出版社 : 講談社
盗作犯を探し出せ。油絵画家の井口は、元泥棒の蓮野を通訳として連れて、祖父と縁のあったオランダの富豪、ロデウィック氏の元を訪ねた。美術品の収集家でもあるロデウィック氏は翌日、井口のアトリエで彼の絵を見て、「そっくりな作品をアメリカで見た」と気が付いた。未発表の絵を、誰がどうして剽窃したのか?盗作犯を探すうちに、井口の周りで戯曲『サロメ』に擬えたと思われる連続殺人が発生してー。
新人ダンジョン配信者の世迷言葉。一階層の攻略中に、リスナーの一人に騙されて(自業自得)、転移魔法陣を踏んでしまう。言葉の視界が切り替わると、そこはー未だ誰も到達していない、五百階層の未踏破地帯だった。レベルも強さも初心者な言葉は、配信を続けながら、リスナー頼りで生き残り強くなる!なお、地上ではー地上波永続生配信中、攻略組による支援、世界的に大注目、な模様。ダンジョン最下層からの脱出RTA、スタート!
冷徹公爵として有名なジークハルトと1年間の契約結婚をすることになった、男爵令嬢のソフィア。「私が君を愛することはないだろう」と言い放つジークハルトに対し、ソフィアは傷ついた様子もなく意気揚々と「はい!承知いたしました!」と答えた。ソフィアは魔法使いの名門の生まれだが、生まれつき全く魔力を持ち合わせておらず、家族からいないものとして扱われてきた。これまでほとんど人と言葉を交わしたこともない自分と、ジークハルトは進んで会話をしてくれたことから、彼女は己の役割をまっとうすることにしたのだ。-これは、お飾り妻として励むソフィアと、そんな彼女に惹かれていくジークハルトの物語。
“レベルフリー”と“経験値1000倍”という、二つの超絶スキルで超有名探索者となった佐倉真琴は他の人間と組むこともなく相変わらずソロでダンジョンに潜る日々を続けていた。だがそんな真琴を、「ダンジョン」が一人にしておくはずはない。青い洞のダンジョンで出会った磯美樹のレベルアップを手助けし、長い砂のダンジョンで巡り会った大塚夫妻を救う真琴。ソロの(はずの)真琴には、いつでも熱い出会いが待ち受けていたー。その頃、手練れのプレイヤーを一堂に集めた「バトルトーナメント」が開催されることになりなぜかライバル?の一人、海道光と共に東京へ向かう真琴。自らの真の力を秘匿したまま勝利をめざす真琴だったが、事態は思わぬ方向へ…!?出会いも、歓喜も、友情も、己への信頼も、大切なものはみなダンジョンで掴みとった!新たなる青春ダンジョン冒険譚待望の続刊登場!
「ミツハ、準備の方は大丈夫?」新大陸での商売に領地運営にと大活躍のミツハだが、ベアトリスちゃんに聞かれるまで忘れていた!15歳の社交界デビューパーティを盛大に行う約束をさせられていたことを…。出店に電飾に、花火、コネと財力をフルに活かしてなんとか乗り切れた…のだが、それを見ていたサビーネちゃんはー!!一方、ミツハによって撃退されしばらくはおとなしくしているはずのアルダー帝国の動きがきな臭いらしい。しかも狙われているのはゲゲゲ姫ことレミア王女のいる隣国でー。同盟仲間を助けるため、史上最大の作戦が始まる!?アニメに漫画に絶好調!の第9巻!
メルティガル侯爵令嬢のクロエは、アダナーニ王国の第二王子キリフに、婚約破棄を突きつけられてしまう。だがそのショックで、OL・橘美沙としての前世の記憶がクロエによみがえった!「お前がそんな女だとは思わなかった。態度を改めないのならば、婚約を解消するしかないな」「はい、承知しました」家を出よう。私はこれから自由に生きるー。そうして屋敷を飛び出したクロエは、騒動に便乗して近衛騎士を辞めてきたエーリヒを相棒に、自由を求めて旅立った!すると、氷の騎士と称されるほどクールだったエーリヒが、クロエのことを溺愛してきて…!?
夏休みの10日間、お笑いサークルの公演合宿に参加した大学3年の朝倉とミミ、2年で班長の三井、1年のユカリと杉崎。レンタカーに乗り込んだ5人は初日の目的地・福島へ向かうが…。各紙誌文芸時評で絶賛!群像新人文学賞受賞第一作。
歪んでない愛なんてある?「なにゅなにゅを取ってもらう代わりに、私の頭を撫でさせてあげる。」カプセルトイ・縮毛矯正・なにゅなにゅ…?執着の暴走に恐怖する衝撃のクレーンゲーム小説。群像新人文学賞受賞第1作。
この「悪魔」は事件に引き寄せられるのか、自ら事件を呼ぶのか?カニバリズム、白骨死体、議員自殺、カルト宗教団体…止まらぬ最悪事件の連鎖。自らを悪魔に貶める男と悪魔に縛られる者たち、最後の闘いを見よ。ミステリー界「無冠の帝王」が放つサイコサスペンス。闇を葬るために、闇になれ。腐敗隠蔽に塗れた大組織と、孤立無援の「特殊犯罪捜査室」。そこに我が身を顧みず人を守る男がいる。
お昼どきに家に侵入(!?)して、その家の冷蔵庫の食材で美味しい料理を作る(!?)犯人を追うコミカルミステリー短編。(「料理魔事件」)「ピーガー」というSNSが存在した、一九六五年の日本。開高健を待ち受けていた、世界初の炎上事件の謎を紐解いた先に待っていた真実に迫るSF短編。(「パニックー一九六五年のSNS」)植物状態となった囲碁の名人と祖父と、最新テクノロジーで碁の対局をする少女。いつか再び目を覚ましてくれると信じて。(「十九路の地図」)など、色とりどりの読後感を持つ13篇を収録!