著者 : 冬杜絵巳子
クィ-ラとどろぼう鳥クィ-ラとどろぼう鳥
花の都ラグーザで、城主ジークムント公より寵愛をうける騎士クィーラ。雅な姿態と艶やかな黒髪、そして両性体という秘密を持ったクィーラが出合う困難とは。まだ成人まえのクィーラが、都じゅうを捜した腕輪とは…(表題作)。城主ジークムントの渇望とは(『甘いあやまち』)。クィーラの不思議な旅(『朧姫』)。セルダム剣士ゆえふりかかった困難と、クィーラの挑戦。「クィーラの花冠」中編集。
もう一人の魔性もう一人の魔性
花の都ラグーザで、騎士団の一員となれたヴァイス。美貌の剣士クィーラと城主ジークムント公との三者三様の三角関係をなんとか切りぬけ、“修業の旅”へと、ヴァイスとクィーラは出立することとなるが…。途中、もう一人の両性体の少年と出会ったことから、彼らの旅は、思わぬ方向へ。雅びな肢体と艶やかな黒髪のクィーラと、元盗賊団の一員という過去を隠してラグーザの騎士となったヴァイスの“剣と愛”の物語。
翡翠色のためらい翡翠色のためらい
花の都ラグーザで、騎士団に志願したヴァイス。城内で見かけた美貌の剣士クィーラの従者として、見習い期間をなんとか切りぬけるのだが…。新たな災厄が。雅びな肢体と艶やかな黒髪のクィーラには両性体(セルダム)という秘密があった。クィーラに魅かれ、城主ジークムントにも対抗しようとするヴァイスのまえに、かつての盗賊仲間が現れる。そのうえ、ラグーザを狙う隣国の不可解な動きまで出現して…彼らの運命は。
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