2023年3月10日発売
『事件に好かれる子』と不名誉な認識をされつつある雨妹は、今度は街中で怪しい風貌の2人組に遭遇してしまう。皇帝に会いたいとただならぬ様子で訴えてくる彼らは、阿片騒ぎに関与している東国から逃げてきた要人のようで…?宮廷に身を隠すことになった2人ー奴隷のダジャと男装少女の静。静は雨妹の後輩として宮女を務めるが、幼さ故か、怒りや使命感に呑まれて生き急いでいるように見え…雨妹が人生2周目の先輩として、楽しい生き方を伝授します!
3羽のニワトリ(?)たちとの山暮らしを楽しむ佐野は、夏休みに山へのごみの不法投棄が増えるという話を聞き、不法投棄する者を抑制するためのイベント開催を思いつく。マムシ獲りで人気者になったニワトリたちと一緒に活動できる『ごみ拾いウォーク』は村の子どもだけでなく大人もこぞって参加!しかし、中には招かざる客もいて…?さらにお喋りになったニワトリたちに癒やされること間違いなしの摩訶不思議なスローライフ第2段!
辺境の王族として生まれ、幸福な結婚をした環璃は、突如たったひとりになった。広大な大陸を統べる燦帝国の次期皇帝を選ぶための籤、“皇后星”に選ばれたからだ。一族は皆殺し、産んだばかりの息子を人質に取られ、環璃は候補の王たちと寝るためだけに国々を巡る。絶望の淵に突き落とされた彼女が出会ったのは、触れた男を塵にする力をもつチユギという名の戦士だった…。女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは?破格のエンタテインメント巨編!
1億クレジットの賞金がレンに懸けられた第五回スクワッド・ジャム。濃務の中放り出されたレンは他の参加者に執拗に命を狙われ続けるも、なんとかフカ次郎やピトフーイ達との合流を果たす。しかし開始から1時間後、突如フィールドが外側から崩れていき、残ったのは直径3キロメートルの城だけに。辛くも崩壊から逃れたレン達だったが、シャーリーが放った炸裂弾によりピトフーイが死亡してしまう。様々な思惑が入り乱れるSJ5。決着の時が近づく中、待機所に送られたピトフーイが目にしたのは、新たに追加された特殊ルールだった…。
「かりんさま、何してるのかな」-最推しアイドル・鐘月かりんの「卒業」を半年も引きずる若手女性声優・仙宮すずね。そんな彼女の事務所に新人声優として現れたのは鐘月かりん、その人だった!突然の推し再供給に内心完全に浮かれつつ、表向きでは平静を装い、一定の距離を保とうとするすずね。だけど、かりんがぐいぐいと距離を縮めてくる!?かりんに利用されているだけ?まったく問題ないです!先輩と後輩の関係でいようと決めたはずが、アイドル時代から変わらない完璧なルックスに加え、意外な一面を見せるかりんを、次第に「ひとりの女」として意識することになり…。売れっ子先輩女性声優×元アイドル後輩女性声優が織りなす、ガールズラブコメ開幕!
魔王と勇者の最終決戦中、奥義の激突で生じた時空の歪みが二人諸共魔王城を飲み込みー飛ばされたのは遙か彼方、東京・豊洲のど真ん中!元の世界に戻ろうとする魔王と勇者。しかし空気中に魔力が無い豊洲では、隣町に引っ越しすらできない。謎の建築物の出現に怒る、地主の孫・結亜に即時撤去を迫られた魔王は、魔王城を9階建てマンションとして経営することを提案し、一ヶ月で満室にすると豪語するが…。『当マンションにお住いの人間共よ!どうして家賃が未納なのだ!!』怪しげな物件に集まった住民は、魔王も頭を抱える曲者揃い!住民の豊かな暮らしのため(?)魔王が奮闘する不動産コメディ、豊洲で開幕!
ここは人々が獣に還り自由と匿名を謳歌する“仮面舞踏街”。国が認めた唯一の“官製スラム”だ。『Beast Tech社』から流出した規格外の“怪物サプリ”は、街の在り方すらも変えようとしていた。“吸血鬼”の零士と“人狼”の月は新メンバー達と共に事件の真相を暴くため夜の街を駆ける。誘われる死人形の廃ビル。SNSで伝染・増殖する最悪の都市伝説ーそして。少年少女の前に待ち受けるは、未曾有の惨劇。怪物以上人間未満の彼らは、残された尊厳を守るために闘い続ける。超管理社会の歪みが産む最新の御伽噺ーオーバードーズ・アクション第二夜!
