著者 : 横田与志
夏色の天使(下)夏色の天使(下)
あたし、堀江野々香。中学3年生。ママが亡くなって、今は、ママの旧友だった森野さんの家に、お世話になってるの。ここでの暮らしは、あたしに安らぎを与えてくれる。それに、俊也さんもいるし…。でも、パパの帰国の日のことを考えると、心が千々に乱れてしまうのも事実なんだ。だって、どんな事情があったにしても、1度は、あたしとママを捨てた人なんだもの…。
夏色の天使(上)夏色の天使(上)
あたし、堀江野々香。中学3年生。団地でママと二人暮らし。パパは、あたしが生まれる前に亡くなったから、顔もしらない。夏休み前のある日、体育の時間の時、「お母さんが、急に悪くなったらしい。すぐ病院へいきなさい」と、先生にいわれたの…。単なる疲労で入院したと思われたママは、治療のかいもなく、あっけなくこの世を去った。ひとりぽっちになって、あたし、これからどうすればいいのだろう…。
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