2014年12月発売
怒濤のどんでん返し、一気読み注意!! 強盗犯により密室と化す病院。息詰まる心理戦の幕が開く! 療養型病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が籠城し、自らが撃った女の治療を要求した。先輩医師の代わりに当直バイトを務める外科医・速水秀悟は、事件に巻き込まれる。秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知るーー。そして「彼女だけは救いたい……」と心に誓う。閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。迎える衝撃の結末とは。作家・評論家の法月綸太郎が「閉鎖状況の謎に挑戦してほしい」「クリアでエッジの立った解決と苦い読後感」と語る注目作。現役医師が描く<本格ミステリー×医療サスペンス>。人気急上昇の新鋭ミステリー作家、初の文庫書き下ろし!! [解説/ 法月綸太郎] ■プロローグ ■第一章 ピエロの夜 ■第二章 最初の犠牲者 ■第三章 開く扉 ■第四章 仮面の?落 ■エピローグ
ただただ、画面に映りたい。公共の電波に乗りたい。誰にも知られず目立ちたい。普通に生きてきた平凡なサラリーマン倉本恭一(43)に突如めばえたこの衝動、ここから途方もない冒険が、始まる。著者初の新聞連載、10年ぶりの長篇小説!!
開発業者として現れた中学時代の同級生と、抗うこともないままに肉体関係をもってしまった沙知。自宅裏の森を伐採する宅地造成工事の告知を機に、彼女の家族は一変する。反対運動にのめり込む義父母。いつしか夫も見知らぬ顔を覗かせるなか、その男は沙知への要求をエスカレートさせていく。日常にひそむ正常と異常の空隙。そこから現れる異様な光景を端正な筆致でとらえたアモラルな傑作長篇小説。
劇団を主宰する大輔と無性愛者の瑞穂夫婦は、母親の育児放棄のため児童養護施設で生活する10歳のひなたを週末だけ預かっている。そもそも里親をはじめたきっかけは、天才演劇少女のひなたを、少し変わった人材派遣業にスカウトするためだったが…。
美容整形をしたストーカー男の遺体第一発見者となった甲斐享が、杉下右京と共にその死に隠された卑劣な悪事を暴く「顔」、捜査一課が老人殺害事件で捜査の応援に駆け付ける中、休暇中の特命係が意外な形で活躍する「待ちぼうけ」、人質と引き換えに、“証人保護プログラム”で守られた闇社会の大物の三男を捜し出すよう特命係が命じられる「プロテクト」など6篇を収録。
満州から引き揚げ、刑事となった羽生誠一。昭和23年1月、椎名町の銀行で発生した毒物を使った強盗事件に遭遇し、歴史の闇に葬り去られようとしていた恐るべき事実に向かい始めるが…。戦後最大の謎「帝銀事件」をモチーフにした衝撃の警察小説!
過去から断ち切られ、混迷の時代を生きる「父」なき世代の屈折した心情を詩情豊かに描く傑作。確固とした支えを持たない語り手の「私」は、自らの源を求めて過去をさかのぼり、夢とも現実ともつかない父を執拗に追い求める。いかがわしい仲間に出入りする人生の落伍者である「父」を優しく見守りつづけ、共にその人生を歩もうと試みる。つかの間のやすらぎをもとめ、二人の故郷喪失者はパリの夜を中古車に乗って徘徊する・・・・・
大ベストセラー『原発ホワイトアウト』を凌ぐディテールと迫力!! キャリア官僚が書いたリアル告発ノベル、最新作! 「原発再稼働」が既定路線のように進む日本……しかし、その裏には真っ黒な陰謀が渦巻いていた! いったん「原発再稼働」を認めれば、「発送電分離」は不可能となる……そのカラクリを暴いていくと驚愕の真実にぶち当たった……そう、「原発再稼働」で殺されるのは、大都市の住民だったのだ!! 大ベストセラー『原発ホワイトアウト』を凌ぐディテールと迫力!! キャリア官僚が書いたリアル告発ノベル、最新作! 「原発再稼働」が既定路線のように進む日本……しかし、その裏には真っ黒な陰謀が渦巻いていた! いったん「原発再稼働」を認めれば、「発送電分離」は不可能となる……そのカラクリを暴いていくと驚愕の真実にぶち当たった……そう、「原発再稼働」で殺されるのは、大都市の住民だったのだ!! 自分の家族の命と財産を守るため、全日本人必読の書! 第1章 避難計画の罠 第2章 洗脳作業 第3章 電力迎賓館 第4章 発送電分離の闇 第5章 天皇と首相夫人と原発と 第6章 再稼働に隠された裏取引 第7章 メルトダウン再び 第8章 五〇人の決死隊 第9章 黒い雪 第10章 政治家と官僚のエクソダス 第11章 無法平野 第12章 裏切りの国政選挙 終 章 東京ブラックアウト
国民的「食」コミックの映画版ノベライズ! ネオンきらめく繁華街の路地裏にある小さな食堂。夜も更けた頃、「めしや」と書かれた提灯に明かりが灯ることから、「深夜食堂」とよばれている。 メニューは豚汁定食と酒のみ。でも、「あとは勝手に注文してくれりゃあ出来るもんなら作るよ」というのがマスターの営業方針だ。 久しぶりに店に顔を出したたまこは、愛人を亡くしたばかりで新しいパトロンを物色中。隣の席にいた年下の男とナポリタンを食べたのが縁で、付き合い始める。(第一話「ナポリタン」) 無銭飲食をしたのを機に、手を怪我したマスターの手伝いを兼ねて住み込みで働くことになったみちる。確かな料理の腕をもつ彼女はいつしか店になじむが、過去にはなにか深い事情があるようで……。(第二話「とろろご飯」) 福島の被災地からやってきた謙三は、夜な夜な店に現れては常連のあけみに会いたいと騒ぎ、トラブルに。あけみが謙三を避けるのには理由があった。(第三話「カレーライス」) マスターが作る料理の懐かしい味にふれて、ちょっとワケありの客たちは心の重荷を下ろし、胃袋を満たしては明日への一歩を踏み出していく。 国民的食コミックの映画版を完全ノベライズ! 【編集担当からのおすすめ情報】 巻末特典として、映画に登場する飯島奈美氏監修のオリジナルレシピを収録!
