著者 : 荒井竜馬
フェンリルのシキに育てられた転生者の幼女・アン。人里に降りた彼女は、何でも作れる『創作魔法』を活かして料理の屋台をしながら、異世界生活を満喫していた。ある日、料理の腕を見込まれたアンは近隣の領主・ケミス伯爵の屋敷に招かれる。日本の料理で見事伯爵を喜ばせるのだが……彼女に対抗心を燃やした彼の娘・シータからお菓子作り勝負を挑まれてしまった! アンは困惑しつつも、さっさと材料探しの冒険に出ていくシータを放っておけず、後を追う。しかし、子供の誘拐現場に出くわし、事態は急変。とっちめてやると息巻くシータと、盗賊たちが潜む廃教会に突入することに!?
失われた『古代魔法使い』の少年ソータと、自称『地獄の門番・ケルベロス』だという子犬のケル、そして魔法が使えない『純剣士』のサラ。はぐれ者同士でパーティを組んだ三人は、ある日ギルドで『悪魔教』の噂を耳にする。彼らは本物の大悪魔を召喚したなどといって村人を脅し、お布施と称して金品を巻き上げているらしい。この“愚か者”の存在に、地獄出身のケルのアンテナが反応。ソータたちは半ばケルに押し切られる形で、悪魔教の調査依頼を受けることに。大悪魔を騙る愚か者を懲らしめるべく、ソータたちは邪教徒達が拠点にしている村に潜入するーー!!
森の中でフェンリルのシキに育てられ、自分もフェンリルだと思い込んでいる幼女・アン。冒険者・エルドと偶然出会った彼女は、自分がどんな魔法も生み出せる万能スキル『創作魔法』を持った転生者だと気付く。エルドに保護され街に出たアンは人間界に馴染むため、『創作魔法』を使った料理の屋台を始める。ところが屋台を通じて出会った人たちからたくさんのお悩み相談が舞い込んできてーー? 魔法の料理で家族を再会させたり、原因不明の病気を治したり? 狼少女が繋ぐほっこり絆ファンタジー、開幕!
いつまで経っても基礎的な魔法しか使えないという理由でパーティの仲間に裏切られ、崖から突き落とされた少年ソータ。辛くも一命を取り留めた彼は、崖下で一匹の子犬と出会う。ところがこの子犬、人の言葉を話し、自らを「地獄の門番・ケルベロス」だと名乗る。半信半疑のソータだが、子犬に促されるままに契約完了。小さな相棒を「ケル」と名付ける。さてこのケル、可愛い見た目に反して超強い。しかもケルによると、ソータが使っているのは失われた『古代魔法』だという。自らの力を自覚し、それを操る術を得たソータは、自分を陥れたパーティメンバーとダンジョン攻略勝負をすることになり……