著者 : 岩橋久梨江
「中学のクラス会の幹事をやってくれないか」あたしたちの女子高の前で、彼が待っていた。1年ぶりに会う昌之。頭がよくてクラスの人気者だった。おとなしいあたしが、思いきってラブレター出したこともあったっけ。あきらめてた恋だけど、これってチャンスよね。ところが会計係のペアを組んだのは、昌之にケンカをいつもふっかけていた昭介。2人でいると、不良たちに囲まれてみんなの会費を奪われてしまった。どうしてこうなるの。
水晶のパワーが、あたしと啓太の恋をかなえてくれた。でも、彼は高校野球で人気No.1選手。クリスマスというのに、猛練習でデートもできない。そこへ届いた彼からの手紙には、「ふたりだけのイブを」のメッセージと、ホテルの宿泊券が。わぁお、大胆!揺れる心のまま出かけたあたしに迫ってきたのは、啓太じゃなくて、ダイヤの魔力を操る美青年。邪悪なダイヤの力が、クリスタル戦士の天敵だったなんて。負けないで、あたしのパワー。
遠い昔-地球が生まれたころにできた水晶の力が、恋をかなえてくれたらステキでしょ。たとえばその相手が、高校野球で人気No.1の啓太だったら?グルーピーたちを遠くから見てるだけのあたしに、魔法の水晶が重大な秘密をそっと教えてくれたの。彼の命が何者かに狙われているってことを。このピンチから彼を救えるのは、あたしでけ。恐怖と対決する夢見に、勇気をください。そして、2人の距離が1センチでも近づきますように…。
サッカー部のヒーロー・憧れの弓田くんが大歓声をあびてるころ、あたしは宝探し部なんてとこで、部室の大そうじ!部長のノボルは伝説ばかり追っかけてるし、部室はゴミの山。秘宝を探しに出かければ、親友の紅子が、“失恋姫”の霊にとりつかれちゃって、さあ、たいへん!紅子をもとにもどす方法は、ただひとつ。あたしの恋が実ること!ノボルが見つけた秘宝の指輪に願かけたけど、本命の弓田くんには通じない。どうしよう?
スカートのひだ24本なんて、かわいいほう。交通ルール厳守の廊下には信号機までついてるし、父親や兄弟と町を歩いていても不純異性交遊で停学!私たちの学校は、おそろしい校則ずくめ。だけどルールでしばられるのって、案外ラクなのよね。そんななかで私が応援してるのは、生徒会長のタケル。ところが、彼のハートを狙って、お金持ちお嬢さまが、副会長候補に。みんな、買収されないで、私、佐藤成子、副会長に立候補します。
超能力にもいろいろあるけど、私が好きなのは、だんぜんテレポーション。そう、瞬間移動ね。人気バツグンのアイドル歌手に乗りうつることだって、できるんだから…。私、みなも、15歳。超能力研究家のパパの実験室で、幼なじみの沖也、ハンサム宗彦と、3人そろったとき、不思議な体験がはじまったんです!ハッと気がついたら、私、熱狂のステージの上。スリルと事件は大観迎だけど、ホントの自分に戻れなくなっちゃった!
海ぞいの道は、南からの風。鮮やかなウエア、すらりと伸びた脚がひた走る。それガ、道介だった。私、沓子の視線は、それからずっと彼にクギづけ。ところが、外国育ちでカッコいい彼に、女の子たちが黙ってるわけない。美人の明世は、色っぽく迫るし、秀才めぐみもチエをしぼってアプローチ、とくれば、人マネだけが得意の私じゃ、出番がない!彼の才能も、秘密トレーニングも、知っているのは私だけなのに。どうるすの、沓子!
親友は、なぜか美人ぞろい。いつも、ソンばかりしている小巻が、初めて恋をした。その相手は、人気バンドのボーカル・ブルー。だけどやっぱり彼だって、美人の陽子にベッタリ。小巻にチャンスは、ないのか。
あたしは水波かすみ。頭のてっぺんからつま先までピッカピカのエステティック。あかねは髪もボサボサ、服もヨレヨレのきたなーい双子っこ。あんなことしてたら男の子だって近づかない。あたしには夢のような未来がと思っていたのに、どーして、どーして?うっそオ、信じられない!あかねに恋こがれる美少年登場。あたしにはモップ頭の竜介がくっついてくるだけなんて。こんなの、アリ!?エーイ、めざせ!恋の逆転勝利。