出版社 : 文藝春秋
メンバーの脱退、結婚、海外の超大物スターとの邂逅、5人旅、東日本大震災発生10日後の生放送、そして、あの生放送…解散ー。国民的グループにずっと伴走してきた放送作家が最後に贈る、涙と希望の物語。
二〇〇五年、フランス凱旋門賞ー。レース中の落雷を受けた日本人騎手・藤晩夏は異世界の「蹄鉄」に転生してしまう!一九一六年のイギリス・ロンドン郊外から大西洋をこえて、アメリカ・ケンタッキー州の牧場へ。アラブ系の少年アリーの相棒になった「蹄鉄」は、歴史的な名馬たちの成長を見守っている。SF×歴史×ミステリーをハイブリッドに融合させたサラブレッドロマンあふれる大河小説。
とある高校の喫茶部。それぞれ好みのおやつを持ち寄る四人は、不思議な噂を耳にする。「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」それはただの都市伝説か、それともー!?ゆる部活のメンバーがたどりついた「答え」とは。おいしく楽しく、ときどき切ない五つの物語。
八咫烏が支配する世界山内を統べる金烏の座に新たに就いた凪彦。その后候補として登殿の儀に臨むのは、南家の蛍、北家の鶴が音、東家の山吹、西家の桂の花。しかし落女として宮中で働く絶世の美女澄生の存在がー。
男やもめの敏腕刑事・宇野は、夕子とのデート中に倒れてしまう。運ばれた病院には、当直の医師に恨まれているのでどうにかしろ、と詰め寄るカップルがいた。翌日、案の定起こった殺人事件。だが、殺されたのは全く関係ないはずの女性医師で…!?悲しいピアノの旋律が呼び起こす、事件の真相とは。
「まだ人生に、本気になってるんですか?」平成の落ちこぼれか、令和の革命家か。自分の可能性を知りすぎてしまった“賢すぎる”新人たち。“何を考えているのかわからない”Z世代の取扱説明書。
明鹿高校バレー部2年生・宮下景×漫画家志望の同学年女子・真島綾。ふたりが出会った夜から、何かが変りはじめるー。21歳の現役医大生が高校バレー部を舞台に青春時代のリアルに迫る感動作誕生!
フィギュア・スケートの世界で競った塩澤と志藤。だが、塩澤はライバル心の裏に別の想いを秘めていた。二人ともに屈託を抱いていたコーチの転落死から、互いへの想いに悪い噂と猜疑心がたちこめ始めるー
「ぼく」(羽田海)は、血の繋がらない継母の美佐子さんと二人暮らしをしている。ぼくが高校一年の夏に、美佐子さんの仕事の都合で引っ越しをすることになった。前の町で美佐子さんが勤めていた印刷会社が倒産したのだ。幼いころは父さんと母さんがいたけれど、ぼくが六歳のときに母さんは家を出ていき、その後美佐子さんと結婚した父さんもどこかに行ってしまった。勉強も好きじゃないし、運動も得意じゃない。いつか美佐子さんとも離れなくちゃいけない。そんなとき、「ぼく」は、転校先の高校で忍と出会った…。出会ってしまった。