時は一九七〇年代。田舎町に住むヤンチャでムチャでワンパクな男子高校生と町の駐在さんが繰り広げるイタズラ合戦、第二十二弾は、「花ちゃん番外編」。井上君という許嫁のいる花ちゃんは、厳しい祖父母の元、普通に恋もして、京都でおてんばな女子高生として過ごしていた。一方ママチャリたちは、あいもかわらず悪戯と喧嘩三昧な毎日を送っている。しかし、井上家に届いた和菓子の箱から、ママチャリたちは、井上君の「もうひとりの女」の存在に気づくのだった。花ちゃん視点と、ママチャリ視点の同時進行でスリリングに描かれる、ベストセラーシリーズの最新巻!
未解決だった難事件を次々と解決、やっと日の目を見つつある特捜部Q。だが捜査を待つ事件は増えるばかりだ。そんななか、特捜部の紅一点ローセが掘り起こしてきたのは、20年以上前にエスコート・クラブの経営者リタが忽然と姿を消した奇妙な事件。しかもリタとほぼ同時に失踪した者が、他にも5人いることが判明し…。デンマークの代表的文学賞「金の月桂樹」賞を受賞、ますます波に乗る大人気警察小説シリーズ第4弾!
リタの失踪事件は、ひとりの女性のあまりに悲惨な過去と、過激な思想を掲げる新進政党の暗部へと、Qの捜査を導いてゆく。いっぽう、特捜部長カールの心を蝕む過去の事件にも新たな展開が。カールの身辺はにわかに慌ただしくなる。この事件にただならぬ執念を抱くアサドとローセの奮闘で、真相に肉縛するものの、カールとアサドに最大の危機が迫る!特捜部Qの個性的な面々に世界中でファン急増中、北欧ミステリの真骨頂。
私立探偵フィリップ・マーロウは、裕福な老女エリザベス・マードックから、出奔した義理の娘リンダを探してほしいと依頼された。老女は、亡き夫が遺した貴重な金貨をリンダが持ち逃げしたと固く信じていたが、エリザベスの息子レスリー、秘書のマールの振る舞いにもどこか裏がありそうな気配だ。マーロウは、リンダの女友だちや金貨の所在を尋ねてきた古銭商に当たるところから調査を始める。が、彼の行く手には脅迫と嘘、そして死体が待ち受けていたー『高い窓』の新訳版。
赤い国が建造した最新鋭原子力潜水艦“赤い鯱”がオホーツク海で米国原潜のレーダーに捕捉された。米軍艦隊は総力を上げて追跡するが、巨大原潜は悠々と姿を消した。軍事優位逆転の事態に米国防総省は戦慄する。「赤い鯱を捕獲せよ」-仙石文蔵をリーダーとする四人の超人集団に白羽の矢が立った。深海潜水艇に乗り込んだ四人の男達は小笠原海溝へと潜航するが…大長篇ハードロマン。
関ヶ原の雌雄は決した。天下は徳川家康の手に落ちたかに見えたが、独眼竜伊達政宗は、西軍として越後で戦った上杉景勝・直江兼続に同盟を申し入れた。奥州は手を取り合って関東に攻め込む!天下取りに決起した伊達・上杉軍は手始めに家康の次男結城秀康を宇都宮に封じ込め、江戸を落としたのだ。対する家康の軍師黒田官兵衛は奥州軍を東海道は相模川で迎え撃つ。驚愕の戦国仮想歴史戦記。
やはりそうか…志野は江戸か。蘭学者の父を看取った志野は、母の美也を探しに深川へ向かったという。さらに幼い頃通っていた塾の恩師、澄代のところに一年ほど身をよせていたと知った新八郎は、妻に会えると確信をもつ。徐々に足取りが掴めてきたとき、いつも気遣ってくれている八重が何者かに拐かされてしまう!そこには追い求めていた人の姿が…。好評シリーズついに完結。