2025年11月発売
本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編 「二〇一九年七月、取材を本格化。『村上海賊の娘』以降、遊んでいたわけではありません。この小説を書いていました。 この丹後一色氏最後の男の物語を。」 和田竜 「信長か。珍しゅうもない。ざらにいる男よーー。」 織田信長による天下布武の軍団が日本全土を侵略していくなか、その怪物は戦場にあらわれた。名を丹後の守護大名、一色義員(いっしき・よしかず)の嫡男・五郎(ごろう)と言った。 17歳の青年は、父が倒された圧倒的不利な状況下で、凄惨な戦闘を繰り広げ、その場にいた全ての人間を恐怖に陥れる。 【編集担当からのおすすめ情報】 直木賞候補作で映画化もされた『のぼうの城』や、本屋大賞受賞作『村上海賊の娘』--。 数々の名作を生み出してきた著者に筆をとらせたのは、戦国時代の若き武将・一色五郎。17歳で戦場に立ち、織田信長の前に突如現れた“怪物”が、いま令和に蘇る! 戦国時代でも最も混沌とした天正七年から三年間における、戦場の迫力、人間の情熱と野望、その全てが本書につまっています。 日本人すべてを熱狂させる傑作として、令和最大の話題作になること必定。 新たなる歴史エンターテインメントの扉が開かれます。
本屋大賞受賞作家が描く、戦国巨編 織田信長に丹後を支配するように命じられた智将・長岡(細川)藤孝、猛将・忠興親子は、決死の覚悟で一色五郎と戦う。 味方にも秘策を明かさぬ一色五郎が進もうとする先は、果たして織田家の壊滅か、一族の破滅か。 戦国時代最後の怪物が覚醒する。 【編集担当からのおすすめ情報】 直木賞候補作で映画化もされた『のぼうの城』や、本屋大賞受賞作『村上海賊の娘』--。 数々の名作を生み出してきた著者に筆をとらせたのは、戦国時代の若き武将・一色五郎。17歳で戦場に立ち、織田信長の前に突如現れた“怪物”が、いま令和に蘇る!戦国時代でも最も混沌とした天正七年から三年間における、戦場の迫力、人間の情熱と野望、その全てが本書につまっています。 日本人すべてを熱狂させる傑作として、令和最大の話題作になること必定。 新たなる歴史エンターテインメントの扉が開かれます。
赤ちゃんが生まれるまで、ひと夏の間、親戚の家に預けられた少女。怒らず優しく接してくれる親戚との生活は初めて知る愛に満ちていた。だがこの夏もやがて終わりの時がーー映画「コット、はじまりの夏」原作。感情の深みを驚くほど静かに描き出す著者の代表作
友達との心の距離に揺れる10代特有の感情(「無理して頑張らなくても」)。大人たちの理不尽や偏見に気づいてしまった幼い日の痛み(「良き時代」)。まっすぐに生きる他者に感じる劣等感(「デビー・チェン」)。誰もが知るほろ苦い感情を掬いあげた珠玉の十四篇
昭和40年頃は、戦後の苦難を乗り越えて多くの大人や子ども達も自信を取り戻し、よりよい未来を夢見てキラキラと輝いていた。 令和の時代、県央に位置する北越小京都・加茂には、中央に美しい加茂川が時を越えて滾々と流れている。 その美しく穏やかな町に現れた一人の少年は、雷鳴とともに約60年前の昭和の時代にタイムスリップする。そこで出会った令和と昭和の少年少女たちは友情を育み成長しながら、目の前で起こる問題を時に超能力を使って解決していく。 子ども達の心理や故郷の風景、過ぎし懐かしき時代を描き出した青少年から年配の方にもお薦めの一冊。
前世の記憶がうっすら残る貧乏伯爵令嬢のアマーリア。家族のために「買われた」彼女は契約結婚という名目でケンプフェルト公爵家に後妻に入ることになった。課された条件は三つ・公爵夫人として最低限の社交、生活の保障・どちらかが死ぬまで解消や離婚はしない・跡取りはいるので閨はなし 衣食住が満たされ、愛してもいない男と閨を共にせず、老後まで保障される。契約婚も悪くないと上機嫌のアマーリアだったが、彼女の前に不安げな幼い男の子が現れてー。「おか、しゃま…?」公爵家の跡取り息子レオンに一瞬で心を奪われたアマーリアは、可愛い継子と幸せな日常を謳歌できることに大歓喜!そんな中、息子にさえまったく関心を寄せることのなかった旦那様ヘンリックが、逞しく生きる妻の姿を見て距離を詰めてきて…?
