンドン。白霧に覆われるこの街で、エリオットは助手ーー「違います。超絶可愛い助手、です。アリシアちゃん的には重要なんで」--超絶可愛い助手のアリシアとともに、大英帝国で唯一『魔術師資格を持った探偵』として名を馳せていた。だが魔術師は本来、探偵なんて資格の要らない職業には就かない。全ては失踪した兄を見つけ出し、アリシアの【アンジェリカ】としての人生を取り戻すためだった。 三年前、彼女はエリオットの実兄に殺された。それは世界に存在した痕跡すら消し去る、魔術的な殺人。彼女を救うためエリオットは禁忌を犯し、そしてーー魔術を失った。血に染まる部屋の中で彼は誓う。 --悪魔に魂をくれてやってもいい、必ず彼女の存在を取り戻す。
「……初探索……初ダンジョン……へ……へへ……」 コミュ力皆無で陰キャすぎるラクナは友達を作るため、ダンジョン配信で人気者になろうと思いつく。そのためには修行をしてモンスターを倒す力を身につけなければ……。だが、彼女が特訓と称して通い始めた洞穴は、実は『奈落』と呼ばれる難易度特級のダンジョンで!? そんなことも知らずに5年の月日が経ち、16歳となった彼女は制服姿で初ダンジョンへ! 「無課金装備」「無謀」と心配されるも、その規格外の強さで早速バズり散らかすことに……! コミュ力最弱、戦闘は最凶! コミュ凶な奈落ちゃんの痛快無双バズコメディ!
ギャルゲー主人公・湊理玖として転生した俺の次なる舞台は林間学校。原作では完璧少女の若菜と二人で挑むイベントだ。この課題で1位じゃないと、俺を雪城家の後継者にするとか言ってる奴もいるが、問題なくクリアできるはずーー! 「一緒の班だね、理玖!」え、結衣も同じ班にいる!? 何が起きているんだ……いや、問題は若菜と結衣が絶賛喧嘩中ってこと。二人には仲直りしてもらうしかない……! 「協力とかできそう?」「出来なそう」 このままだと姫乃ルートまっしぐら!? 圧倒的な無理ゲーだけど、上等だ。俺がこのまま諦めるとか、あり得ないんだよ! 理不尽なギャルゲー世界ラブコメ、第2弾が幕を開ける!
アルテアが異界化して一日。そのわずか一日で、五つの命が失われたーー。 六年一組を二分した、ユウマたち一階組と、灰崎たち四階組の激闘は、ユウマたちの辛勝で幕を閉じた。だが息をつく間もなく、さらなる緊急事態が勃発する。これまで行動を共にしてきたもう一人の魔物使い、木佐貫が牙を剥いたのだ。 木佐貫によりクラスメイトが次々と捕獲されていく中、無力感に苛まれるコンケンに、何者かが囁きかける。 「小僧、お前は強くなりたいか。--ならば、血を捧げよ」 絶体絶命の窮地の中、新たな悪魔が覚醒するーー!
軍人王女として国を守ってきたフレイヤは、謁見に来た武器商人ジスランと出会う。 彼の胡散臭い笑みが気になりつつも優秀な武器に取引を決める。 だがその後父に裏切られ命を狙われることに! 絶望の中、助けてくれたのはジスランでーー。 「私は王女様の武器商人です。あなたにまた会いたくて武器商人になったのですから」 と重すぎる愛と持てる全てを差し出してきて……。 軍人王女と付き従う武器商人の甘いこじらせロマンス! 第一章 軍人王女と武器商人 第二章 軍人王女の武器商人 第三章 反逆は茜色の雲の下 第四章 この関係は運命ではない 第五章 危険で胡散臭い男の重愛を知るまで 番外編 過去も現在も未来もあなたは私のすべて あとがき
優佳と別れ、涼太の心に空いた穴。それを埋めてくれたのは、 「吉木の、彼女になりたいの好きです。あたしと付き合ってください」いつも恋路を応援してくれていた由衣だった。 しかし“イイ感じ”から一歩進んだことによる変化を経験した涼太は、すぐには決断できずにいて……。 憧れ以上、友達以上、幼馴染以上。 それを求めると、甘い方にも苦い方にも、関係は変わりうるから。 そんな中、吉木家のキャンプに麗美が同行し、告げられるのは彼女と優佳の過去ーー!? そして迎える文化祭。由衣は麗美に、文化祭後にもう一度告白することを伝える。 恋敵、だけど友達。 フェアに未来に挑むふたりに、涼太の決断は!
