2017年1月14日発売
東京のオフィス街で静かに営業する蓮心茶房のオススメは、店主がお客に合わせてブレンドするお茶とお粥のセット。会社員の曄子が蓮心茶房を見つけたのは、信頼していた上司が突然退職した時。仕事を引き継いだプレッシャーで眠れないまま夜を明かしたある早朝だった。何も言わなくても店主の蓮には曄子の悩みはお見通しのよう。おそるおそるドアを開けた曄子をにこやかに迎え、お茶をブレンドすると…。1杯のお茶が、すべての疲れた社会人をおいしく温める。癒やしのグルメ・ミステリー。
八年前の自分の誕生日、突然の事故で妻のあかりを亡くした伊吹。今でもその死が信じられず、あかりに会いたいと望む伊吹の前に、一匹の黒猫が現れる。「そんなに奥さんに会いたいかい」「夢でも、嘘でも、幽霊でもいい」「そこまで言うなら、会わせてやろうか。幽霊に」人と話すことが出来るその不思議な黒猫は、バーテンダーの伊吹に、自分を感動させるような酒をつくれば幽霊に会わせてやると言いー。あなたにも、もう一度会いたい人はいませんか?
深海楓は架能風香に恋文を渡し、それは見事に振られた。「あなたの手紙には誤字が四十二、脱字が十四、文法的誤りが三十六、語の選択の誤りが七十八もあるわ」彼女は大変な読書家だった。食い下がる楓に、風香は一言。「ならーカフカにおなりなさい」彼女の敬愛するフランツ・カフカを目指し小説を書き始めた楓のもとに、級友から持ち込まれる不可解な謎。「彼女が突然消えてしまった」「姉が芋虫になった」そんな馬鹿な。しかし風香は冷静に鋭い観察眼でヒントをくれる。ヒントは常に、カフカにありー?
鎌倉山の片隅でひっそりと作家生活を送る湊柚琉は、今年も妹・和花と謎多き同居人の犀川さんの3人で母の墓参りに向かった。柚琉は人から人へと命を移す能力を持つ。29年前、生まれたばかりで死にかけた妹に母の命全てを移した。その結果、母は死んだ。あの時柚琉が和花に移した命は、あと何年残っているだろうか。不安を抱えていたある日、柚琉が帰宅すると和花が倒れていたー。静かな生活が変わろうとしている。誰よりも孤独で優しい死に神の選択。命をめぐる現代ファンタジー、ついに最終章!
ギルドで働くアイナは、一度歩いた道は忘れない特技の持ち主。ある日の仕事帰りー不思議な獣の導きで行き倒れている男を発見!冒険者なのに絶望的方向音痴(笑)の彼からガイドを頼まれたけれど…礼儀正しい割にさっきから態度デカくないすか!?しかもなぜか気に入られたようで、やたら距離が近いんですけど!?こうなったら彼を(色んな意味で)鍛え直します!!
「ちょいと隣国に嫁いできやれ」「お任せください!」-母である女王の軽〜い一言に即答したリュカリスは、星王国の“無能力”な王女。…ただし、国で一、二を争う立派な男装騎士!そんな結婚相手を見るために、お相手の帝国皇太子、天才と噂のアルトゥールが星王国に滞在することに。張り切って迎えたリュカリスだが、アルトゥールの言動はな〜んか引っかかるー!?
“戦友”の最小限度の犠牲を経て、ヒルトリア共産党を手中に収めたダーヴィドとトルバカイン。国政の抜本的改革を断行し、順調な漕ぎ出しを始めたかに見えた新政権だが、二人を待ち受けていたのはあまりにも残酷な“真実”だったー。未来に待ち受ける内戦を回避し、ヒルトリアを救うことができるのかー。カルロ・ゼンが贈る“共産主義英雄譚”完結。
「新螺は未来をどう生きたいのだ?」モノリスの影響で体が武器化する新螺と、彼を案じるアルル。二人の日常は因縁の敵シアンに引き裂かれー因幡兎莵は攫われてしまう。彼女の正体は“水晶天使”トート。その力こそ、超古代文明を復活させる鍵であった!倒れていく仲間たちと、迎える時代の節目。場違いな者たちは己が居場所を守るため、最終決戦に挑む!「やっと分かったんだ…この腕の、価値が!」戦い続けた少年がその腕で掴んだ答えとはー?超古代×現代の武力が激突するヒロイックアクション、堂々完結!
「関わった者は破滅します。例外なくです。あれはそういったものなのです」-アーティファクトーそれは超常の力を秘め、様々な異能を発動する「魔術師が作った美術品」。この危険な美術品を専門に展示するという『ナベリウス封印美術館』。導かれるようにこの館の蒐集士となった青年ヴォルフと少女ジブリルは、アーティファクトを回収するため、不思議な騒動や怪事件に挑んでゆく。「天使を閉じ込めた鳥篭」「生者を虜にする棺」「観る者を溺死させる絵画」「死者を操る仮面」「殺人鬼の妖刀」「茨の棘」様々なアーティファクトが二人を待ちうけるー。
「守ってみせるわ。誰一人傷つけさせたりしないんだから!」紆余曲折を経つつもステラの故郷ヴァーミリオン皇国の人々に受け入れられた一輝は、隣国クレーデルラントとの『代表戦』選抜として準備を進めていた。そんな中、クレーデルラント側からの招待により、一輝はステラやその姉ルナとともに隣国へと向かうことになる。そこで待っていたのは国をあげての盛大な歓待。だが背後ではステラに異常な執着を示す“傀儡王”オル=ゴールの、想像を絶する悪意が蠢動し始めていた。すべての人々を救うため、一輝とステラ二人の極限を超える戦いが始まる!
「ゴブリンよりは、よほど危険だ。だが魔神どもとは比べるべくもない」国王署名入りの依頼「悪魔の塔」の討伐に重戦士、槍使い、ゴブリンスレイヤーの三人が挑むー。「ね、ぶらぶらしよっか」ゴブリンスレイヤーのいない休日、牛飼娘は女神官と街を散策するー。「見てなさい。私が世界の一つ二つ、救ってあげるから!」妖精弓手は冒険のない日、受付嬢の提案で、聖騎士を演じるー。「森人と一緒に冒険に行けぇ?」種族を超えた共闘、これは彼と出会う前の三人の冒険ー。辺境の街で紡がれる、十の物語。
『異能“無限育成論”を解禁致します。能力をステータス画面にてご確認ください』全ての人間が魔獣を召喚し、使役する異世界。ゲームのやり過ぎで過労死した少年、ユーヤは理由も不明なまま異世界で目を覚まし、親切な少女の助けも得て召喚の儀式に参加する。そこでユーヤはチートじみたスキルを獲得し、同時に最強の神獣王を呼び出してしまう。ところが、肝心のパートナーは強制的にレベルダウンされておりー!?「ゲーム大好き主人公」+「工夫次第で無限に強くなるチートスキル」で、天下無双の大活躍!WEB小説でも人気のモンスターバトルストーリー、スタート!
現世で過労死した反省から、不老不死の魔女になって、スローライフを300年続けてたら、いつの間にかレベル99=世界最強になってました。生活費を稼ぐためにこつこつ倒してたスライムの経験値が蓄積しすぎたせいみたいです…。そんな噂はすぐに広まり、興味本位の冒険者や、決闘を挑んでくるドラゴン、果ては私を母と呼ぶモンスター娘まで押し掛けて来るのですがー。冒険に出たことないのに最強…って、どうなる私のスローライフ!?