著者 : 水城水城
既に終わってしまった世界、エンドベイルー。人が魔族に敗北したこの世界では、異世界から人間を召喚しては無残に殺戮されるデスゲームが日々、繰り広げられていた。そして今回も現代から何も知らない人々が集められたのだが、そのなかに偶然、紛れ込んだ一つの異分子ー「俺が今この瞬間に、運営者であるお前を殺したら、ゲームは終わるのか?」かつては裏社会で“調整者”と呼ばれていた高校生、凪平凌真。社会の均衡を保つための存在、危険因子の抹殺、殺し屋専門の殺し屋だった彼は状況を理解し密かに微笑む。「少しは愉しむことができそうだ」決して覆るはずのなかった人類と魔族の力関係は、やがて崩れ始めるー。
世界最大のグレイルラント大陸には、全土の地下層に広がり深層の全容が未だに解明されていない大迷窟がある。とある刑務所で起きた暴動が原因でその大迷窟に三百人もの罪人が放たれて二ヶ月が経った。かつて自分以外の仲間を全滅させながらも大迷窟の三十層を超える地下から生還した探窟者、ウィル・ロウエン。引退した彼が酒場で偶然訊いたのは蜘蛛の下半身を持つ魔獣の噂。自分のパーティを全滅させた仇が生きていることを知ったウィルは様々な大罪人の跋扈する巣窟と化したグレイルラント大迷窟に再び挑む!!殺人鬼、処刑人、監察官、探窟者。それぞれの思惑が入り乱れ、血湧き肉躍る狂乱のパーティーへようこそー
「あなたは七日後、刺し殺されてしまいます」“死神”と名乗る美しくも不気味な少女・供花は、そう告げた。それでも、大した目標もなく生きてきた俺は、普段と変わらない生活を送って人生を終えるつもりだった。けれど、俺の最期を見届けようとする供花と共に過ごす内に、彼女に対する特別な感情を覚えるように。そして初めて「幸せ」を感じた頃には、無情にも最期の瞬間が近づいていてー。達観した青年と無感情な少女の最期を綴る切なくも温かい恋愛物語。
新しい住人、シイガの師匠ロカを迎えた魔王城は、今日も鼻腔をくすぐる料理の香りで溢れていた。そんなある日の夜、シイガは夢の中で出会った女神クリエから、“究極の食材”が待つダンジョンの存在を知らされる。やる気満々のシイガと、ロカ、グレイス、そして魔王ルイーナの最強パーティは、早速その魔窟を易々と攻略していくが、到達した『5001 女神』という表札の掛かった部屋で彼らが目にしたものは…!?世界と料理の謎に迫る、緊張の第3巻!
シイガが魔王ルイーナを料理によって手懐け、安寧を得た魔王城。そこに届いたのは、一通の招待状。各国の代表が腕を競う“国際料理コンクール”の審査員にルイーナが選ばれたのだ。特別枠として大会に参加するシイガも闘志に燃えるが、実は大会の裏で、絶大な力を誇る魔王を美食で懐柔し、自国の戦力にせんとする各国の謀略がうごめいていた!そしてルイーナを超える最大の敵の正体はー!?最強の料理人によるグルメファンタジー、激変の第2弾!
黒竜を倒したことで魔王ルイーナに捕まった流浪の料理人シイガ。だが彼の作る「黒竜のロースト」を気に入った魔王は言い放つ「我のものになれ料理人!」こうして断っても死、不味いものを作っても死、という制約のなか彼女のために料理を作る日々が始まった!さらにシイガは魔王に反発する魔族を次々に料理で篭絡する一方、勇者とも共闘するほどの仲になってしまいー。戦力でも料理でも魔王軍最強となった料理人によるグルメファンタジー、開幕!
血を提供するカフェ・ノクターン。店主のアナスタシアは美少女だが傲岸不遜な吸血鬼で、訪れる客も癖のある吸血鬼ばかり。そして店主にも客にも振り回される従業員・青井優夜はー人間だった。それでも優夜は、人間と共存を望む吸血鬼達と楽しい夜を過ごしていた。そんなある日、優夜の通う高校で発生した“吸血鬼に襲われる事件”が優夜とアナスタシアの因縁を呼び起こすのだが…。心優しき吸血鬼と歪な願いを抱えた少年が織りなすダークファンタジー!
裏社会の客人を招く煉獄祭で、京輔ら1年A組は冥土喫茶を披露した。煉子も昏睡状態から復活し、以前よりハードなスキンシップを求められる楽しい学院生活を謳歌していた…が、両親が紅羽家を伴い来襲。京輔たちを「退学」させると言い出した!学院側は反対し生死を懸けた“退学死験”を行うことに!殺人鬼たちと築いた絆と、わずかな余命の煉子を思い、京輔が下す決断とはー!?恋するほどに危険なハードコア系ラブコメ、クライマックス!
仮釈放の懸かった期末試験も近いある日、転校生がやってきた。異例の入獄となった人物は神谷綾花!「やっと会えたね、お兄ちゃんっ!」と笑顔の妹に京輔は愕然。しかし、兄に会いたいがため殺人未遂を起こしてしまった綾花の心境を知り、京輔は深い自戒とともに周囲の殺人鬼から綾花を守る決意をする。一方、京輔の最愛の人“アヤカ”が妹と知った氷河煉子の様子が一変し…。ハードコア系ラブコメ、激震の第3弾!