「あなたのことが大好きです。一緒にいたいです」 レーベン家との決別、アニエスの復讐を阻止するなど、慌ただしい日々を送るアッシュ・レーベン。そんなある日、姪のアイシャ・レーベンから「実は私は転生者で、前世ではあなたの本当の妹だったの」と告げられる。少し戸惑いつつも、アッシュはアイシャとフィーネの三人で共同生活を始めることに。 少し不思議で温かな時間を過ごしつつ、アッシュとフィーネは互いに想い合いながらも、なかなか一歩を踏み出せずにいた。 そんな中、親友のイアンとアニエスから助言を受けた二人は告白することを決意するのだが……。
俺・エンリが異世界転生すると日本刀とスキル《剣豪覚醒》を身につけていた。戦闘時はまるで剣豪が宿ったように、身体が勝手に日本刀を握って全てを斬る。 「これが転生特典ってやつか! やったぁ神様ありがとう!」 とりあえずは剣術大会優勝を目指すことに。美人令嬢や爆乳メイドさんとイイ感じになったりと異世界ライフは順風満帆! 神「そんなスキルあげてないんだけど……こわ」俺「え?」 このチートスキルって、元々の才能なんですか??? 魔法もモンスターも一刀両断! 神も知らない覚醒スキルで全てを斬り捨て成り上がる!
見知らぬ白い部屋で目をさました僕・海斗。そこにはもう一人、言葉を失った儚げな少女・世凪がいた。人が消えて死んだように眠る新宿で、たった二人の僕ら。世凪と僕に何が起きたのか? そして──さっきまで僕が見ていた「夢」は、何なのか? 夏。高校。教育実習生の桃ノ内すもも。先生のくせに危なっかしくて、気づけば懐に踏み込んでくる彼女。ハレー彗星を最高の写真に収める、一世一代の大冒険。この夏を生きることが世凪を救うことに繋がると知った僕は、再び夢の中へ潜り込んでいき──。 並走する二つの物語は、交差しながら真実に向かう。【世界と呼ばれた少女】を巡る傑作ゲームを、原作者が小説化。
綾乃の暗躍により暴かれた乃々亜の裏切り。その証人となる乃々亜の協力者を探すも、捜査は難航。政近たちは一抹の不安を抱えながらも日常へと戻っていく。 そんな中アリサは二学期終業式で発表する公約の内容に頭を悩ませる。一方、有希は学園でのクリスマスパーティーを企画し、公約の実現力を強調しつつ完璧な演説で全校生徒を魅了する。 強敵を前にして、自ら導き出したアリサの公約とは。 そして自信と気品を身にまとい、眩しく成長するアリサを見て、政近の胸に宿る想いはーー!? 「……私の姿を、他の人に見せたくないと思ったのかしら?」 大人気青春ラブコメ、裏切りからの再起と覚悟の第11巻!