静岡県、修善寺温泉。その外れにある『願いの湯』を訪れていた一條ゆのかは少女と出会う。その少女の名はサピー記憶を失った異世界の魔女だった。「そもそも、『温泉』とはなんじゃ?」「温泉は、自分に『お疲れ様』っていう場所なんだよ」温泉を知らないサピと、温泉が大好きなゆのか。二人の出会いをきっかけに始まったほのぼの異世界交流。ゆのかの所属する温泉同好会も巻き込み、気づけば少女たちは温泉巡りをすることに。サピの記憶の手がかりを探しながら、温泉でほっこり至福の時。癒しの先に見える景色は、いつもより少し優しくて…。これは、マイペーハで元気なゆのかと、異世界の魔女サピによる、お風呂と癒しの物語。
横浜でのデート。琉実と付き合っていた頃にも行った思い出の場所。あの時と違うのは、今日は那織も一緒ということ。7月24日。今日は僕の誕生日。琉実と那織から誘われて、三人で出掛けていた。-幼い頃からよく知る家族同然の三人で。昔みたいに。だけど、この楽しい時間がもうすぐ終わるということを、僕は知っている。今日僕は想いを告げる。告白の結果はどうあれ、一つの恋が終わることだけは間違いがない。この関係が崩れてしまうことに、もう戻れないことに対して明確な恐怖がある。それでも僕は言わなければならない。君が、好きだから。
バカばっかりやってきた、最高の親友。買い物、映画、カラオケ、ファミレス、ゲーセン…エトセトラ、エトセトラ。夏には山を越えてホタルを見に行き、秋には駅前でストリートライブもやった。-叶うことなら今と変わらない五人組のままでいたいと願っていた。それぞれが濁った感情を内に秘めたまま。輝かしい青春に浸るふりをしながら。純也と秘密の恋愛関係を結んでしまった夜瑠。何も知らずに夜瑠に恋を伝えようとする新太郎。新太郎に協力するふりをしながら己の恋の成就をたくらむ火乃子。不穏な空気に孤独感を深める青嵐。そしてすべてが破局に向かおうとする中、ただ一人純也だけは元の関係に戻るために抗おうとしていた。秘密の恋の物語、完結編。
四年生への進級を控えたオリバーたち。恒例の長期休暇に、彼らは仲間の故郷への帰省旅行を計画した。剣花団のメンバーにテレサとマルコを加え、連合各国を巡る船旅が始まる。旅先でキンバリーの面々と遭遇しながら、やがてカティの故郷、連合北方の湖水国へと到着する一行。広大な森林と無数の湖、人里の間近に息づく湖竜、本来の姿を保ったままの亜人種の集落ー数々の光景が彼らを圧倒する。そんな中、逗留先のアールト家では、異端が絡むカティの両親の過去を知ることになる。旅は進み、一行はシェラの実家、大英魔法国南部の旧家マクファーレン家を訪れる。シェラの母の豪快な性格に振り回されながら忙しなく過ごす中、彼らは一風変わったケンタウロスと出会いー。
オリバーたちが入学する五年前。魔法使いの家に生まれながら落ちこぼれと蔑まれた少年・ゴッドフレイの人生は、ひとつの報せによって一変する。失敗だらけの受験行脚で得たひとつきりの合格通知。それは「魔法使いの地獄」と称される名門キンバリー魔法学校のものだった。初歩の呪文ひとつ満足にこなせない状態で入学したゴッドフレイ。当然のように授業では爪はじきにされ、他の生徒たちからは笑いものにされる日々が続く。が、唯一の癒しである友人カルロスの窮地に直面したその瞬間から、彼の状況は大きく変わり始めるー。後に生徒最強と謳われ「煉獄」の異名で呼ばれる男。これは若き日の彼とその仲間たちがキンバリーで駆けずり回った灼熱の日々、青春の記録であるー。