「出ていけ!」いわれのない罪で第一王子から婚約破棄と同時に国外追放を言い渡された公爵令嬢のオリヴィア。しかし祖国から冷遇されていた彼女にとって、それは好都合だった。実は規格外の魔力を秘めるオリヴィアは心機一転、魔法使いとして隣国で第二の人生を歩み始めるがーーひょんなことから冷酷君主の狼大公・ガルディオと出会い、一夜を共にしてしまい…!? そして懐妊した彼女をガルディオは大公妃として迎え入れる。オリヴィアが夫の寵愛のもと、本来の力を存分に発揮し国民から大評判となる一方、彼女がいなくなったことで祖国では問題が起こり始めていて…。
多くの者に慕われてきた公爵令嬢・アデライトが、王妃の宝石を盗んだ事件の犯人として追放されたーー。王太子・エリックはアデライトとの婚約を破棄すると、すぐに愛人を新たな婚約者として迎え入れることに。愛を選び、明るい未来に想いを馳せる一方で、我儘な愛人は好き勝手し放題。次第に二人は周囲から冷ややかな目で見られるようになっていく。追放から三年後、以前よりも幸せそうなアデライトと再会すると、エリックは自身が犯した過ちを思い知らされて…? これはある才女の追放から始まった、祖国に残された者達の破滅と後悔の物語。
婚約者や周囲から出来損ないと貶される日々を送る伯爵令嬢・ソフィア。愛人をかばう婚約者に限界を感じ、自ら婚約破棄を申し出た。「都合のいい女はもうおしまい。これからは自由に生きます!」決意の直後、新たな婚約者となった公爵に迎えられ、彼の誠実さに心を打たれたソフィアは前世知識をもとに新たな特産品を作り、財政改革に乗り出すことに! 彼女のアイディアは多くの人の目に留まり、次第に領地は活気を取り戻していく。すると、元婚約者が今さら押しかけてきて…? あなた好みの不遇令嬢はもういませんよ? 自らの手で幸せを掴む大逆転ファンタジー!
皇帝や他の側妃から虐げられてきた最下位の側妃・フェリシアナ。ある日夫から「用済み」と宮殿を追い出されるがーー前世の記憶を思い出したフェリシアナはむしろ大喜び! 帰国後、祖国を襲う謎の異常気象に直面するも、前世知識と魔術書解読チートを駆使して意気揚々と解決に乗り出す。道中で助けた可愛い白狐獣人の双子と、頼もしい大国の王太子の協力を得て、フェリシアナはおもちゃや家電製品など、画期的なアイテムを次々と発明! 国を救うばかりか大陸全土を発展させていく。一方、彼女の活躍を聞きつけた皇帝がなぜか今さら追いかけてきて…?
魔術師名家のちびっこ令息・アウルは転生者。しかし魔術が使えず、両親から虐げられた末、森に捨てられてしまう…。そこを冷酷領主と噂のクロウに拾われ、彼の屋敷で暮らすことに!? メイドに可愛がられ美味しいごはんを食べ、幸せな日々が始まるとーー魔力開花! 精霊フェンリルと領地の危機を救ったり、前世の知識で便利な魔道具を発明したり、屋敷のみんなにケーキを作ったり大活躍! クロウの庇護欲も徐々に溢れ出し気づけば四六時中溺愛されて!? 「この先もずっと一緒にいてくれ」捨てられ幼児が最愛の家族を見つける、ほっこりファンタジー!
