著者 : やすも
中学二年生、夏休み。あの村で僕、荻原出海は仁科美音と出会った。望んでいたはずの静かな夏とは違う、騒がしくて賑やかな日々。入道雲、打ち上げ花火、夜空に輝く天の川。あの夏のぜんぶの景色に君がいた。あのときの僕は、この一瞬が永遠に続くと思っていた…けれども時間は未来への一方通行で、やり直しなんてありはしない。だからこそ、僕は未来へと走り続ける。どれだけの時間が過ぎていっても、どれだけの距離が離れても、もう一度君に会いたい夏があるからー。第10回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作品。
学園中が活気づく、クラス替えシーズン。しかし監獄学校は、絶望へと突き落とされた。突如、何者かの手により種族英雄たちが解き放たれ、学園は瞬く間に戦火に包まれる。不死の呪いを持つ種族英雄と戦い、生徒は次々と傷つき、王女であるニアは誘拐されてしまう。そして無情にも、地下最奥に封印された“災厄の巨人”までもが動き出しー。これは勝率0%の、絶望的な戦い。しかし、クレトは過去の因縁を断ち切り、学園を守るために最大の敵に挑む。衝撃の真実が明かされる、興奮最高潮の第三巻!
幻夢境界での戦いを経て、妹のアリスを取り戻したハルキ。あいかわらず好意を隠そうともせず迫ってくるアリスに苦笑しつつも、平和な日々を送っていた。だが、日常はふたたび崩壊する。ハルキが幻夢境界で遭遇し、戦った敵ー奇獣たちが、現実世界にも現れるようになっていたのだ。幻夢による現実への侵食。やがて訪れるであろう、神に等しき力を持つ個体ー“侵食体”の襲来。そしてそれは、幻夢境界と現実世界、双方の崩壊をもたらすものだった。ハルキたちは“七碩罪”の協力のもとに、破滅に立ち向かうが…!?「-貴方がたには、我々の神を、殺してもらいたい」“もう一つの東京”が舞台のバトルアクション、セカンドステージ!
監獄学校の危機を救ったクレト。ニートだった彼も、門番として仕事に慣れてきた矢先ー突然、身体が小さくなった。彼の監督役である羽人族の指輪生・ジリアからは、ブラコンチックに普段よりも“良い子良い子”と可愛がられる始末。そんなドタバタの中、監獄学校に一人の“腕輪生”がやってくる。「彼女は死んだはずの、幼馴染です」謎の来訪者は、はるか昔にいなくなってしまったはずのジリアの親友でー。監獄学校に潜む巨大な魔物や、地下牢に封印されていた種族英雄が復活!熾烈なバトルも注目の第二巻!
藍条ハルキは、ある日、新型ゲームのモニターに選ばれた。どうやらそのゲームは、彼の行方不明の妹・アリスに関係しているらしい。アリスの手がかりを求めて、“ゴシックデバイス”と呼ばれる指輪を手に、ヴァーチャルリアリティゲームの世界に飛び込んだハルキ。そこで彼が出会ったのは…同じ学校の少女・神楽坂綾祢だった!ハルキは彼女とともに、ゲーム内で冒険を繰り広げることになる。どうやらこの事件の背後には、電脳空間を陰で支配する“七碩罪”と呼ばれる七人のメンバーの存在があり、しかも綾祢の姉がかかわっているようで…!?“もう一つの東京”を舞台にしたバトルアクション開幕!