著者 : 橘九位
『絶対貫通の矛』と『絶対防御の盾』。王国に伝わる矛盾する二つの至宝が、何の因果か同じ時代に揃う。それぞれの継承者、矛の騎士ミシェルと盾の騎士ザック。恋人同士であることを隠している二人に、突如「矛盾の結末を明らかにせよ」という決闘の王命が下る。ミシェルとザックはどちらの『絶対』が上かを証明するため激突することになりーその対決の結果は…あまりにも予想外のものだった!!世界の裏側を知ったザックとミシェル、二人の運命が動き出す!
幼なじみの二ノ宮桐子は人が引いてしまうほどの超オカルトマニアだ。オカルト研究部部長の彼女が変なことをおっぱじめないよう、結城小次郎は桐子を監視しつつ、なんとかして普通の女子高生になって欲しいと考える。しかし、桐子がオカルト好きになった原因を知る小次郎にとって、それは至難の業だった。もう一人の部員である藤原之詠も幼少期の記憶をなくしているという謎多き人物。三人だけのささやかなメンバーだが、部室には怪しい蔵書と奇妙なオブジェと魔女(?)の薬草…なにが出て来るかわからないホラー感満載のオカルト研究部に、ある女生徒が訪ねてくる。彼女の相談を受けたことにより、オカ研と小次郎の運命は一変するのだった。
ロクレンのパーティから、リディに連行される蘭丸。才色兼備で大会社の社長である義母との初対面の緊張のさなか、蘭丸はリディに告白される。秘密の告白ではなく、愛の告白。リディはパーティ会場での一妃と蘭丸を見て、自分の気持ちに気づいたのだ。「一緒にロシアに逃げましょう」と誘いを受けるも、蘭丸はそれを拒否した。それはリディのまっすぐな気持ちに向き合った結果の答えだった。そこへ、会場で聞き損ねた蘭丸の想いを確かめに一妃がやってきた。リディは二度も愛すべき人を失いたくないと、一妃に最終バトルを申し込んだ。だが数時間前、蘭丸が選んでいたのは…。第2回ラノベチャレンジカップ“佳作”受賞作品ファイナル!
夏休み直前に、一妃の幼馴染み兄妹が現れた。妹のマキは天真爛漫、兄の漣司は大学生にして父の会社のプロジェクトを任されるような頼れる秀才。二人の存在に圧倒されていた蘭丸は自分の進路に悩みつつも、それなりに平和な休みを楽しもうとしていたのだが。突然、一妃と漣司の結婚話を聞かされる。一妃は乗り気ではないと言いながらも、断る気配も感じられない。次第に連絡も取れなくなっていく彼女は何を想っているのか真相をしりたい蘭丸だったが、その気持ちがなんなのか、次第に気付いていく。そんな蘭丸の様子を見ていたリディは漣司からの秘密の電話を取り、ある計画に乗るのだが…。第2回ラノベチャレンジカップ“佳作”受賞作第2弾!
凡人・久道蘭丸の試験結果が学年一の才女・神宮寺一妃を超えてしまった!蘭丸は彼女に恨み妬まれ、学生生活は地獄と化す。そんな時、考古学者の父が美少女を連れてロシアから一時帰国、彼女は自由闊達な父がいつの間にか決めた再婚相手の連れ子、つまり蘭丸の妹なのだという。少女・リディは富豪の娘であるだけでなく飛び級ですでに大学を卒業し、7ヵ国語を操る天才少女…兄として自分は至らぬ存在なのではと苦悩する蘭丸。しかしリディの蘭丸に対する懐きっぷりは常軌を逸しており、同じ高校に無理矢理編入してしまう始末。それからリディvs.一妃、天才vs.才女のハイレベルかつ醜い争いが始まる。第2回チャレンジカップ“佳作”受賞作!