「君を抱くつもりはない」--初夜にそう告げられた伯爵令嬢エーファ。完璧な姉と比べられ、出来損ないと蔑まれてきた彼女は、姉の死後、姉の夫だった公爵令息マンフレットの後妻となる。愛のない結婚と割り切り、最低限妻の役割を果たそうとするエーファだったが、夫は予想外の行動にでてーー!? さらに姉の死の隠された真実が明らかになると、エーファを虐げていた家族は転落の一途をたどることに…。一年後には出ていくお飾り妻なので、あなたの愛は求めません! 不遇令嬢がまさかの幸せを掴む、白い結婚から始まる愛され大逆転ファンタジー!
家族から虐げられてきたグレイスは、冷徹公爵に突然「継母になってほしい」と契約結婚を申し込まれる。得意の手料理と前世知識で人々を助けているうちに、気づけば敏腕継母として引っ張りだこに! しかし地位も名誉も興味のないグレイスは変わらず義息子を溺愛する日々を満喫していた。そんなある日、王都で起きた事件をきっかけに食堂をつくることを決意したグレイスは、世界中からさらなる注目が集まって…!? 一方グレイスが憧れる聖騎士団長の登場で、冷徹旦那様は何やら焦っている様子…? 大人気シリーズ、待望の続刊!
西暦二一〇〇年代、人々の行動すべてが管理された街「レスポンド・シティ 」にて、七瀬優(ナナ)は政府情報機関の職員として日々を過ごしていた。ある日、連絡が途絶えた兄・七瀬航の行方を調べるため市民のデータベースにアクセスしたナナは、そこに兄の痕跡がまったくないことに気付く。一方、政府にとって都合の悪い市民のリスト「適応指数異常記録」には、驚くほど兄のものと一致した別の人間のデータがあった。政府の秘密に触れてしまったナナは追われる身となるが、夜の街でフードを被った男・亮と出会い……。レジスタンス組織「ノクタ・ルーモ」の一員となったナナは、果たして兄を見つけ出すことができるのか?
象徴学を専門とする著名な大学教授ロバート・ラングドンは、プラハを訪れていた。最近恋仲になった気鋭の純粋知性科学者キャサリン・ソロモンの講演を聴くためだ。講演でキャサリンは、人間の意識にまつわる驚くべき発見について解説した著書を発表予定だと話した。しかしそれは、何世紀にもわたって人々が信じてきた通念を脅かしかねないほど斬新な内容だったーー。 残忍な殺人事件が起こってラングドンは大混乱に巻き込まれ、キャサリンは原稿とともに突然姿を消す。物語がロンドン、ニューヨークへとひろがるなか、ラングドンは懸命にキャサリンをさがしながら謎を解明していく。そして、未来の科学や謎めいた伝承と苦闘したすえに、ある秘密のプロジェクトに関する衝撃の真実を知る。それは、人間の心についての常識を根底から覆すものだった。
象徴学を専門とする著名な大学教授ロバート・ラングドンは、プラハを訪れていた。最近恋仲になった気鋭の純粋知性科学者キャサリン・ソロモンの講演を聴くためだ。講演でキャサリンは、人間の意識にまつわる驚くべき発見について解説した著書を発表予定だと話した。しかしそれは、何世紀にもわたって人々が信じてきた通念を脅かしかねないほど斬新な内容だったーー。 残忍な殺人事件が起こってラングドンは大混乱に巻き込まれ、キャサリンは原稿とともに突然姿を消す。物語がロンドン、ニューヨークへとひろがるなか、ラングドンは懸命にキャサリンをさがしながら謎を解明していく。そして、未来の科学や謎めいた伝承と苦闘したすえに、ある秘密のプロジェクトに関する衝撃の真実を知る。それは、人間の心についての常識を根底から覆すものだった。
