2014年8月発売
俺の名前は大志、商社に勤める将来有望なサラリーマンである。今日も一日のお勤めを終えて愛する妻のいる我が家に帰る。妻の名前はさゆり。可愛いさかりの中学生だ。結婚できるのかとかそういう問題はこの際置いといて、存分に俺と幼妻とのラブっぷりを堪能してくれー。「みゆき」を選ぶと即 BAD END。衝撃の展開の連続。そして、待ち受けるラストとはー!?
没落した元社長令嬢、美音が家族を守るため、結婚させられたのは大企業オーナーの智生ー高校時代から忘れられない初恋の人。再会した彼は女性不信に囚われていて…。私を愛しているから結婚を?それとも身体だけが目的?不安を抱きつつも新婚旅行で甘く愛され、蜜月中に。けれど結婚生活を始めたとき、二人の仲を引き裂くような、信じられない偶然が!?強引求婚から始まる玉の輿ラブストーリー。
紅雲町にある五軒だけの小さな商店街「ヤナギ・ショッピング・ストリート」。雨の日に、そこで落ちていた手紙を拾おうとしたお草は、黒い外車にひかれそうになり、電器店の店先にあるレアなマスコット人形「ドリーム坊や」を壊してしまう。小蔵屋の従業員・久実は、電器店がその修理代金をお草に請求したことに憤慨するのだが…。シリーズ第四弾。
友人をかばい、犯罪集団に追われる身となった17歳の少女・ジョウ。決死の逃避行の中、彼女はかすかな希望を胸に、最後の賭けに出るー。疾走感120%!ノンストップ・ハードボイルド・ミステリー。
一五七五(天正三)年、米沢の八幡宮神主の息子・片倉小十郎は、伊達氏当主の輝宗より、その嫡子である梵天丸の傳役に任ぜられる。奥州に覇を唱えた戦国末期、秀吉による天下統一、そして家康の治世ー伊達政宗とその重臣である片倉小十郎親子が駆け抜けた激動の時代を描く。
おりんの両親が江戸深川に開いた料理屋「ふね屋」に、抜き身の刀が現れ、暴れ出す。成仏できずにいる亡者・おどろ髪の仕業だった。その姿を見ることができたのは、おりんただ一人。しかもこの屋敷には、おどろ髪以外にも亡者が住み着いていた。調べていくうちに、三十年前の忌まわしい事件が浮かび上がり…。人間の心に巣食う闇を見つめつつ成長していくおりんの健気さが胸に迫る。怖く、切なく、心に沁みる物語。
慶長五年九月十五日、関ヶ原の戦場に一人の男が舞い降りた。深紅の六文銭の旗を翻し、松尾山に駆け上っていくのは、真田軍の精鋭三千である。その先頭を切るのは、真田幸村であった。なぜ上田にいるはずの真田軍が、関ヶ原に現れたのか。その理由は、三年ほど前に遡る。医師の曲直瀬道三の診立てによって、己の命があと半年ほどで尽きることを知った豊臣秀吉は思い切った行動に出た。徳川家康が次の天下を奪うことを阻止するために、真田昌幸を豊臣家の軍師に据えたのだ。さらに、上杉景勝を秀頼の影の後見人とした。家康の魔手から秀頼を守り、豊臣の世を存続させるために、いま真田昌幸、幸村の壮絶な戦いが始まる。果たして真田父子は、家康の謀計を打ち砕くことができるのか!?
ひとたび足を踏み入れれば、もうそこから出られない。ここは魔境か?桃源郷か?亡き父の後を継ぎ、万病に効くお灸「天祐子霊草麻王」を行商する「わたし」は、父の残した顧客名簿を頼りに日本海側の村を訪れる。善良な老人達が暮らす素朴な山里かと思いきや、なにやらわけありの人たちもちらほら。やがて、帰りのバスに乗り遅れた「わたし」は、この村で一泊することになるのだが…。
慶長五年(1600年)、角を一本しか持たない羚羊が、八戸南部氏20代当主である直政の妻・祢々と出会う。羚羊は彼女に惹かれ、両者は友情を育む。やがて羚羊は寿命で息を引き取ったものの意識は残り、祢々を手助けする一本の角ー南部の秘宝・片角となる。平穏な生活を襲った、城主である夫と幼い嫡男の不審死。その影には、叔父である南部藩主・利直の謀略が絡んでいたー。次々と降りかかる困難に、彼女はいかにして立ち向かうのか。波瀾万丈の女大名一代記!
鴨川親娘とトラ猫のひるねがお迎えする、看板のない食堂へようこそ!!料理下手な父が毎日作ってくれた海苔弁当、パートに出る母が夕食に用意してくれた焼飯、和菓子屋の息子が大好きだった洋菓子店のクリスマスケーキ。迷わない人生てなもん、どこにもありまへん。
カルカッタ郊外に育った仲睦まじい年子の兄弟。だが過激な革命運動に身を投じた弟は、両親と身重の妻の眼前、自宅近くの低湿地で射殺される。報せを聞いて留学先のアメリカからもどった兄は、遺された妻をカルカッタから連れだすことを決意する。喪失を抱えた男女はアメリカで新しい家族として歩みだすが、やがて女は、小さな娘と新しい夫を残し、行方も告げず家を出るー。
好きな人と手をつなぎ、星空を見上げたくなるー。夏の星座は「恋」と「友情」。どこまでも熱く激しく、そして愛しい。“家族”の絆と秘密の物語。愛されて第2弾!!
席替え、クラス替え、受験、引っ越し…中学三年生の人間関係は、つねに変わり続ける。大阪を舞台に、人生の入り口に立った少年少女の、たゆたい、揺れる心を繊細な筆致で描いた、芥川賞作家、会心の力作長篇。
炎竜ゲンシャスを従え、帝国に反旗を翻したノルニコム女王エレシア。皇帝ヴァリスの命で、圧倒的な兵力で彼女を追い詰める将軍グラウス。そして、ナクテ領には若き帝位継承者セナトが舞い戻った。それぞれの想いが渦巻くなか、フィンら“北部天竜隊”はついにナナイスへと帰還する。(そうだ、ここからまた始まるんだ)再建を誓う時、天竜レーナがフィンにした“お願い”とはー。
有名自然食品店で売り出された卵は、極上の味がキャッチフレーズの高級商品『極卵』。安全、安心だったはずなのに、猛毒による食中毒事件が発生する。時間が経つうちに感染者が急増し、次々に死亡。過激化した消費者団体は業者を糾弾し、大手マスメディアは過熱報道を増していく。しかし取材を始めた元新聞記者の瀬島桐子の前に、隠蔽された驚くべき真実が浮かび上がってきた…。医療ミステリーの第一人者が現実の先を描ききった渾身の書き下ろし小説。