制作・出演 : キング・クリムゾン
全編アドリブのDISC-1、もっともジャズっぽかった1971年のDISC-2、現在形のKCが聴けるDISC-3で、聴きものはDISC-2の(9)でブルースっぽいアレンジでKCらしくなくておもしろい。DISC-3の(6)は演奏がバラバラという珍品。ファン必聴だ!
84年のアルバム第10作目で、フリップ、ブリュー、レヴィン、ブルフォードの4人クリムゾン最後の作品にボーナス・トラック6曲を追加。「太陽と戦慄パートIII」の存在が気になるアルバムだ。
日本のみ限定発売の3枚組ボックス・セット。貴重な72年当時のスタジオ・ライヴ音源を収録するなど、ファンにとってはたまらない充実のラインナップ。音質ももちろんバッチリだ。
前作『スラック』時の6人のメンバーを4通りの組み合わせで再編した実験ユニットを経て、ついに次世代キング・クリムゾンが誕生した。衝撃的なミニマム・サウンドはロック魂そのものだ。
ついていくつもりのある人には惜しみない愛情を注いでくれる最近のフリップ師。“コレクターズ・クラブ”会員のみに頒布されたライヴ盤の日本独占ボックス・セット化第2弾は、82年と95年(×2)の計3枚組。師と一党の常時本気が演奏からあふれ出す。
通販のみでリリースされていたライヴ盤3枚をセットにしたボックス。オリジナル・メンバーによるディスク1は『エピタフ〜1969年の追憶』もあって新鮮味はないが、あとの2枚はメンバー的に見てもほぼ初のオフィシャル・リリースとなるので貴重。フリップ翁的にあまりお好みでない時期のディスク2はとにかくフリップを置いて暴走しまくる他の3人のキレぶりが最高。暴走しまくり、といえばディスク3のジェイミー・ミューアも負けちゃいない。ジェイミー脱退後のテイクより多少ダウン・テンポ気味だが、凄味はこちらが上。最高。★
“若人に向けた入門編”と銘打って、69年から96年までのライヴ音源を2枚に分けて収録。結成当時の演奏を収録したDISC1(1)の、ノリが堅いなりに混合リズムに取り組む熱気がおもしろい。近年の演奏は通俗の度合いを増しているように思えるのだが?
84年のモントリオールで行なわれた第4期クリムゾンのラスト・ライヴ。職人たちを背に暴れるブリューのフロントマンぶり。スタジオ盤では退屈に感じられがちなリフの反復も、攻撃力を増し凄く気持ちいいのだ。この時期の作品は賛否両論だけど、これは買いっ。