2024年8月26日発売
塔のある図書館にて塔のある図書館にて
「科学」に不信を抱き大学を休学した池田哲のもとに、かつての同級生・藤崎雪葉が訪ねてきた。彼女は池田に一本の鍵を預け、謎を解いてほしいと頼んで去る。謎がある場所は「桂の森図書館」-雪葉の祖父が建てた、時計塔のある図書館だった。時空を行き来しつつ謎を解く時、喪失と再生の物語が始まる!
英雄と悪党との狭間で英雄と悪党との狭間で
終末感漂う近未来。家族を失った少女は異人種と出会い、共同体の“外側に存在する世界”で新たな価値観を知り、肉体的にも精神的にも成長をしていくが…。サマセット・モーム賞受賞の女流作家が壮大なスケールで描く“形而上小説”、原作発表から55年の時を経て初邦訳!
不審人物 故人 自叙伝不審人物 故人 自叙伝
激動の時代のバルカンで、諷刺と喜劇で鋭い批判精神をふるった作家ブラニスラヴ・ヌシッチー官僚制度を揶揄するゴーゴリものの喜劇『不審人物』、姓とアイデンティティの関係を問う晩年作の喜劇『故人』の本邦初訳二篇と、作家の人生喜劇を綴った「自叙伝」を収録。