夢に迷う孫と、夢を見つけた祖母ーー。ふたりが紡ぐ、人生のふとした喜びを描く家族の物語。映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』のノベライズが、巻頭カラー16ページ付きで登場! 世代も価値観も異なる二人が、ひとつ屋根の下で暮らしながら、少しずつ互いの心を温めていく。湯気立つコーヒーの香り、富士山のように揺るがない愛、そして「学び直す」勇気が、やがて人生を変えていく。 監督は『大河への道』の中西健二、脚本は『サイレントラブ』のまなべゆきこ。原案は、女性が学びの場に立つことすら困難だった時代に学校を創立した島田依史子氏の著作『信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語』。「学ぶことは楽しい」という信念を胸に生きた彼女の姿勢が、現代の家族の物語として息づく。 《STORY》 大学生の拓磨は、夢も自信もなく将来に迷っていた。母・綾の海外研修をきっかけに祖母・文子と暮らし始めたある日、亡き祖父・偉志の書斎で大学入学案内と「謎の数式」を発見。それは偉志が文子に用意したサプライズだったーー。文子は過去の夢を思い出し、大学の生涯カレッジへ。新しい仲間との出会い、知る喜び、そして孫との時間が彼女を輝かせていく。やがて数式に隠された祖父の想いを知った二人は、新しい人生に一歩、踏み出していく。 映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』 2025年10月24日公開 監督:中西健二 脚本:まなべゆきこ 出演:豆原一成、市毛良枝 ほか (c)2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」 配給:ギャガ
本当はずっと、さよならしたかったんだ。 ーー此見えこ史上最も切ない、「決別」と「再生」の物語。 博多に暮らす高校1年生の白崎結芽は、言葉を話すことができない。 中学時代のある事件をきっかけに、声を出せなくなってしまったのだ。 ある朝、どうしても学校に行けず教室から逃げるように訪れた公園で、不登校の中学生・くるみと出会う。 近い境遇に意気投合する2人だったが、くるみの兄は高校でアイドル的の存在の三年生・須賀雅也先輩だった。 2人との出会いで大きく動き出す結芽の人生。 しかし平穏な日々は唐突に、そして残酷に終わりを迎えるーー。 切なくも驚愕を伴うラストを、あなたは予想できるか。 儚くも美しい青春を描き切る、此見えこ新境地! 第一章 わたしの声 第二章 ひとりじゃない 第三章 好きなひと 第四章 ふつうのこと 第五章 つながる 最終章 この声で、伝えたい あとがき
しっかり者で正義感の強い羽澄は、父が亡くなって以来、母に心配をかけることをやめると誓った。中学時代に打ち込んでいたバレー部では、先輩から先生に告げ口をしたという濡れ衣を着せられてしまい、人間不信に陥る。なかなか人に心を開けない彼女は、高校で転校したことを機に、クラスになじもうとするも、やっぱりうまくいかない。そんな香澄に、サバサバした美人の藍田が声をかけてくる。「先生から仲良くしてくれって言われたから、声をかけた」と言い切る藍田に唖然とするものの、表面的にうまくやればいいやと割り切ってつきあう。そんなある日、小学校時代に引っ越しで別れた幼馴染の深町君と再会し、動揺する。離婚して離れて暮らしているものの、カメラマンである父を心から尊敬している深町君は、昔と変わらずカメラを構えていた。藍田に強引に誘われ、写真部に入部するはめになった香澄は、深町君に教えてもらって写真を撮る楽しさに目覚めていく……。 目次 放課後、レンズ越しの君と あとがき
秋にしか会えない少年に、恋をした。 乱歩賞作家が放つ、青春タイムリープミステリー! 中学3年、秋。 受験勉強の息抜きに訪れたハロウィンの歌舞伎町で、遥佳は運命の出会いを果たす。 いざこざに巻き込まれ追われているところを、親切な少年・夕真に助けられたのだ。 夕真に好感を抱き距離を縮めようとした時、信じられない現象が起きる。 彼が、遥佳の目の前で「消失」してしまったのだ。 「来年また会えるかも」そう言い残して。 目の当たりにした超常現象を信じられない遥佳。 だが夕真は確かに、一年後の秋、再び姿を現す。 彼は10年前から、秋だけタイムリープを繰り返しているのだった。 いったい、なぜーー。