著者 : 持田冥介
ノイズ・キャンセル(1)ノイズ・キャンセル(1)
高校入学を控えた春休み、草は不思議な美術館に迷い込む。「けしてヘッドホンを外してはならない。バッテリーが切れる前に受付に戻る事」幾つもの奇妙なルール、完全無音の青の世界、壁一面に飾られた変な絵。まるで水中の迷宮みたいな館内で出会った少女・綾乃と筆談するうち、草はここに人の正気を失わせる異様なノイズが満ちていると気づきー。だが、他人のヘッドホンを奪う男の出現で一変。はりつめた緊張と疑心暗鬼のなか、男の放った悪意のゲームに巻き込まれていく。
僕たちにデスゲームが必要な理由僕たちにデスゲームが必要な理由
生きづらさを抱える水森陽向は、真夜中、不思議な声に呼ばれ辿りついた夜の公園で、衝撃の光景に目を見張るーそこでは十代の子供達が壮絶な殺し合いを繰り広げていた。夜の公園では、殺されても生き返ること。ここに集まるのは、現実世界に馴染めない子供達であることを陽向は知る。夜の公園とは。彼らはなぜ殺し合うのか。殺し合いを通し、陽向はやがて、彼らの悩みと葛藤、そして自分の心の闇をあぶりだしていくー。“生きること”を問いかける、衝撃の青春小説誕生!
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