制作・出演 : アンナ・ネトレプコ
制作・出演
アンナ・ネトレプコ / エリーナ・ガランチャ / クリスティナ=アントアネッタ・パサロイウ / ジョヴァンニ・タルジョーニ=トッツェッティ / バレンシア自治州管弦楽団 / ピエトロ・マスカーニ / ロベルト・アバド制作・出演
アンナ・ネトレプコ / エリーナ・ガランチャ / クラウディオ・アバド / ジョヴァッキーノ・フォルツァーノ / プッチーニ / マーラー・チェンバー・オーケストラ / ローランド・ビリャソン一枚のCDをこれほど慈しんで聴き通したことがあっただろうか。ネトレプコの情感あふれる歌唱は聴く者の心に沁みわたり、繊細かつダイナミックに寄り添うバレンボイムのピアノが胸に響く。祖国の作曲家に寄せるソプラノの深い共感が育んだ感動のライヴである。★
話題のふたり、ガランチャとネトレプコの競演にどっぷり酔いしれる愉悦。演奏会形式での公演ライヴだが、舞台を彷彿とさせる迫真力は歌手陣の力量の素晴らしさ。加えて、スターだけを突出させずに全体を大きく俯瞰する指揮の技。バランスに優れた秀演。★
「さまざまな感情の素敵なカクテル」とネトレプコ自らが称する、トップ・アーティストならではの至芸が凝らされた愉悦の極。独、仏、西、ノルウェー、チェコからイディッシュまで多彩な言葉、感情、音楽が次々と繰り出される中から、彼女の人生が浮き上がってくる。
近年のフローレスにとって代名詞的アリアである「我が友らよ」を冒頭に置き、一気にリスナーの心を鷲掴み。ハイCはもとより、ハイDすら少しも痩せないどころか、実に輝かしく出しているのはさすがというしかない。3曲目や5曲目では甘く繊細な味わいも。共演者も華やかだ。★
ネトレプコとビリャソンという、オペラ界のスター2人が共演した21世紀の「ボエーム」。ベルトラン・ド・ビリーの切れのいい指揮、歌手陣、合唱団の充実ぶりなど、久しぶりに出た「ボエーム」の名盤だ。
オペラの愛の二重唱ばかりを集めたアルバム。ヴァージン・クラシックスが擁する歌手たちに加え、他レーベルの歌手も交えた豪華共演に注目だ。未発表音源が収録されているのも嬉しい。
ネトレプコが恩人ゲルギエフとともに録音したロシア音楽。彼女の少しウェットな歌声はロシア語とよく合う。珍しい曲も興味深いが、やはり彼女の世界進出のきっかけとなった「戦争と平和」や長大な「エフゲニー・オネーギン」の手紙の場が聴きもの。
歌曲やオペラのアリアなどの名曲をヴァイオリンで奏でたCD。華麗な技巧をちりばめず、あくまでも旋律の美しさに焦点を当てた編曲だが、ベルはストラディヴァリウスをしなやかに鳴らして、その魅力を最大限引き出そうと試みる。(15)はネトレプコとの共演。