2025年4月発売
公爵令嬢のノエリアは、冤罪によって王太子から婚約破棄を告げられる。 どうやらこの婚約破棄には、国王陛下も関わっているらしい。 ノエリアを、隣国に嫁がせることが目的のようだ。 だが、夫になる予定の国王にはもう妻がいて、 ノエリアは血筋だけを求められる「お飾り王妃」になるはずだったーー。 けれど、結婚式より前に、ノエリアはある男に攫われてしまう。 彼はノエリアを知っているようだが、 昔の事件によって過去のことを覚えていないノエリアは、彼のことがわからない。 それでも彼を見ていると、泣きたくなるほど切なくなって……。 これは陰謀によって抹殺された王太子と、記憶喪失の令嬢の恋物語。
イジュ伯爵家の一人娘シエーナは、財産家の家にいながらにして、 節約と質素を尊ぶ慎ましやかな女性として社交界で有名だった。 そんなシエーナの前に現れたのは、地位と美貌を併せ持つ ティーリス王国の王弟でもあるハイランダー公爵。 突然伯爵家にやってきた公爵はシエーナに求婚するが、 生涯独身を貫くつもりのシエーナに会うこともできず、すげなく断られる。 国王の力も借りてなんとか王宮主宰の夜会に呼び出し、 直接相対するも、逃げられてしまう。 祖母の遺言からの求婚ではあるものの、ショックを受けるハイランダー公爵だが、 さらにショックなことが起きる。 貧者を助ける高名な魔術師デ=レイとしての一面を持つ公爵の下に 雇ってほしいとやってきた一人の地味な女性。 それは、つい最近求婚を断られたばかりの令嬢でーー!
自由巫女エディス、凄腕ハンターキャン、新進気鋭の商人サラエット。 偶然同時代に集まった、ことにしたいカオル・レイコ・恭子の三人。 目立たないよう名前も姿も変えて活動していても、 女神の守護騎士ファルセット、女神の眼メンバー、 さらにはレイフェル伯爵家など時代を超えてもーーカオルを待ち続けた人たちの想いは強く、 御使いカオルの下をめざし、集結していきーー!! 平穏な生活を目指したいのに、なぜだか大騒動!? 超人気シリーズ第11弾!
評論家・杉江松恋によるミステリをより面白く読むためのコラムと、辻真先や青崎有吾、斜線堂有紀など豪華作家陣七名によるホームズやルパン、ポアロなど世界各国の名探偵のオマージュ短篇を収録する、大人も子供も楽しく学べる必携ガイド&アンソロジー。
エーリズ王宮の筆頭聖女ソニアは、他の聖女に嵌められて仕事をクビになってしまう。しゃーないか、と王都で格安の診療所を開くことに。お客さんの笑顔が見られるうえにお金も稼げてラッキー!そんなことを考えて大好きなパンを食べていると目の前を通り過ぎた馬車から隣国の皇弟クラウディオが飛び降りてきて!?出張での治療を依頼されてテノラス帝国を目指すことになりー?規格外な治癒魔法が使える聖女ソニアの街角診療所、開店です!
大逆転後宮とりかえ伝、第六幕「絢爛豪華!金領」編、開幕。『ナディール王子殿下の、おなーりー!』金家領の港町、飛州。大陸中の財宝と美食が集まるその町に、隣国、西琉巴王国の第一王子がやってきた。金清佳、黄玲琳、朱慧月、三人の雛女が揃って国賓を出迎えるのだが…。『偉そうな女!弱そうな女!冴えない女!こんな雛女たちからもてなしを受けるくらいなら、部屋に籠もって昼寝でもしているほうがましだ』派手好きで浪費家なナディールは初対面から失礼連発。もてなしのすべてに難癖をつけて、出迎えの儀を妨害してくる始末!身内を虚仮にされた玲琳は、もちろん華麗な反撃に打って出る!しかしその裏では、大きな事件が密かに進行していて…。雛女の結束強まる第10巻!
本能のままにハーレムメンバーを増やす雑竜アレクは、ドワーフ族との戦争を見学する名目で、貴竜アナスタシアたちの故郷「北の大領地」へ遠征する。お父様・北の大領主の手厚い歓迎を受ける背後で、竜人たちは征服の時を待ちわび、開戦の合図である『雪解け』に備えていた。しかし、開戦直後に“巫女”フレイヤに打ち鍛えられた神鉄製のドラゴンスレイヤーが、竜人たちを壊滅の危機に陥れる。魔力を打ち消すその兵器により貴竜たちは次々と倒され、絶望が広がる中、アレクはドワーフ王へ立ち向かう!「貴方を殺し、僕が新たな支配者となろう!」力(と性)に貪欲な最弱竜人アレクの学園ハーレムライフ、第三弾!
