著者 : 桜あずさ
フェアリ-ム-ンライトフェアリ-ム-ンライト
3年間ただみつめることしかできなかった阿部君が長崎へ引っ越してしまう。もう逢えなくなるってわかったとき…あたし、ありったけの勇気をかき集めてお願いしたの。“毎晩9時、お月さまを見上げてください”そして、あたしは阿部くんのことを想いながら、毎晩、月を眺めて過ごしていたの。内気なあたしは、電話することもできなくて…。お月さま、こんな想い、彼に伝えて…あたし、阿部くんに逢いたい…。
フェアリ-メモリ-フェアリ-メモリ-
幼馴染みの義之くん…、ちいさい頃、あたしが引っ越しをしてしまったので,ずっと離ればなれだったけど…、高校で再会することができたの。でも、超、噂の人気者になっていた義之くん…。あたしのことなんて、覚えていてくれないみたい。あたしは彼のこと、ずっと忘れられずにいたのに…。“想い出”の中だけじゃなくて、“今”のあたしのこと…気づいて!
フェアリ-ダイアリ-フェアリ-ダイアリ-
あたし…鈴木うらら。ぴっかぴかの高校1年生。ひとみしり、そして手紙大好き少女。そのあたしが、がらにもなく、ファッション雑誌のモデル、五十嵐透くんにひとめぼれしてしまったの。学校での出来事、悲しかったこと、楽しかったこと…みーんな、手紙に書いて、彼に送り続けていたのだけれど…。時々不安になるの。あたしの想い…ちゃんと彼の心にとどいているのかしら…。
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