制作・出演 : 村上寛
ヴォーカル・ファンにはハロウの健在ぶりが嬉しい日本ライヴ。かつてキャンディド他で優れた作品を発表した彼女だが、寡作家ゆえに残されている作品は決して多くない。それだけに、2009年に録音されたこのアルバムはファンの枯渇を満たしてくれる。
音楽生活50年を迎えたジャズ・ピアニスト界の知性派、佐藤允彦の未発表ライヴ音源を収録したアルバム。初CD化となる桜井郁雄(B)、村上寛(dr)のトリオによる演奏と、佐藤のソロ曲も収録。
幅広いファンから支持される名盤シリーズ“JAZZ the BEST”待望の日本人アーティスト編。尺八の山本邦山が1970年に発表した、全曲菊池雅章の書きおろしによる作品。日本の伝統芸能とジャズが見事に融合した全6曲を収録する。
藤井貞泰は75年まで原信夫とシャープス&フラッツのピアニストだった。これはコンボ活動を始めて間もない76年に、今治のジャズ・クラブでライヴ録音された初リーダー作。河上修、村上寛とのトリオでスマート、かつセンスのいい演奏を聴かせる。おしゃれなピアノ。
よほどのファンでない限り、これらのジャズ・ナンバーを歌っているのがよもやイルカだとは思わないハズ。かつて彼女の父親は、保坂俊雄とエマニアーズという、歌謡界では名の知れた楽団のバンマスだった。そんな親子の共演盤は、古きよきスウィングの名曲たち。
73年に六本木のミスティで収録したアルバムの初CD化。スタンダードも歌うが、キャロル・キングの(6)(8)をはじめ多くが当時の新しい曲という点にバートンの姿勢があらわれている。クールななかに情感のこもる、ベタつかないヴォーカルがいい。音源に起因するノイズは多め。
ネイティヴ・サンを結成する前の本田竹曠は、エネルギッシュなメイン・ストリーム・ジャズで聴衆を湧かしていたが、その頃の1枚。「ジス・イズ・ホンダ」というアルバムとともに全国に彼のファンを作ることになった。彼の出発点に耳をかたむけてみよう。