闘犬として生まれたシュウガは、野蛮な人間たちから逃れ、ある島に辿り着く。 無人島─そこは狼、犬、猫が暮らす島だった。 出逢い 母の背中 友達 島の謎 老犬と鷲 遠吠え 冬 計略 対面 話し合い 仲間 哀しい遠吠え 謀反 命
コロナ禍に苦悩しながら、不器用に生き抜く主人公の物語。タイトル通り、激動するコロナ禍の中で、仕事にプライベートと波乱万丈を描く。「こんなことってあるの?」という場面が多々あり、途中主人公に対して、不信感や苛立ちを持つ場面もあるかもしれません……? 360頁を越えるボリューム感。必見! 充実の一冊です。 サラリーマン特有の、妬みやっかみに悩み、経営陣からの恐怖にも翻弄され……。途中、仕事ぶりが認められ、魔がさすこともあったが……(上り坂)。絶望的な別れなどで、うつ的症状を発症、心を悩ませ、どん底へと落ちていく(下り坂)。奇跡的な出会い、奇跡の再会、希望、溢れる愛……(まさか)。 人生は、紆余曲折さまざま……。中身の濃い、コロナ禍の生活はいろいろあり過ぎた……。 なんでこの期間に、さまざまなことが……。溢れ出る愛情は、彼を救ったのか?
いま話題の「全員が容疑者となり、自らの秘密を隠しつつ、手に入れた情報から犯人を見つけ出す」推理ゲーム、“マーダーミステリー”。 グループSNE/cosaicがKADOKAWAとタッグを組んだ「Mystery & Adventure Box」シリーズとして2023年1月に発売された『八月のタイムマシン』を小説化! 『ご町内のみなさま、おはようございます。本日は夏祭りの開催日ですーー』 町内放送が響く中、幼なじみである6人の男女が商店街にある喫茶店で数年ぶりに顔を合わせた。リーダー格の柏木琉青が言う。「今夜、直墨が殺される」 彼は同じく幼なじみである新堂直墨の死を目の当たりにし、彼の屋敷の地下にあるタイムリープ装置を起動し、12時間前である「今」へ戻ってきたという…… 舞台は携帯電話やインターネットが普及する前の地方都市。同じ過去を共有する若者たちが、「これから起きる幼なじみの死」を防ぐため、タイムリープをくり返すことで事件の真相に迫る! SFになじみのない方でも問題なく楽しめる青春ミステリー作品。ちょっとノスタルジックな世界観、輝いていた過去への郷愁などを、ぜひお楽しみください。
一族のはぐれもの王女・レオンティーヌは、実は前世の記憶を持つ転生幼女。母を亡くし、父は仕事ばかり…どうせ放置されるなら「大好きな本を読み尽くす」という前世の夢を叶えることに。いざ本を開くと、書かれている知識やスキルを習得する特別な力を持つことが判明!? その力を使って薬を発明したり、国を脅かす聖獣とお友達になったり、気付けば大活躍! さらに娘の評判を聞きつけた冷徹なお父様も何だか様子がおかしくて…「あれ? 嫌われてるどころか、溺愛されてましゅ?」 本が親子の愛を繋ぐハートフルビブリオファンタジー!
「発芽させるだけの魔法」を持つ出来損ないとして家族から冷遇されてきた公爵令嬢・ラシーヌ。ある日、婚約者の王太子と妹によって婚約破棄&追放を言い渡されると、思い切って家出を決行! 辺境伯領に移り住み、のびのびと暮らしていたら本来の才能が開花して…!? 培った知識と魔法で育てた植物で作った商品を売り出したところ、国内外から大反響! 瞬く間に話題となり、ラシーヌは辺境伯領にとって大きな存在になっていく。一方、王都で噂を聞きつけた元婚約者たちは彼女を捨てた過ちの大きさを知り…。落ちこぼれ令嬢が新天地で幸せを掴む、悠々自適なセカンドライフ!
「お前の顔はオレのタイプじゃないんだよ」--正妃候補として皇宮に呼ばれた公爵令嬢・セリーナ。皇帝の理不尽な理由によって正妃の座を妹に奪われてしまうが、セリーナは晴れやかな笑みを浮かべていて…?「承知いたしました、喜んでお受けいたしますわ!」側妃の地位を手に入れたセリーナは、気の向くままに別宮での皇宮ライフを送ることに。強要されない毎日、最高!…と楽しんでいたら、皇宮内で立て続けにトラブル発生!? 巻き込まれるのは御免ですが、私の平穏を脅かそうとするなら、多少のざまぁは構いませんよね? 捨てられ側妃の大逆転劇!