元聖騎士イザベラに、討伐されたはずの魔王から通信ーー実は聖女の姉と魔王が結婚して、二人の間にはすでに子どもが! だがその子・ルアンは魔力が安定せず、調査を依頼したいという。 イザベラは魔術師を頼るが、その相手はかつての初恋の人・首席魔術師のヴァレルド。 「魔王と聖女の子」であることは隠さなければならないのに……あっという間にバレてしまった! 秘密の調査のため三人は一緒に暮らすことになり……!? プロローグ 第一章 余生中に舞い込んだ依頼 第二章 六年ぶりの再会 第三章 異形は突然に 第四章 めくるめく(?)共同生活 第五章 暴かれる衝動と思いとどまる想い 第六章 共闘 第七章 秘密が暴かれるとき エピローグ あとがき
2年生になった公爵令嬢ウィレミナは、フリーズ王国での経験から学園祭の開催を思い立つ。 実行委員を集め準備に奔走するが、思いがけないトラブル続出!? しかしどんな時でも側にいて守ってくれるナイジェルは相変わらず過保護で、愛情表現の甘さは増すばかり!! 「ウィレミナ姉様のことが大好きだから、当然です」 多くの困難を乗り越え初めて企画した学園祭を成功させられるのか!? 将来へ繋がる元義姉弟の溺愛第6弾! 第一章 公爵令嬢と婚約者の新たな一年 第二章 公爵令嬢は新たな試みに心を躍らせる 第三章 公爵令嬢はみんなと準備に励む 第四章 公爵令嬢は問題に直面する 第五章 公爵令嬢と学園祭 あとがき
若き公爵アルセニオとルビアは政略結婚夫婦。 しかしある事件で短い結婚生活は終わる。アルセニオは8歳。ルビア没年20歳だった。 16年後ーー辺境伯令嬢ルビィに縁談が舞い込む。相手は独身を貫くアルセニオ。 前世ルビアであったことを思い出したルビィは今度こそ夫の役に立とうと嫁ぐが「他に愛する人がいる」と告げられ……。 「僕が愛しているのはルビアだけ」 それ、わたしのことですか!? すれ違い年齢逆転夫婦の初恋物語! プロローグ 一章 ちぐはぐな夫婦 二章 二度目の政略結婚 三章 焦がれた相手 四章 新たな新婚生活 幕間 五章 血と愛情の果てに エピローグ あとがき
私・菜花くるみは、クラスメイトの空橋星羅との誰にも言えない秘密を抱えている。 歪(いびつ)だけど、時に友達以上に落ち着く彼女の隣。 そんな星羅の家に泊まることになった夜のこと、妹のみずきが急に私も泊まると言いだし!? 「空橋さんは、くるみにとって……頼れる人? 甘えられる人?」 一つ屋根の下、私たちの関係を怪しむみずきがいようとーー 「空橋さんとくるみは、どんな関係?」 心配してくれる結愛がいようとーーご主人様とわんこの“遊び”は止まらない。 「お仕置きなのに、そんな顔しちゃうんだ」 私が星羅に躾けられるのも、頭がぴりぴりして気持ちいい。 こんな私の居場所は、どこなんだろう?
お互いへの想いを深めながら変わらない日常を過ごすルシルとフィリスのもとに、魔法使い協会に所属する魔法使い・カネラが訪ねてきた。ある村で子供が相次いで消える事件が起こり、そこで噂されている『子供を攫う魔女の住む森』の調査に行ったイーダと連絡が取れなくなったという。大切な友人が行方不明だと知ったルシルは、いてもたってもいられずフィリスらとともに村へ赴くことに。殺気立った村人たちに警戒されながら、ルシルたちは早速森に足を踏み入れるも、深い森の中を捜索するうちに迷い込んでしまう。しかし、気づくと辺りには妖精が飛び交う不思議な空間が広がっていてーー。 さらに、ようやくたどり着いた一軒の家で魔女との接触を図るルシルらだが、事態は思わぬ方向に……? 再就職ファンタジー、ある人物の過去に繋がる第六弾!
学内カーストの中間層、冴えない顔の高校生・西野五郷は界隈随一の能力者である。 そんな彼を筆頭として、本作に登場するキャラたちが本編外で見せてきた出来事について、書店限定の特典SSやイベント配布冊子などをまとめたSS集が発売されることに。 これまでに発行されてきた本作のサイドストーリーがこちらの一冊に丸っと収録されております。 巻末にはシリーズ終了後、フツメンたちの後日談を描いた『その後の小話』が書き下ろし。 正真正銘、シリーズ最終巻となる番外編。 西野やローズたちの日常をどうぞ!