著者 : 小川淳次郎
吸血鬼四姉妹の次女タチアナを撃退したアーニャは夢を見た。ニホンから来た巨漢・亀楽神楽がいなくなってしまう夢だ。そんなある日、皇女イリーナが吸血鬼姉妹の三女マリアを従えて本国から検分に来るという。神楽をひと目見てすっかり気に入った皇女イリーナは目をキラキラさせてこう言った。「あの人、カメラカグラを私にください!」時を同じく吸血鬼タチアナは海獣ワイーガー再戦を誓うアポロとともにこのモルニアの地に攻め込もうとしていた。2体の怪獣を迎え撃つカメラカグラだったが肝心のアーニャの様子がおかしい…。果たして神楽たちの運命は!?
見知らぬ丘で目が覚めて、目の前の少女にいきなり「こんな人間は呼んでいない、私が呼んだのは大怪獣だ」と全否定された高校生・亀楽神楽。身長2m50cm&体重220キロのどこにでもいる高校生とは言えない彼に、少女は自己紹介をする。「私の名前はアーニャ。稲妻姫の称号を持つ吸血鬼である!」少女に首筋を噛まれた時から、神楽の運命は大きく変わることになる。右も左もわからぬ異世界で稲妻姫の奴隷となりながら、神楽は薪割りや盗賊退治など徐々にその生活に慣れていく。しかしアーニャの稲妻を喰らうたびに彼の巨体は、新たな“力”に目覚め始めていき!?
異様な3人組がやってきた。1人は超巨漢、1人は顔全面包帯に着流しの日本刀男。そして最後に赤いライダースーツを着たサングラスの女。一見して異様なその3人組こそ、魔女の国アルカディアから遣わされた刺客。一方、零次たちは自転車屋“ほんだや”に向かっていた。その店主こそが、彼らの力になってくれるかもしれない魔女姫らしい。しかし現れたのは大柄なメイド姿の奇妙な女の子。これは一体?!躊躇する零次たちの前についに3人組が現れ、“ほんだや”は木っ端微塵に。乗り手のない路上の車が一斉に零次に襲いかかり、避けたところを日本刀が狙う。零次も銃器で応戦するが、深いダメージを受ける。果たして“魔女姫戦争”の勝者は一体。