著者 : 山都エンヂ
レギオン(2)レギオン(2)
矢島葵が蔓延する“眠り病”にかかる。断続的な眠りの合間に、錬金術師の物語を交換することによって彼女と交流を深める徹だが、やがて容赦なく“その日”はやってきてー。火竜隊の隊長となったトールは、一人で複数の人格を認識し、それによりいくつもの「騎体」を操る“レギオン”となっていた。“異海”との決戦に臨むトールだが、本来の人格に揺らぎが生まれー。境界があいまいになっていく「ぼく」と「おれ」。溶け合っていく二つの世界。すべての謎が明らかになるツインワールド・ストーリー完結。
レギオンレギオン
ぼくー風見徹は図書室で一冊のノートを拾った。その持ち主は美人だけどクラスで孤立している矢島葵で、中には不思議な物語が綴られていた。世間では奇妙な“眠り病”が流行しはじめ、同時に葵の物語に変化が訪れる。そしてぼくは世界に徴かな違和感を覚えはじめるー。おれートール・カザミは“異海”に唯一対抗できる兵器“騎体”を操る騎士になった。“眠り病”をもたらし世界を侵食する“異海”と戦ううちに、おれは自らの過去に疑念を抱きはじめるー。交錯する「ぼく」と「おれ」、そして二つの世界の繋がりとは。杉原智則が贈るツインワールド・ストーリー。
PREV1NEXT