著者 : 幹
“人生に必要なことは童話が教えてくれる”。自他とも認める童話オタクの幸也は改変・改訂版のすべてを読破したいと、時間があれば図書館や書店に足を運んでいた。そこで呼び寄せられるように手に取ったのは『長靴を履いた猫』。何度も読んでいる作品が、その本は特別だった。そこから登場人物のオーガが現実の世界に飛び出したのだ!オーガは幸也に襲いかかり物語の結末を変えようとするが、それを阻止するべく、猫耳少女…同じく本から出てきたネコが幸也を守ろうとする。彼女は幸也を主人(公)とし、身を守ることを約束、暴れるオーガを本に戻そうと街へ出向いた。しかし、二人を待っていたのは別の作品の登場人物・桃太郎で!?
京都の夏。萌、咲、ミサの女子高生トリオは祇園祭で賑やかな街をいつものように巡る。陸上部の咲はインターハイを控え、後輩と記録を争っているのだと張り切っていた。一方、夏休みに入ってから付き合いが悪くなった澄が年上男性と一緒にいるのを目撃する三人。友達が大人になっていくのを少し寂しく思う萌だったが、幼馴染みの三人はいつも一緒だよと誓い安堵した。そんな矢先、咲とミサが大喧嘩!?肝試しでお化け役を任されたとき、咲から借りた大事なお守りをミサがなくしてしまったのだ。咲はLINEも既読スルーだし、澄は三角関係で泥沼!?夏は事件が盛りだくさん、それらを解決するのは京都の不思議な存在と女子高生の友情パワー!
連休直前に送られてきた『京都・パワースポット巡り』の案内。写真撮影が好きな太秦萌は幼馴染みの松賀咲と小野ミサと、このイベントで思い出作りをしようと考えた。パワースポットを巡りきると願い事が叶うというのにも心惹かれていたが、今まで三人で市内観光をしたことがなかったのだ。張り切る萌の前に、イベントの案内役だという自称“精霊”の都くんが現れた。萌たちは都くんに色々な意味合いで妖しい巫女の元へと連れて行かれる。巫女はイベントの本当の目的を語り始めた。これはいくつかの試練を乗り越えなければならない神聖な祭なのだと。果たしてどんな苦難が待ち受けているのか…!?元気ハツラツ★ガールズストーリー!!
神を創生する千早計画ーまだそれは未知であり開発途中であるが、手にすれば世界を操る可能性を秘めていた。それを封じた宝珠は星宮市で保管されていたのだが、ある人物が宝珠を盗み出そうとする。その人物に雇われたのは桁違いの霊力を操る霊能者達。万能な天剣を持つ八雲でも歯が立たず致命傷を負い、やすやすと宝珠を渡してしまうことに!皆が苦戦していた犯人確保に加わったのは、家出した八雲を捜し追いかけてきた妹の茜。彼女は兄と違い才ある剣豪だったが、謎のロシア美女の手に落ち、窮地に追い込まれる。神を創生し操る千早計画の全貌、そして茜の正体とは!?神を殺めるミッションを課せられた、アクションファンタジー第2弾!
神務省に所属する退魔官の八雲は神・アマテラスの命を受け、新任の美少女・聖と共に星宮市で起こっている事件について隠密捜査を行うことになった。星宮市は霊能特区と呼ばれる地であり、そこにある星宮学園は霊能者養成機関でもある。二人はこの学園に編入し事件の裏にいる者を探ることが任務なのだが…。そうそうに正体がバレ、皆の注目の的となってしまう。おかげで学園を統治している生徒会長の宝生と副会長の土門に目をつけられ、八雲たちは追い詰められていく。一見、明るく穏やかな学園だが、その裏に隠された真実とは!?能力者の力を集める魔物の正体とそれを操る者の本当の目的は…“神”を求める人々の闇が、街を覆い尽くしていく!
黒須神社から去ったと思われていた神・ククリ媛が真人の前に現れた。彼女はある理由から神力を失っていただけで、ずっと真人や千鳥のことを視ていたという。神力を取り戻し復活したいと願うククリ媛を想い、真人は復活のための祭りを開催することを決意するが、ククリが力を取り戻せば真人は神の力を捨て自分の元を去るのではと千鳥の心は揺れる。祭りの準備を進めていくごとに見えてくる、黒須神社とククリそして千鳥の秘密…。同時に大事な祭りを妨害するかのように現れた謎の影が街を襲う!その正体は、厄神よりもやっかいな生きた人間の念…影の出現とククリ媛の出現に関係はあるのか!?第2回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”作品完結編!
突然神になった真人は巫女の千鳥の力を借り、厄神だったウツロを福の神に変え、桜丘市は平穏な日々を送っていた。ある日、稲森天満の神である朱理が黒須神社に乗り込んできた。「どちらがこの街のマスコットキャラに相応しいか、勝負しろ!」と。単なるキャラ位置争奪戦を挑みに来たのかと思いきや、“ウツロに食べ物を与えると幸せになる”という噂への忠告が目的でもあった。新たな福の神は幸運と同時に、新たな禍も呼び寄せていたのだ。桜丘市の神たちが集まり、この難を回避しようとするが!?禍の影響を受け危険な状態に陥るウツロだが、それは彼女に術をかけた真人たちと街の危機でもあった!第2回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”受賞作第2弾。
ただの高校生だった真人が突然神になっていた。そこに現れた下級生の黒須千鳥は「我が神社の神となってください」と彼に懇願する。千鳥は黒須神社を守る巫女だった。何の取り柄もない自分が力になれるのならばと話を引き受け、神の仕事を始めるのだが…。なんと、神の仕事はポイント制になっていて、貯めれば貯めるほど位が上がっていくシステムだった!どこかの商店かよ!?参拝客のお願い事を叶える仕事から、土地を守る仕事まで。他の神とのいざこざも絶えず、神さまの仕事は意外とハード。そんな中、街に禍をもたらすという疫病神が現れる。倒せば高得点を貰えると燃える千鳥だが、真人は…。第2回講談社ラノベ文庫新人賞“大賞”受賞作。