著者 : 宇佐楢春
忘れえぬ魔女の物語2忘れえぬ魔女の物語2
理不尽な世界に幾度も抗った十月五日は過ぎ、わたしと未散が望んだ日々がようやく訪れた。互いにかけがえのない存在と認めつつも、あと一歩踏み出せない関係が続く毎日。心地よくも、もどかしい関係を変えようとしていた頃、友達の深安さんがトラブルを持ち込んできて…。「相沢、演劇部に助っ人できてくれ」かんたんな仕事だったはずのその依頼は、これから起こる事件の前触れでーこの時わたしはまだ知らなかった。すでに魔女の呪いは世界に形を変えて伝染していたことを。恋と友情を知ったわたしと彼女の、不器用な想いにまつわるすこしフシギな物語、第2弾。第12回GA文庫大賞金賞受賞作品。
忘れえぬ魔女の物語忘れえぬ魔女の物語
今年進学した高校の入学式が三回あったことを、選ばれなかった一日があることをわたしだけが憶えている。そんな壊れたレコードみたいに『今日』を繰り返す世界で…。「相沢綾香さんっていうんだ。私、稲葉未散。よろしくね」そう言って彼女は次の日も友達でいてくれた。生まれて初めての関係と、少しづつ縮まっていく距離に戸惑いつつも、静かに変化していく気持ち…。「ねえ、今どんな気持ち?」「ドキドキしてる」抑えきれない感情に気づいてしまった頃、とある出来事が起きてー。恋も友情も知らなかった、そんなわたしと彼女の不器用な想いにまつわる、すこしフシギな物語。第12回GA文庫大賞“金賞”受賞。
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