著者 : 秘翠ミツキ
「君を抱くつもりはない」--初夜にそう告げられた伯爵令嬢エーファ。完璧な姉と比べられ、出来損ないと蔑まれてきた彼女は、姉の死後、姉の夫だった公爵令息マンフレットの後妻となる。愛のない結婚と割り切り、最低限妻の役割を果たそうとするエーファだったが、夫は予想外の行動にでてーー!? さらに姉の死の隠された真実が明らかになると、エーファを虐げていた家族は転落の一途をたどることに…。一年後には出ていくお飾り妻なので、あなたの愛は求めません! 不遇令嬢がまさかの幸せを掴む、白い結婚から始まる愛され大逆転ファンタジー!
不器用な旦那様が愛に奔走?? 君の声が、その笑顔が、堪らなく愛おしいーー 愛する人を守り抜くことはできるのかーー? 八歳で両親を亡くし、侯爵家に嫁いだルーフィナは、ある舞踏会で夫・クラウスと八年ぶりの再会を果たす。ルーフィナが想いを募らせる一方、クラウスは多忙を極め、久しぶりに会った彼の隣には美しい女性の姿が。不安を抱くルーフィナは、従兄・エリアスの助言でクラウスを尾行することに。同僚の女性と笑い合う彼の姿に落ち込んでいた矢先、クラウスが何者かに襲われる……。ルーフィナに届く意味深な手紙、クラウスに迫る命の危機……。ようやく芽生え始めた二人の愛の行方はーー?
八歳で両親を亡くし、侯爵家に嫁いだルーフィナ。しかし、夫とは結婚が決まった日以来一度も会っておらず顔も覚えていない。しかも、夫の側にはいつもある女性が…。結婚して即別居し、二人が白い結婚であることは周知の事実となり、ルーフィナのもとには日々お見合い話が舞い込んでくるほどだった。そんな二人の関係に変化をもたらしたのは、十六歳になったルーフィナが社交界デビューで参加した舞踏会で、王太子とその婚約者が引き起こした婚約破棄騒動…?あれから、クラウスが突然ルーフィナのもとを訪れ、その後もなぜか頻繁に会いに来るようになり、二人は少しずつ距離を縮めていくが…?