「お姉様、結婚を許して? 私たち愛しあっているの」--ある日いきなり妹に婚約者を寝取られ、婚約破棄を告げられた令嬢・クロエ。世のためと婚約者に魔法薬師としての手柄を差し出してきたが、彼らに裏切られ、多忙で家に寄り付かない冷血な公爵・グレンに嫁がされることに。「ひとりで平気。放置? 大歓迎よ」--逆にあんな男と結婚しなくて良かったと顔を上げたクロエは、最低限妻の役目を果たしながら、自由に生きることを決意する。今回は「世継ぎを設けるため」だけの愛のない結婚。2人は結婚式もないまま、初夜を迎えるが、グレンは思いもよらぬ行動にでてーー。 「貴女が笑っていると、俺も嬉しい」 新天地で自分の居場所を手にし、魔法薬師としても人々に支持されていくクロエ。一方、クロエを失った元婚約者たちは困り果てていて…。白い結婚から始まる、愛され逆転ファンタジー開幕!
遂に大型船の建造開始よ! なのにその矢先、王国の魔道具特許利権貴族グループ『賢雅会』が妨害に動き出した。彼らはゼンボルグ公爵家の力を削ごうとひたすら腐心してきた古参貴族。だけどゼンボルグ公爵家が『マリエットローズ式』の新機構を搭載した魔道具を売り出したものだから大慌て。だって素晴らしく画期的で、かつ世紀の大発明だから! でも妨害になんて負けないわ。 新たに4つの魔道具を作って、真っ向勝負してあげる!
チカラの悲劇を防ぐため、高校に潜入することになった風子と組織のメンバーたち。あこがれの学校生活を満喫する中、風子はビッグイベント「文化祭」を楽しみにしていた。準備に向けて張り切る彼女だったがーー!?
ままならず、愛おしい、たったひとつのこの体。 「早く年を取りたい」と願う23歳のミナイ。 ガタがきはじめた肉体に翻弄される42歳のソメヤ。 キャリーを押して歩く76歳の乙部さん。 ひょんなことからルームシェアをすることになった、ソメヤとミナイ。 噛み合わぬ日々を送る中、突然、ミナイから不思議な提案がなされる。 ーー「明日から、おばあさんになってみませんか?」 やがて本物の「お年寄り」である乙部さんも加わり、 年齢も性格も職業もばらばら、本来交わるはずのない女性三人の人生が絡まりもつれ、転がり始め……。 他者との交わりが、人生にささやかな灯をともす。 代わり映えしない日常を寿ぐ、小さなハレの日の物語。 【著者略歴】 青山七恵 (あおやま・ななえ) 1983年、埼玉県生まれ。筑波大学図書館情報専門学群卒業。2005年「窓の灯」で文藝賞を受賞しデビュー。2007年「ひとり日和」で芥川賞受賞。2009年「かけら」で川端康成文学賞を受賞。著書に『お別れの音』『わたしの彼氏』『すみれ』『めぐり糸』『風』『ハッチとマーロウ』『私の家』『みがわり』『はぐれんぼう』『前の家族』などがある。
コールセンターで派遣社員として働く関本環。両親はともに高校教師で、環は幼いころから厳格な父親の教えに従い生きてきて、38歳になった現在も夜9時の門限を守っている。 そんな環とは対照的に、両親に反発し自由奔放な妹の由梨は、離婚した夫との間に公彦という男児がおり、実家に戻ってパートとバイトを掛け持ちしながら暮らしている。環はそんな妹に代わり、公彦の世話をしているうち、居なくてはならないかけがえのない存在になっていた。 そんな時、由梨は両親と決別し、実家を出てマンションで暮らし始める。公彦の様子が気になり、両親が寝静まった後、毎夜のように妹のマンションを見に行く環だったが、由梨が公彦を置いて男と出かけ行くのを目撃してしまう。心配の果てに、環は以前父が放った「ある言葉」に突き動かされ、突発的な行動に出てしまいーー。家族というコミュニティーが抱える闇を露わにした問題作。 【著者略歴】 中西智佐乃 (なかにし・ちさの) 1985年、大阪府生まれ、大阪府在住。同志社大学文学部卒業。2019年、「尾を喰う蛇」で第51回新潮新人賞を受賞。著書に『狭間の者たちへ』がある。