制作・出演 : フィルハーモニア管弦楽団
オペラのアリアや力強い合唱、宗教曲や歌曲など、声の魅力が存分に味わえるコンピレーション。トリノ・オリンピックで有名になった「トゥーランドット〜誰も寝てはならぬ」も収録。歌手や演奏家も超一流を揃えた、贅沢な一枚だ。
東芝EMIが企画し、アビーロード・スタジオで録音した名曲集。日本人の趣味嗜好に合った選曲で、誰もが楽しめる作品となっている。けれん味のないプラッソンの品の良い指揮は、何度聴いても魅力的だ。
ドイツ・オペラは、イタリア・オペラと並んでキリ・テ・カナワの中心を占めるレパートリー。モーツァルトからコルンゴルトまで、1世紀半にわたるアリア集を収録。円熟期の美声に深みの加わった名唱が堪能できる。
制作・出演
エディット・ピアフ / エヴェリーノ・ピド / カルロ・リッツィ / ダルトン・ボールドウィン / フィルハーモニア管弦楽団 / ヘンデル / ボローニャ歌劇場管弦楽団 / リチャード・アームストロング / ローラント・ブーア / 中丸三千繪発売元
ユニバーサルミュージック小澤征爾の「エレクトラ」でデビューしてから20年、その結晶がここにある。スタンダード・ナンバーや日本の民謡まで含んでいるが、なんといってもドラマティックなヒロインが似合う。今後はドイツものなども聴きたいし、全曲盤も期待したい。これからの20年が楽しみだ。
ユンディ・リ初の協奏曲録音。2000年のショパンコンクール優勝以来、彼はエネルギッシュでスケールの大きな表現と、デリケートで豊かなニュアンスの融合を追い求めてきた。その成果がみごとに華開いた演奏だ。クリアな音色がすばらしい。超優秀録音。
ラトルが20代のときの録音。フィルハーモニア管を初めて振ったときに取り上げた作品で、見事にオーケストラをコントロールしている。独特の情念とアイロニーは薄いが、曲の持つ力をしっかりと引き出しているあたりがさすが。
晩年のクレンペラー特有の遅いテンポではなく、いくぶん速めの揺るぎないテンポによって中低音のサウンドを充実させた、がっちりとした構築性が出色。マーラーの本質に一直線に迫る気概がみなぎっている。シュワルツコップも合唱陣も充実。