著者 : 人間六度
「-人生は、ゲームとは違いますよ」進路相談でそう担任に告げられて散々な気分のあの日、私は出会ってしまったんだ。不思議なイキモノ「ワンダー」を倒すクエストに夢中なあなたと。一瞬で運命を感じ、無理やりクエストに参戦!こうしてついに、私の代わり映えしない日常に胸を躍らせるトンデモない冒険の幕が上がる!陽キャと陰キャ。正反対な2人がぶつかり合い、手を取り合う時に見つかる、「本当の自分」とはー。ショウタイムの始まり始まり!
学校なんて大人たちの都合のいい目盛りを教えるだけの場所だと思っていた。だけどテラと出会って、たくさん一緒にクエストをクリアして、初めて2Pができたと思った。そして僕はテラのことをちゃんと知りたいと思ったんだ。それなのに、初めてのゲーセンデートの日、テラは僕にこう言った。「あなたは、私と一緒にいるべきじゃない」不思議鳥が空飛ぶ世界で、スットンキョウでサイキョウな僕らが見つけた、「本当の自分」。トンデモない冒険の果てに、笑顔はあるのか!?
500年を超える悠久の時を生きてきた不死身の床無くん。平成の終わり頃、髪結いを生業とする彼と出会い、一瞬で恋に落ちた真昼は、奇妙な「十の掟」を交わす。それは二人がうまく付き合っていくための大事な約束だという。第一の掟「掟ヲ守ル事」、第二の掟「姓デ呼バヌ事」…。煌めくような日々の経過と共に明かされる掟に秘められた真意と、床無くんが古から見送ってきた幾つもの人生。しかし、第九の掟がもたらしたのは残酷な運命だったー。これは、永遠に残る愛の形。
ある夏の夜、文学部一年の埋夏樹は、芸術学部に通う岩戸優紀と出会い恋に落ちる。いくつもの夜を共にする二人。だが彼女は「きみには幸せになってほしい。早くかわいい彼女ができるといいなぁ」と言い残し彼の前から姿を消す。もう一度会いたくて何とかして優紀の実家を訪れるが、そこで彼女が「冬眠する病」に冒されているのを知りー。現代版「眠り姫」が投げかける、人と違う事による生き難さと、大切な人に会えない切なさ。冬を無くした彼女の秘密と恋の奇跡を描く感動作。第28回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞。