発売元 : ユニバーサルミュージックポリドール
アイルランドのハード・ロック・バンド、グライダーの通算2作目。シン・リジィから影響を受けたバンドだけに、それを思わせる甘美なメロディが至るところで飛び出す。70年代の空気を吸い続けてきたような、豊かな描写性ある曲は魅力的だ。
20年のキャリアを持つ北欧メタル・バンドの、6年ぶりとなる復活盤。実力派ヴォーカリスト、ニルス・パトリック・ヨハンソンの加入によりパワー・アップしたサウンドは、北欧メタルの王道を行くもので、すがすがしい。ブルース・キューリックがゲスト参加。
イタリアの人気プログレ・バンド、アレアのヴォーカリスト、デメトリオ・ストラトスの1976年発表のソロ・デビュー・アルバム。フルートのような響きやホーミーを駆使した複雑な旋律、優麗な和音など、ヴォーカリゼーションの醍醐味を堪能できる。
フリー・ジャズ系ソプラノ・サックス奏者として知られるスティーヴ・レイシーの1976年発表のアルバム。拠点を欧州に移したことで独特の美の感覚が垣間見られる仕上がりに。実績に安住せず、常に新しいジャズへ挑む姿勢も特筆に価する。
イタリアの人気プログレ・バンド、アレアのキーボーディスト、パトリツィオ・ファリセッリが1977年に発表した1stソロ・アルバム。アレア時代をも上回るフリーキーかつ攻撃的なプレイを披露。アナログ・シンセらしい太いサウンドが実に心地よい。
イタリアの人気プログレ・バンド、アレアのギタリストが1977年に発表したソロ・デビュー・アルバム。ギター・シンセを駆使した即興演奏が満載で、彼の圧倒的なテクニックと表現力豊かなプレイを堪能できる。
イタリアのジャズ界を代表するサックス奏者、ジャンカルロ・スキアッフィーニと打楽器奏者のミケーレ・イアンナッコーネによるコラボ作。アヴァンギャルドやプログレを超越したようなサウンドと緊張感が魅力だ。
ファイアーウィンド、シークレット・スフィアなどのメンバーからなる多国籍なメタル5人組の1作目。スーパー・バンドといっても過言ではない強者ぞろいだけに、アグレッシヴかつドラマティック、そしてシンフォニックな音世界は、メタル・ファンの心を鷲掴みに。
イ・カリフィを経てイタリアン・ロック界の重鎮アレアのギタリストになったパオロ・トファーニのユニットが76年に発表した唯一のアルバムの紙ジャケット復刻。60年代後半の英国サイケデリック・エラの香りが濃厚なサウンドと超絶ギター・ソロが聴きもの。
アルティ・エ・メスティエリのギタリスト、ジジ・ヴェネゴーニが同バンド脱退後に結成したグループの初作(77年)。地中海周辺音楽のエッセンスなども織り交ぜた先鋭的かつ親しみやすいクロスオーヴァー・サウンド。複雑な変拍子リズム、楽器の音色ともに多様。
イタリアン・プログレッシヴ・ロック・バンド、ストーミー・シックスのクラウディオ・ロッキ(b)が77年にリリースした8枚目のソロ。初期の精神世界へ踏み込んだような瞑想的な音楽性はほとんどなく、鍵盤をフィーチャーした叙情的なサウンドを展開、意外なほどにポップ。
60年代はプログレ・バンド、ストーミー・シックスに在籍していたイタリアのシンガー・ソングライターによる通算9作目。ヒンドゥ教に傾倒し神秘的な作品を残してきた彼だが、ここではポップな側面も打ち出し、同時代を意識したファンキーな音作りも試みている。
80年代以降のPFMサウンドを支えるヴァイオリニストが、78年に残した唯一のソロ作。AOR、フュージョン、ラテン・ポップなど、当時の音楽シーンを偲ばせる多彩なサウンドをバックに、自らヴォーカル、ギター、キーボードなど、マルチ奏者ぶりを発揮した力作。
イタリアはシチリア島出身ミュージシャンによるファースト・ソロ作(78年発表)の紙ジャケ再発盤。帯には“プログレッシヴ・アシッド・フォーク”とあるが、ザッパ影響下の飄々とした伊詞歌モノ路線は、裏の仕掛けを気にせず、まったりと楽しみたい。
世界中、どこにでも変わった奴はいる。たとえば本作で78年にデビューしたチオッティ。イタリア人でありながら、ディープなブルースを演奏している。しかもドブロやハープをフィーチャーした本格派。同じ異邦人のプレイヤーとしては、励まされる想いだ。絶品。
イタリアのプロクレ・レーベルが送りだしたイタリア人ブルースマン(1953年、ローマ生まれ)、79年リリースのライヴ盤だ。渋〜く、弾き語りにて。巧み。ハーモニカ奏者が入るときも。ブルースにヤラれ、その流儀を会得しようとしていたんだなと痛感させられる。
オペラから前衛音楽まで歌いこなすイタリアの歌姫、ドネッラの79年作品が、オリジナル・テイクを使用してついにCD化(以前の再発盤は再録テイクで占められていた)。アルノルト・シェーンベルクが書き遺した大胆不敵な楽曲を鮮やかに料理する。
オランダの4ピース・メタル・バンドの2作目。スラッシュやデスの混合体をベースとし、ブラック・メタルの要素をも網羅、きわめてノイジィでラウド風のサウンドを弾き出す。ただ、楽曲は、意外やストレートな部分も多く、初期のスラッシュの感覚が逆に新鮮だ。