著者 : 喜久田ゆい
母国へ戻ると決意したルピアだったが、過去を悔い献身的に愛を捧げてくるフェリクスと過ごすうちに、自分の気持ちが分からなくなる。そんな折、6年ぶりに王が出席する王宮舞踏会が開かれた。そこで王弟ハーラルトがルピアへ向ける恋心を、「虹の乙女」ブリアナに知られてしまいー新たな波乱の予感!?さらには『虹の女神』とルピアの関係や、フェリクスのやり直しの提案など、新たな事案も次々に勃発!
10年という長い年月をかけ、フェリクスへの恋心を捨て去りようやく目覚めたルピア。しかし以前とは異なり、ルピアに恋焦がれ、過保護なまでに世話を焼くフェリクスに戸惑う。過去を悔い、今度こそ誰よりも幸せにすると誓うフェリクスだったが、同じ想いを返せないルピアは結婚を解消し祖国へ戻ると告げる。そんなすれ違う二人のもとへ、フェリクスの弟・ハーラルトが帰国。美しい青年に成長したハーラルトは、結婚当時のフェリクスそっくりでールピアをめぐってフェリクス相手にまさかの宣戦布告…!!?誤解のち激重溺愛!
世界にただ一人の魔女であるルピア。彼女が身代わりとなってくれたおかげで一命をとりとめたフェリクスは、ルピアの一途な愛を理解し、彼女に対して誤解していたことを激しく後悔する。しかしルピアはいつ目覚めるとも知れない深い眠りについたまま…。そんなフェリクスのもとを、ルピアの母国から彼女を取り戻しにある人物が訪れる。そしてついにルピアが目を覚ました時、彼女が発した衝撃の言葉とはー誤解のち、激重溺愛第2幕!
『相手の怪我や病気をその身に引き受ける』魔法が使える、世界でたった一人の魔女ールピア。でも、そのことは秘密。念願叶って初恋相手であるフェリクス王と結婚することになったルピアは、彼のことを一途に想い、フェリクスもまた彼女に魅かれていく。しかし、ある誤解から、フェリクスは彼女が裏切ったと思い冷たくあたってしまう。ルピアはそんな彼の命を救い、身代わりとなって深い眠りについたーその日から始まる長い長い片想いで、息も絶え絶えになった夫が、これでもかと妻を溺愛する物語。