著者 : 吉田健一
地球外少年少女(前編)地球外少年少女(前編)
日本製宇宙ステーション「あんしん」。地球への移住のため、ステーションでリハビリを行っていた月生まれの少年・登矢と、その幼馴染・心葉は、初めての宇宙旅行に地球からやってきた子供、大洋、美衣奈、博士とともに、ステーションと彗星の衝突事故に巻き込まれてしまう。大人たちとはぐれ、ネットが切断された閉鎖空間。そのなかで子供たちはときに反発し、ときに助け合いながら、減圧、EVE(宇宙遊泳)、マイクロマシンの暴走と様々な困難に立ち向かう。『電脳コイル』から15年ー。磯光雄監督の新作アニメーションを完全ノベライズ。
地球外少年少女(後編)地球外少年少女(後編)
ようやく大人たちと合流を試みる子供たち。しかし事故の全貌を知り呆然とする。商業彗星が破片を撒き散らしながら地球や「あんしん」に衝突しようとしていたのだ。それは殺処分されたはずのAI「セブン」の計画の一部だった…!セブンの復活を恐れるUN2.1からも攻撃目標と定められた子供たちは、ダッキー、ブライトと協力し、彗星と接続を試みるが、その最中で心葉のインプラントの寿命が迫る…!はたして登矢は彗星の落下を食い止め、心葉を助けることができるのか。子供たちの「未来」の行方はー。
ひとりぼっちのソユーズ 君と月と恋、ときどき猫のお話ひとりぼっちのソユーズ 君と月と恋、ときどき猫のお話
幼いころに出会った外国の女の子ユーリヤ。彼女は僕にとって特別な女の子で、小さな世界の女王だった。彼女は僕を「スプートニク」と呼び、二人で月を見上げて、国境のない静かな世界に憧れた。そんな僕たちも、少しずつ大人になっていく。やがて彼女は気づいてしまった。自分が特別ではないこと、けれどみんなとは違うこと。そして彼女の抱える病が、宇宙への夢を閉ざしていることに。だから、あの月の綺麗な夜ー僕は思ったんだ。僕が君を月に連れて行くんだって。もう君を、ひとりぼっちにしないために。
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