著者 : 日日綴郎
「先生があたしを変えたんだよ」地味で暗い国語教師の私に、カーストトップの生徒、上原メイサは今日も告白してくる。『教師として、あなたの想いには応えられません』「女としてじゃなく教師として?じゃあ卒業したらいいってことだね」「ね、先生。今度デートしようよ。服選んであげる」『上原さんも懲りないですね』-なのになぜかクリスマスはふたりきりで過ごし、ひとつのベッドで眠って、手首へのキスを受け入れて、彼女から連絡がないと不安になる。認めてはいけないのに。境界線を軽々飛び越えてくる7歳も年下の教え子に、どうしようもなく惹かれていることなんて。生徒×教師の歳の差ガールズラブ。
動画制作に命を捧げながらも、とある事件がきっかけで大炎上してしまった真咲。起死回生を狙う彼女が出会ったのは……超人的な能力を持つ吸血鬼の女の子だった! 話題沸騰のオリジナルアニメをスピンオフ小説化!!
学校一モテると言われながらも、実は童貞という秘密を抱える少年・隼。彼に初めてできた恋人ーそれは長い片想いの相手にして、学校一“ゆるい”と噂の少女・日和だった。しかしー実は彼女も秘密を抱えていた…『未経験』なのである。「あ、ブラのホック、外れちゃった…留めてくれる…?」お互いに見栄を張ったデート中も、抑えられないドキドキ。「え?…ら、ラブホ?行くの?べ、別にいいけどさ」強がりやハプニングが、ふたりの心の距離を近づけていく。「その、最中に、私の名前を呼んでほしいなって…駄目?」これは、ふたりが『初体験』を迎えるまでの87日間の物語。
藤森高校ラグビー部主将の原田伊織。高校三年間の集大成として全国大会出場を目指し練習に励んでいたが、クラスメイトで藤森高校でも有名な美少女・瀬尾小春とふとした拍子に目が合うことに気がつく。母親からもゴリラと言われるような伊織と接点はなく、不思議に思っていた伊織だが、ある日小春に呼び止められる。 「あ、あのね原田くん。……わたしと一緒にお弁当……食べない?」 とまどいながらも浮かれる伊織だが、いざ小春の作ったお弁当を食べてみるとーー衝撃的に不味かった。だけど、小春の作る料理が不味いのにはある理由があってーー? 第10回講談社ラノベ文庫新人賞<佳作>受賞作、登場!
『見惚れる』『圧倒される』『中毒性がある』『心奪われる』彼女の描いた絵を見た誰もが抱く感想の数々は、画家を志す高校生の俺にとって、喉から手が出るほど欲しいものだった。何を描かせても“天才”と称される、芸術少女・柏崎侑里。「ただ顔を見に来ただけ。絵は、描きたいときにしか描かない」一番近くて一番遠い場所にいる、俺の幼馴染だ。ある日から絵を描かなくなった彼女の影を追い、俺は絵筆を振るい続ける。「何度だって描いてやる。才能を言い訳に、諦めたりはしない」侑里に再び絵を描かせ、俺の絵で彼女を見返す、その日まで。これは、青春を絵筆に捧げた凡人が“天才”に挑む物語だ。第34回ファンタジア大賞“橘公司特別賞”受賞。