著者 : 水城雄
軌道戦線軌道戦線
俺の名は饗庭仁。組織の仕事は引き請けない自称泥棒の段取屋だが、ケチな仕事で留置場の厄介になっていた俺を釈放させた鶴見グループのはねっかえり娘・葉子は、とんでもない交換条件を持ち出した。そんなわけで俺こと仁は、宇宙に浮かぶスペースラボ〈アグネス〉目指しシャトルに乗って飛び出したんだが…。
螺旋都市螺旋都市
細胞複製制御酵素、すなわち不老不死の可能性を発見した直後に行方不明となった朝倉。その妻菜緒子も誘拐され、彼女の愛人で朝倉の同僚だった達也も襲われる。執拗に達也を襲う製薬企業と自衛隊衛生局特別班。どうやら彼は、不老酵素の情報を封入したカプセルを、知らずに呑んでしまったらしい。達也の体内にある情報を手に入れようと手段を選ばぬ巨大組織。菜緒子を救出し、自らを守るために、達也は一発逆転の奇策を仕掛けるが。
熱風都市熱風都市
自衛隊がすでに核を製造、保有していた!こいつは確かに醜悪な事実だが、俺にとってはそれだけのことだった。だが、父を殺され、妹を誘拐され、俺自身の生命まで狙われるに及んでは話が違う。俺たちが生きのびるためには何としてでも核の存在をあばかねば。それには現物を手に入れるのが一番なのだが…。国家を相手に始まる命がけのゲーム。駒は“核”、そして盤面は“東京”。
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